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ヴェネツィア ときどき イタリア

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「センサ」の祭り

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Festa della Sensa

晴天続きだった連休、最終日の今日も快晴を疑わずにいたのに、起きたら空はどんより、今にも雨が降りそう・・・。
今日はヴェネツィアのFesta della Sensa(センサの祭り)。ヴェネツィア生活も長くなるのに、一度も見学したことのなかった、この水上で行われる行事を、今年こそ見学しようと思ってはりきって起きたのだが。

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センサの祭りは、ダルマツィアを獲得した総督ピエトロ・オルセオロ2世を奉るため、1000年に制定された。
1177年、ローマ法王アレッサンドロ3世と神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世(「赤ひげ」)の和解・調停する。ヴェネツィア共和国が、初めて国際舞台の公式の場となった、すなわち国際社会で認められた存在となった瞬間といえるこの歴史的事件は、この年の、キリスト昇天祭(Festa dell’Ascensione)の日に起きた。
SensaはAscesa, Ascensioneのヴェネツィア語。
伝説によると、ヴェネツィアは刀や蝋の使用など、多くの特権をこのとき法王から許可されたが、そのうちの1つが、「海との結婚」の儀式であった。法王は自らの指輪を総督に手渡し、それを共和国の海への結婚の誓いとして海に投げさせた。そして、毎年、繰り返すように命じたという。
キリスト昇天を祝い、また過去の総督の功績をたたえる行事が、ヴェネツィアと海の関係を確認するための行事として意味づけられたのはこのときから。
総督や評議員、聖職者たちを乗せた豪華な祝祭船ブチントーロ(bucintoro)と、それを囲む市民たちの船やゴンドラは、数世紀もの間、多くの絵の題材にもなっているから、思い当たる方もあるだろう。

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9時半に、サンマルコ広場近くから、会場となるリド島のサン・ニコロ教会へ向けて無料の水上バスが出る、というのでともかくそこにかけつけると、インタビューを受けている市長や、衣装をつけた音楽隊たちの姿が。一方、水上にはすでにたくさんの、手漕ぎの船たち。
予定の時間をだいぶまわってから、彼らは手漕ぎの「主役」船に乗り込む。ちなみにブチントーロではなく、少々がっかりする。かなり小さめで漕ぎ手たちもお揃いおとはいえTシャツ。経費節減だろうか???ふつうの水上バス乗り場から乗り込んでいたのもなんだか笑えた。

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が、主役の船がリドに向かって進み始めると、無数の手漕ぎの船たちがそれを囲んで伴走する。その様子はやはり壮観である。
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一方、われわれ名もなき小市民たちは、だいぶ待たされたが無事にこれは普通の水上バスに乗り込み、彼らを追いかける。




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サン・マルコ湾を、湾岸ぎりぎり沿うように進む船たちから、われわれはかなり遠い。これは岸にいたほうがずっとよく見えるだろうと思うが、ともかく水上にいないことには、「海の結婚」に立ち会えない。途中、音楽隊のかすかな音に混じって、なにか掛声が聞こえると思ったら、海軍兵舎の前、ずらりと並んだ兵士たちが整列、敬礼を発していて、舟漕ぎたちはそれに、オールを高く上げるポーズでこたえていた。

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ようやく本島を離れ、リドへ向かう。

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肝心の儀式は、残念ながらわれわれの場所からはかなり遠くて、主役を囲む船たちのオールが一斉に上がったのと、下がったのがわかっただけだった。もう少し近くで見たいと思ったが、これはもう、船を自分で漕ぐ人たちのためのお祭り。楽をして水上バスで参加するものは、一定以上は近づけないのは仕方がない。

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このあとは陸にあがって、サン・ニコロ教会でのミサ。教会のまわりではミニ・マーケットもやっている。ミサには出る予定にしていなかったので、帰ろうかどうしようか、考えていたところで、レガッタが始まった。サン・マルコ湾を出発し、この目の前で一度ターン、往復してもう一度ここに帰ってきてゴールになるという。
中継を聞いているうちに、あっと言う間に色分けされた舟たちが近づいてくる。ターンするところ、ピンクの動きに注目!!!

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結局、ピンクがそのまま逃げ切って優勝していた。

今日はこれで終了・・・のはずだったが、このあと意外な展開となった。長くなるのでこの続きは次回に・・・。

4 maggio 2008
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by fumieve | 2008-05-05 06:11 | ヴェネツィア
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