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ヴェネツィア ときどき イタリア

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6年ぶりのペルージャ

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Perugia

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記憶に間違いがなければ、2002年の(確か)春に一度来て以来だから、自分でも驚くことになんと6年ぶり。イタリアに来て、最初に腰を据えて住んだ、1年間暮らしたこの町に戻って、どんな気持ちになるのか、自分でも想像できずにいた。
フィレンツェから2時間強、電車にもてあまし気味になったころ、ようやくペルージャ駅に到着。
あ!
両親が訪ねてきてくれたとき。日本に帰国するのに、ローマの空港まで送っていくところ、この駅で切符を買うのに30分以上も待たされて、あやうく電車に乗り遅れそうになったこと。夜9時すぎの便に乗るのに、ペルージャの家をお昼過ぎに出ているのに、これを逃すと飛行機に間に合わない。
駅はきれいになっているような気がするけど、窓口が相変わらず2つしかなくて、行列しているところは全く変わっていない。
バスに乗る。あ!
日本から送った小包がなかなか届かなくて、ようやく引き取りに来た郵便局が、確か駅の近くのこのへんだった・・・。たまたま10日ほど留守にしている間に通知が来ていて、行ってみたら「期限切れで既に日本に送り返した」と言われたっけ。・・・あ!小包といえば、一度は郵便局と配達委託業者(SDA)の間で、どちらも知らぬ存ぜぬになり、そう言い張る家の近所の中央郵便局で、そこからSDAに電話をかけさせたこともあった。その時、やっぱり無い、と言われた荷物も、数日したら届いたんだった。
あ!このあたりのテレコムにも来たことがある・・・確か引っ越した後に、請求書が2重に来ていることがわかり、文句を言いにいったのでは・・・。
複雑な感慨にふけっている間、バスの運転手は、くねくねとくねる急で細い坂道を走りながら、ハンドルから両手を放して、携帯をいじり始めたかと思うと、大声で私用電話。うっかり何か起ころうもんなら、このままバスごと崖を転がりおちるのか・・・と心配したが、幸い、1,2度歩道に乗り上げただけで済んだ。
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最初の家探しも思いだす。知らない町、不自由な言葉、大学推薦の紹介所に案内された先は、そんなバスや車がバンバン走る車道を延々と行った先。とても女1人で住む所ではないと、なぜだか急にかなしくなったり。
そうこうしているうちに、ようやく外国人大学前に着く。来てすぐの登録の際、コースに登録せねば滞在許可証の申請ができず、滞在許可証を申請してなければ、コースに登録できず。「外国人」大学である以上、ほぼ全員が同じ問題にぶち当たるはずなのに、その全員に同じ難問をつきつける受付。双方の窓口を行きつ戻りつしているうちに、いつのまにやら、なんとなく解決する不思議。
重い洗濯物をかついで行ったコインランドリーではある日、外国人学生たちが数人、履いてきた靴をぬいでそのまま洗濯機に放り込んでいるのを見てしまったこと。

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昨日、久しぶりにこのペルージャに着いて、まず最初にこみあげてきたのは、そんなあれこれだった。嫌な思い出ばかりがこみあげてきた、というのとは全く違う。忘れていたような、忘れられないような、そんな出来事の数々。
日本にいたらきっとあり得ない、だけどここでは起こってしまう、そんなことをできるだけ避けて通る、それが無理ならなるべく観念する、時にはお腹から怒って立ち向かう・・・イタリア日常生活の基本を、学びとったのはやっぱりここだった・・・。電車の切符はあらかじめ買う。大切なもの、急ぐものは送らない。書類はしっかり目を通す一方、とりあえずは笑顔で押してみる。バスは・・・あきらめるしかない、か・・・。
あるはずなものは無く、期待していないところでなぜか、ふっと手が差し伸べられたりする。

頭の整理がつかないまま、昨日はスペッロに行った。帰ってきて、住んでいたころによく食べに行ったレストランでお腹を満たすころにようやく、なつかしい、うれしい気分がこみあげてきた。

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昨日の冴えない曇り空とうって変って、今日は朝からいいお天気になった。

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お気に入りだった場所をいっぱい歩き回って、自分のペルージャを少し取り戻した気がした。まったく忘れていたのだが、今日3月2日は、聖エルコラーノ、ペルージャの3人いる守護聖人のうちの1日の日らしい。そんな偶然にも、なんだか嬉しくなった。

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2 marzo 2008
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by fumieve | 2008-03-03 08:32 | ほかのイタリア
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