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マンテーニャとヴェローナの美術

Mantegna e le arti a Verona 1450-1500
Verona, Gran Guardia
16 settembre - 28 gennaio 2007
http://www.andreamantegna2006.it/ita/verona/index.html

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マンテーニャとヴェローナの美術
ヴェローナ、グラン・グアルディア
9月16日~2007年1月28日まで

アンドレア・マンテーニャ、没後500周年記念、同時開催展の、第2段。
パドヴァで修業をし名をなして、やがてマントヴァのゴンザーガ家に宮廷画家として呼ばれそこで生涯を閉じた画家、アンドレア・マンテーニャと、ヴェローナの町との関わりは実はそう深くない。
深くないが、一つ、彼の生涯の中でも代表作に数えられる作品をこの町に残した。
「サン・ゼノの祭壇画」、今でも同名、聖ゼノ教会の主祭壇に置かれている。教会にはこれまでにも行ったことがあるし、もちろん祭壇画も見たことがある。が、ふだんは大きな聖堂の主祭壇、通常、観光客として行く限りは、まず暗い上に、うやうやしく遠くに置かれているために、実際のところ、残念ながらあまりよく見えない。
今回は、広く明るい部屋の中に、堂々と展示されていて、ほんとうに間近からじっくりと鑑賞できるようになっていたのには感激した。もっとも、500年以上も昔、照明も限られた暗い教会の中の「主祭壇画」として描かれたことを考えれば、もちろん本来はそうやって観察されるべきものではないわけだが、やはりこれだけの作品はぜひこうやって見てみたいし、それに耐え得るだけのものがある。
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建築的要素を取り入れた遠近法、ドナテッロに学んだ古代彫刻への傾倒、リアルで美しいフルーツの花輪、それらの「だまし絵」。それまではバラバラに描かれていた聖人たちが、同じ空間を共有して並ぶ姿。音楽を奏でる天使たち。聖母や聖人たちの衣装。全体の構図の革新性、完璧さに、微細なところまで描ききった美しさ、文句なしの傑作といえる。
同時に描かれた下に置かれている「キリストの物語」の3枚の絵は、後世のコピー。オリジナルは、フランスの美術館に点在している。(全部ここに再構成できなかったのは誠に残念。)
また、素描画などの多くが、開催から3カ月まで限定の展示だったということで、既に取り払われていたのも残念だった。

そのほかは、マンテーニャの同世代、もしくはその影響を受けた地元ヴェローナの画家たちの作品を展示。15世紀後半、彼らの活躍の舞台であった、いくつかの教会とその作品を紹介するビデオがよくできていた。
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正直のところ、知らなかった画家ばかりだったが、興味を持っていくつか教会も回ってみたかったのだが、行ってみると(作業中などで?)閉まっていたりした。展覧会のパンフレットも簡単ながら地図付きだった上、関連の教会を周るための本まで出版されていて、勢い込んで行ったのに残念。このあたり、せっかくならそれぞれの見学可能な日時を表にして載せておくとか、せめて1枚どこかに張り紙をしておくなどしてくれるといいのだが・・・。その辺りのオーガナイズの悪さはまだまだ。

(「マントヴァのマンテーニャ」展については、2007年1月5日のブログ参照)
(「マンテーニャとパドヴァ」展については、2006年11月15日のブログ参照)

3 gennaio 2007
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by fumieve | 2007-01-04 08:08 | 見る・観る
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