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ヴェネツィア ときどき イタリア

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4つめの橋プロジェクト・5


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さて、大騒動の末に無事に運びこまれた「橋」の「部分」たち。両端は既に固定済み、7日深夜に運んだ中央部を、いよいよこの週末に繋げるらしい。
・・・と聞いていて、設置前(ニュースの写真、映像によると近くの岸に寄せてある)、設置後の様子を見に行くつもりだったのに、今日は日中に思わぬ予定などが入って、結局出向いたのが夕方の6時くらい。

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で、行ってみたら、既に「ほぼ」繋がっていた。よく見ると、両端とも、数十センチだろうか、わずかな隙間があるが、遠目にはもうすっかり橋がかかっている。ははー・・・。蛇行する運河をさかのぼっていく姿はまるで赤い龍のようだったが、その運河に直角に、上にかかってみると、しっかりと橋になっている。
今までなかったものが、「ある」というのはほんとうに不思議なもの。特に今回は、昔々の姿を保ち続けているヴェネツィアの、はじっことはいえ島の中に、なにやらモダンな真っ赤な物体がかかっているのだから、なおさら。まあ、パリにエッフェル塔ができたときもこんなものだったのだろう。いや、「橋」というそもそもヴェネツィアには無くてはならないモチーフだから、それよりはきっと違和感がずっと少ないような気もする。
それどころか、現代のデザインであることはもちろん間違いないのだが、赤い色とこのカーブのせいだろうか、むしろ北斎を思い起こさせるような、そんな「橋」である。

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先日の運搬の後、新聞の記事の見出しが「新しい橋、リアルトに頭を下げる」となっていて、あ、うまい!と思った。大運河にかかる4つめの新しい橋、3つの大先輩たちの、上を飛び越えるのでもなければ避けて通るわけでもなく、1つ1つきちんと下をくぐって通っていったのだから、なるほど、頭を下げて「これからどうぞよろしく」とご挨拶していったようなもの。長老のリアルト橋からしたら、「新参者、まあせいぜい頑張ってくれたまえ」といったとこだろうか。いちいち誇り高くてヨソモノを軽く見る、(だけど彼らなしにはいられない!)いかにもヴェネツィアらしい。

これからガラスを張って、実際に橋として開通するのは12月。正式名称もその時に発表することになるらしい。

11 ago 2007
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by fumieve | 2007-08-12 05:04 | ヴェネツィア
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