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ヴェネツィア ときどき イタリア

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クリスマス・マーケット

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ヴェネツィア、サント・ステファノ広場
12月23日まで

Natale in Laguna 2007
Venezia, Campo S.Stefano
1-23 dicembre
www.nataleinlaguna.com/

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アッカデミア橋の(アッカデミア美術館側から見て)向こう側の、サント・ステファノ広場(Campo S.Stefano)で、恒例のクリスマス・マーケットが始まった。このマーケット、
例えばローマのナヴォナ広場などのような、活気溢れるホントの市民のマーケットとは趣がずいぶん違う。まず、期間のずいぶん前から、小さな丸太風の小屋をいくつも組み立てて、ツリーやライトで飾る。小さくてシンプルながら統一感のとれたその様子は、どちらかというと、北方のクリスマス・マーケットを模した雰囲気。そして入るお店も、クリスマス向けの用品にしても、たいていはちょっとこじゃれていたり、一風変わったものがほとんど。ヴェネツィアや近郊のお店もいないわけではないけど、明らかに外国からの参加も多い。
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今回、一番面白かったのは、みかんやライムを皮に筋を入れてそのまま乾燥させて、ローリエなどほかの香料のやはり乾燥させたものを組み合わせて、リースなどの飾りにしたもの。お店の名前を見て、ドイツ系かな、山岳地帯とかの伝統的なものなのだろうか、と思ったらハンガリーのお店で、しかも伝統的というよりは新しい発想の創作ものなんだそう。
全体になんとなくお高めなものが多いから、市民にとっては、ちょっとしたプレゼント探し半分、でもほとんどは冷やかし半分といったところ。

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そんな市民がしっかり足を止めて、お財布のひもを緩めるのは、いわゆる全国物産コーナー。こちらは白い広めのテントの下で、トスカーナ、ウンブリア、サルデーニャ・・・と、それぞれのブースでご自慢のチーズ、サラミ、ハム類が並ぶ。もちろん、おなじみシチリアのお菓子も。
私が実はいつも楽しみにしているのは、「ポルケッタ」(porchetta、子豚の丸焼き)。その名の通り、豚をまるまるこんがりオーブンで焼いたもの。胴の部分を(いや、他の部位もきれいに全部食べるのだろうと思うのだけど)輪切りにして、ちょっと塩を振ってそのまま食べたり、パンにはさんで食べたりする。本来はこれは中部イタリアの名物らしく、ペルージャに住んでいたときには、時々近所の肉屋(というか食料品屋だった)で買って食べていたのだが、ヴェネツィアあたりではふだんはあまり見かけない。いやいや、正確に言うと、パニーノやサンドイッチにはポルケッタが入っているのもあるのだが、いかにも工場生産でそれを生ハムなどと同様に機械でうすーくスライスしたものだから、ほとんど味がない(むしろ、あまり生ハムやサラミなどの強い味のものを食べたくないときにポルケッタを選ぶ、という感じ)。
本物は、ナイフを使って手で少しずつ削り取らなければならず、そうするとお肉のジューシーさ、うま味、歯ごたえが生きてほんとうにおいしい。グラムで買うときは、皮の部分のカリカリも忘れずに。
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豚とともにクリスマスの再来を実感しているのは、きっとヴェネツィアの中でも私くらいだと思うが、でも人気商品であることは間違いなく、ポルケッタのテントはいつも人がいっぱい。ポルケッタのパニーノをほおばりつつ、やはり近くのテントで売っているヴィン・ブルレ(vin burlé, 甘いホットワイン)をプラスチックのグラスで1杯、が、この時期のヴェネツィアの日常の過ごし方の1つかもしれない。

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5 dicembre 2007
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by fumieve | 2007-12-06 04:38 | ヴェネツィア
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