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ヴェネツィア ときどき イタリア

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卒業証書

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そういえば、あれはどうなったかな・・・と、そろそろ思い出さなくもなったころ。
4月10日、携帯メッセージが入った。差出人はunive(università di Venezia、ヴェネツィア大学の略)、何かと思ったら「1週間後より、大学にて卒業証明書を引き取ることができるようになります。時間等は以下のサイト参照・・・」。
日本では考えられないことがいっぱい起きるイタリア、そしてイタリアの大学、そんなさまざまな出来事の1つ、イタリアの大学では卒業するときに卒業証書がもらえない。では、いつもらえるのか?・・・私が入学したころは、「卒業後、1年以上たってから」と聞いた。私が卒業する少し前には、ちょっと前に卒業した顔見知りの女の子が、「数カ月で受け取った」と言ってたから、ずいぶんスピードアップしたんだな~と思っていた。が、別にこちらも急ぐわけでもなし、事務局に無駄に足を運ぶのもいやだし・・・とすっかり忘れ去っていたところ、このsmsが届いた。
私が卒業したのは、昨年の7月11日だから、ちょうど9カ月経って、連絡がきたことになる。・・・うーむ、少しまたペースが落ちたのか?
もちろんここで、その言葉を信じてきっちり1週間後に取りにいくほど、私も世間知らずではない。1週間後、というからには、早くても10日後くらいに「よっこらしょ」っと腰を上げて印刷にかかるのではないか。しかも、4月後半~5月にかけては連休もある。
そう、いまさら急ぐものでもなし、5月に入ってからゆっくり行ってみるか、とその場はとりあえず流しておいた。

4月30日。今度はなんと、大学からeメールが。・・・「1週間後より、卒業証書が出来上がっている予定」。・・・ん?予定?なんとなく事態が後退してないか?・・・おまけに、4月10日から30日までの20日間はいったいどこへ?空白???
ま、ともかく、とりあえず今日までにうっかりあせって事務局に行ってみなくてよかった、と前向きに消化する。ならば、6月に入ったくらいに行ってみたらいいか・・・。
来週~再来週は忙しいので、そうだ、時間のある今週中に行っておこう。しつこく連絡がくるくらいだから、さすがにそろそろできあがっているかもしれない。
で、メールを読み返してみると、受付は、火・水・金のみ。しかも、よく見るとサイトで受け取り時間を予約せよ!と。2日(月)の夜、見てみると3日(火)、4日(水)はすでにいっぱい。あわててとった予約が今日、6月6日(金)の午前9:50。

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できてるものを引き取りだけといったって、どうせまた待たされるに違いない、と思っていたが、意外や意外、9:45ごろに行ったら、わりとすぐに中に呼ばれる。
名前と生年月日、日付と卒業したコース名など、間違いがないか確認して、OK。収入印紙を渡し、証書は紙のファイルに挟んで、渡された。
全部印刷の証書は、いくらサイズが大きかろうとも、日本の毛筆の証書に比べるとあまりにもそっけない。おまけによく見ると、一番下には、事務局長、学長、学部長の名前とサインが入っているが、そのサインもなんと印刷!これはさすがに、ちょっと興ざめ。小学校だったか中学校だったか、マンモス校だったにも関わらず、確か校長先生が卒業する生徒一人一人の名前を一枚ずつ書きこんでいたのではなかったっけ・・・?
そんな情緒は、ここでは全く期待できない。

・・・それにしても、だとしたら余計に、いったい何に時間がかかっているのだろう・・・?

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6 giugno 2008
by fumieve | 2008-06-07 06:48 | 学ぶ・調べる
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