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ヴェネツィア ときどき イタリア

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ワインエウガネア

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Wineuganea
Chiostro degli Eremitani (Salesiani)
Hotel San Marco
Monteortone di Abano Terme (PD)
www.wineuganea.it

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これだからイタリアはやめられない。
パドヴァの市内からバスに乗って、40分ほど。温泉保養地として知られるアバノ・テルメを抜けてすぐ先のモンテオルトーネ、バスを降りたとたんに、パドヴァとは全然違う空気に驚いた。少し肌寒いほどのひんやりとした中、少し前にさっと雨が降ったのだろう、水を吸った木々と草花の匂い、まるで高原のよう。
目指すはホテル・サン・マルコ。その広い回廊で、ワインエウガネアというイベントが開催されていた。
パドヴァの南西部に広がる、エウガネイ丘陵地帯(Colli Euganei、コッリ・エウガネイ)は、トスカーナやウンブリア州の広々とどこまでも続く丘陵地帯と違い、ポー川流域の大平野地帯に一カ所、突然ポコポコと現れる不思議なところ。上記アバノをはじめとする温泉地、そしてワインの産地として知られる。
ワインエウガネアは、そのエウガネイ地帯及び近郊のワイナリーのワインを、一同に集めて試飲をしよう!というイベント。
受付で入場料15ユーロを払って、大きなグラスの入ったポシェットを受け取る。

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かなり広い回廊、その4辺に各ワイナリーのテーブルが並ぶ。参加ワイナリー数35、ワインが200種というから、もちろん全部試すのは無理。まずは白で回ってみよう、と、とりあえず一番端っこから「こんにちは」。

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マイ・グラスにワインを注いでもらうのだが、グラスについた匂いや前のワインの味を消すために、はじめにちょろっと注いだワインでいったんグラスをすすぎ、飲むためのワインは改めて注ぐ。なるほど、ワインの見本市、ヴィーニイタリーのときと同じやり方。もったいないようだが、そうでないとやはりほんとうの味や香りがわからなくなってしまうのだろう。
そして、大きなグラスにたっぷり注がれてしまうのだが、これもいちいち全部空けずに、ほんの一口「試して」あとは捨てるのが流儀。そうでないと、たちまち酔っ払ってしまう。
おいてあるパンや、水も口にしながら進む。
口当たりのいいもの、香りの強いもの、くせのなく食事に合いそうなもの。
人工的な手を全く加えない製法にこだわるワイナリーや、数年に一度、気候の条件が一致したときのみできるという希少なワイン。
ワインなんて全然詳しくないし、ふだんは安い樽酒で満足しているけど、こうして1つ1つ、製造者の話を聞きながら、比べながら飲むと確かにいろいろな違いがわかってくるし、何より楽しい。いや、こういうイベントのほんとうの楽しみは、むしろこのおしゃべりの方かもしれない。
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そう思いながら進むと、目の前にはなんだか美しく野菜を並べたウインドウの屋台(?)が。きれいに並べられたお皿の上に乗っているのは、ラザニアだという!こちらレストランの出張部隊。きのこのラザニアのおいしいこと。





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この居心地よさはまた、回廊のせいもある。オープンエアでありつつも、雨風や暑さはしのげるし、何より、仮設テントのようにゴチャゴチャしない。かつ広い中庭をはさんで全体を見渡せるし、一方、外からは完全に隔離されている。中庭側は低い壁になっているから、腰かけてゆっくりできるのもポイント。まるでこのイベントを想定して作られた施設のよう・・・。
と、少しゆっくりしながら、お米を茹でてリゾットを作る様子を眺めていたのだが、そこでしゃべっているうちにリゾットも出来上がり・・・もちろんそちらもペロリ。

今回の私の発見は、セルプリーノ(Serprino)。同じヴェネト州でもトレヴィーゾ県を産地とする、辛口白(しばしば発泡)のプロセッコ(prosecco)のパドヴァ版だという。さすがに地元のワイナリーはみなそれぞれ自前のセルプリーノを持っていて、もちろんそれぞれ味が違うだが、ざっくり言ってプロセッコよりは若干香りが強め、味もやわらかめ、だろうか。
口当たりがいいので、たくさんは飲まないが、おいしい白ワインなら好き、という方にはぜひお勧めしたい。
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1つ学んだところで・・・いつの間にかあたりは真っ暗。気がつくと、閉場時間の10時になろうとしている。・・・あれ?・・・まだ赤ワインに行ってない・・・。今日のイベントを案内・同行してくれた友人は、「大変!エウガネイは赤がおいしいのに!!!」・・・それは先に言ってくれないと・・・。

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土曜日の夜のせいだろうか、10時をまわっても一向にみな帰る気配がないどころか、ますますおしゃべりが白熱している。我々はかろうじて赤を1杯だけ試し、次回は赤を重点的に試すことを心に近い会場を後にした・・・。

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参加していたワイナリーのほとんどが、週末も含め毎日、訪問者に開放しているそう。ただし、家族経営など小さい組織のところが多いので、訪ねる前に電話で連絡を、とのこと。
風光明媚なことでも知られるエウガネイ丘陵地帯、そんなワイナリーを回ってみたいという方、ご相談に応じますので、ぜひご一報を!



7 giugno 2008-
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by fumieve | 2008-06-08 17:20 | 飲む・食べる
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