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ヴェネツィア ときどき イタリア

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Fujiyama~ヴェネツィアの中庭でお茶を

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「フジヤマ」、そのネーミングに眉をひそめるなかれ。

「ちょっと座ってお茶でも飲みましょうか」。
プライベートにせよ、仕事にせよ、イタリアで日本から来た方を案内していて、そう言われると困るのは、ヴェネツィアだけでなくてイタリアなら結構どこでもそうではないかと思う。
バールのカウンターでカフェ(すなわちエスプレッソ)をくいっと飲むのが「ちょっと一休み」にあたるイタリア人には、「ゆっくりお茶を飲む」という習慣がないから、そういう設備というのか、お店が基本的にはない。
小さいバールならカウンターしかないところもざらだし、椅子があっても高いスツールだけだったり。テーブルとイスがあったらあったで、そこに座ると立ち飲みとは値段が違うことを予めしっかり説明しなくてはならない。「こんなちょっぴりのエスプレッソで3ユーロ!」とか、「同じものが何でこんなに高くなるの!」という日本から来ればごもっともな質問に答えるのも、簡単なことではない。イタリアでは単純に、サービスはタダじゃない、っていうだけなのだが。それでも、うっかり大観光地の景色のよいところでテーブル席に着こうものなら、ほんとに目玉が飛び出るようなお会計がきたりして、「ぼったくり」と言われても否定しきれないから、うかうか簡単に座ることもできない。

Tea Roomの看板を掲げるここは、ありがたいことにそんな心配とは全く無縁。お茶を頼むと1人1人に急須が出てくるのだが、なんと、飲みきるころを見計らって、お湯のお代わりを注ぎにきてくれる。ついついおしゃべりに花が咲く私たちに、まるで長居をしてくれと言わんばかりのあたたかい計らい。
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おいしいお茶に、ちょっとした心遣い、そしてここの居心地をさらによくしているのは、その空間。室内は、いかにも東洋好みの西洋人のお宅風だが、あくまでも控えめで厭味なく。そしてそして、なんといってもすてきなのが、中庭。外からはうかがいしれない、緑あふれ花の咲きこぼれる小さな庭は、実はいかにもヴェネツィアらしい。これからの季節は、中庭に座ってお茶を飲むのと、ますますおしりに根が生えること間違いなし。
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紅茶もあるが、煎茶、ほうじ茶、ウーロン茶・・・など、ちゃんと茶葉から淹れてくれる日本茶や中国茶がお勧め。私のお気に入りは、ガラスのティーポットで出てくるジャスミン茶。ころんと丸い怪しげなボールが、お湯を注ぐとふわっと開いて花になる。

日本に駐在経験のあるカルロさん、バーテンダーとしていつもそこにいてくれる中国人のウェンユさん、2人とも日本語が通じるので、旅の疲れを癒すにはさらに最適かも。
ヴェネツィア大学の日本語科の学生たちも常連で、宿題をやったり、補習をしたりしている姿もよくみかける。

残念ながらサンマルコ広場などの観光地からはちょっと遠いが、アッカデミア美術館、カ・レッツォニコ美術館からは比較的近いので、美術館回りで棒のようになった足をしばらく休めるのにお勧め。
サン・バルナバ広場(Campo S.Barnaba)から、「アッカデミア」と矢印のある方向に向かって右側の細長い路地を少し進むと左側にある。
彼らはB&Bも経営していて、その案内はこちら:
www.bedandbreakfast-fujiyama.it
正式にはB&BがFujiyama、Tea Roomのほうはベアトリーチェ(Beatrice)という名前がついているようだが、常連たちはみな、愛着をもって「フジヤマ」と呼んでいる。

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Fujiyama (Tea Room Beatrice)
Dorsoduro 2727A
(Calle lunga San Barnaba)
Tel. 041 7241042

30 aprile 2008
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by fumieve | 2008-05-01 17:45 | 飲む・食べる
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