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ヴェネツィア ときどき イタリア

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カターニア、白・黒ツートンの秘密

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ここは異国。空港で降り立ったときのまず空気が違う。そして、町に入ってその町並みや人々を見ると、「ここはアフリカ?」。そう、ここではおそらく、「外国人」というとほぼ北アフリカからの移民・出稼ぎの人々を指すのだろう。ちなみにヴェネツィアで(観光客でない)「外国人」というと、たいていは東欧・旧ユーゴ、ロシア人あたりを指す。

まずはその海のどうしようもない青さ。その海に突き出た、白っぽい岸壁。恵まれた気候の下で、冬の間にたわわに実るレモンやオレンジ。
物事がちっともはかどらなかったり、ごみの処理がなされなかったり(いや、それはナポリ)、この偉大な自然の前には、もう全部仕方がない、そう思わせる圧倒的な自然の美の迫力。が、
壮大な自然はまた、大きな脅威でもある。ゴロゴロと岩がころがり、サボテンが生えているだけの何キロも続く、不毛な地帯。そしてこのシチリアをときたま襲うのは、地震と噴火。

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シチリア第2の都市、カターニア。パレルモの町がどちらかというと金砂色なのに対し、カターニアはそういえばグレーっぽいな、と思っていた。町の中の建物を建てるとき、地元産の石を使うのが普通だから、きっとこのあたりはそういう石が採れるのだろう、くらいに考えていたら、これがなんと、溶岩だという。1669年、町の北西30キロほどのエトナ山が大噴火して、その溶岩がカターニャまで押し寄せたが、大地震後にはこの厄介者の黒い石が町の再建に使われた。・・・と実はこれ、手元の「芸術新潮」2006年1月号「シチリアの秘密」の完全にウケウリ。(いやいや、シチリアの大自然は見るだけで美しいけど、説明があるとやっぱりもっといい・・・)
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果たして、溶岩が使われているというドォーモ広場へ行ってみると確かに、そのドォーモ(大聖堂)をはじめ、周りの建物が黒い石と白い石のツートンでできている。なるほど・・・しかし溶岩は、やわらかいというか、もろくないのだろうか?

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そして実は、今日はその広場を囲む建物の窓から、ゾウの絵と、アルファベットのAを刺しゅうした幕が垂れている。ゾウはこの町のシンボルとして、カターニア(Catania)でA???・・・あ!この町の守護聖人は聖アガタ(サンタガタ、Sant’Agata)で、ドォーモにはこの聖人の聖遺骨がまつられているほか、聖アガタの日に大きなお祭りがあることでも有名。毎年2月5日、ちょうど先日の火曜日が聖アガタの日だったから、どうやら「お祭り期間」として、祭日用の装飾が残っているのだろう。
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ドォーモに入ってみたら、両脇、側廊にずらりと、お祭り用のおみこしであろうものが飾ってあった。日曜日の夕方でちょうどミサ中だったこともあり、すみずみまでの見学はできなかったが、このお神輿は写真を撮る人が何人もいて、こちらも便乗した。一番上には、旗。それから花や果物(つくりもの)の飾りが覆っているのだが、下から1/3くらいのところはたいてい、聖女の物語の場面が人形で作られている。それにしても重そうだが・・・いくつもあるということは、おそらく教区ごとに1つづつあって、それぞれの住民たちが担いで、行列を組んで市内を練り歩くのだろう。
5日というと、今年はちょうど、脂の火曜日(martedì grasso)=カルネヴァーレ最終日に重なったから、きっとそのお祭りはまた一段と盛り上がったに違いない。
激しいシチリアのお祭り、見てみたいような、こわいような。
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10 febbraio 2008
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by fumieve | 2008-02-11 10:36 | ほかのイタリア
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