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ヴェネツィア ときどき イタリア

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ヴォガロンガ(長漕ぎ)

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Vogalonga

すっかりと、さわやかな初夏の5月となったヴェネツィア、今日も朝から快晴で、絶好のヴォガロンガ日和となった。
Voga(漕ぎ)+longa(「長い」のヴェネツィア語、ちなみにイタリア語ならlungaルンガ。)、その名も「長漕ぎ」というこの大会は、ともかく手漕ぎの舟でヴェネツィアのラグーナ(潟)内、およそ30kmのコースを漕ぎきる、というもの。

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先週のセンサの祭りを皮切りに、春から秋にかけて何回か場所を変えて行われるレガッタは種目(人数)別、男女別、年齢別に行われる真剣な「競技」なのに対し、このヴォガロンガは手漕ぎなら何でもOKなので、1人乗りのカヌーから4人乗りボート、10人以上の大きなものまで、みんないっしょくた。それもよく見かける座って漕ぐタイプのほか、ゴンドラでおなじみのヴェネト漕ぎ(Voga veneta)と呼ばれる立ち漕ぎのタイプもあるから、同じタイプの舟を探すほうが難しいくらい。
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ヴェネツィア市民のみならず、世界中から手漕ぎの愛好者とその舟が集まるこの大会は、言ってみれば市民マラソンのようなもの・・・かと思っていたのだが、今これを書くためにサイトを見ていたら、これ、もともとは、モーターボート反対の抗議運動として生まれたものだったとか。波を高く立てるモーターボートが、環境や、特にヴェネツィア市内の建物や構造に大きなダメージを与えるとして、その規制を求めるというのが運動の主旨で、今年は第34回にあたる。
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が、もちろん、参加するほとんどの人にとっては、やはり市民マラソンだろう。
昨日あたりはすっかり、町の中にそれらしき人、つまりユニフォームやおそろいのTシャツで歩く人が増え、そこここの運河に予行演習中らしきカヌー隊が進出。そして当日はというと、マラソンなら途中の給水所で水分やちょっとした食糧を補給するのだろうが、舟の場合は自給自足・自由自在なのが便利なところ。参加している友人によると、30km漕ぐにはまず、エネルギーとしてのアルコールは欠かせない、とか・・・。

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今日は見学には行かなかったが、お昼頃、アッカデミア橋を渡ったらたくさんの舟が行き来していて、橋はそれを見る人々で鈴なりになっていた。登録艇数は1500以上というから、出発のサン・マルコ湾などで見ればさぞ壮観な眺めだろう。
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水の上にたくさんの舟が浮いている姿は、それだけで祝祭的な、華やぎがある。

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夕方、近くの艇庫を通りかかったら、もうとっくに閉じられた扉に、今日の出艇の時間と順番の予定表が貼ってあった。








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さっきまであんなにたくさんの舟で賑わっていたサン・マルコ湾も、大運河も、嘘のように誰もいなくなっていた。いつもの水上バスだけが、いつものようにその大きな体を淡々とすべらせているだけ。


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夕焼け前の空と水の色、ヴェネツィアで一番美しい時間のひとつ。これをほとんど独り占めできる幸せにただただ感謝・・・。



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11 maggio 2008
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by fumieve | 2008-05-12 06:14 | ヴェネツィア
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