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ヴェネツィア ときどき イタリア

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プラハ~イタリア・ルネッサンスからボヘミア・バロックへ

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お城のふもと、マラー・ストラナ地区(Malá Strana)にある聖ミクラーシュ教会(Kostel sv. Mikuláše, Chiesa di S. Nicola)。

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一歩中へ入ると、多色の大理石が波打ち、ドラマチックな彫刻が躍る。天井のフレスコ画が天へといざなう、その豪華さ、壮麗さに圧倒されると同時に、典型的なバロック教会は思わずここがイタリアかと思ってしまう。

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後ろを振り返って見上げたところには、オルガンが燦然と輝く。天使の彫刻とフレスコ画が一体化したこのオルガンは、かつてモーツァルトも弾いたことがあるという。
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ヨーロッパの町には、歴史上の人物や、有名人などのゆかりの場所がゴロゴロしている。が、「モーツァルト」の名前はなぜだか特別だ。それだけでも十分美しいオルガンだが、モーツァルトと言われるだけで、そこからバラの花びらや無数の星とともに、きらきらと音楽が流れてくるような気がする。もっともモーツァルトは旅人だったから、きっと各地にそんな魔法を振りまいたのだろうけど。
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ずっと「憧れの地」だった割に、チェコの歴史についてはほとんどよく知らなかった。宗教についても同じで、いわゆるルターの宗教改革よりも前に、ヤン・フスという人物がローマ教会(カトリック)を批判し改革を求めたが、異端の罪で火刑にあった・・・というのは、そう言われてみれば聞いたことがあるような。・・・だが、結局そのあとはハプスブルグ家の支配下にはいることもあり、プラハはカトリックの地であり続けたのは、恥ずかしながら今さらなるほど。だから東欧といっても、東方正教会でもない。

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今日は再び、城へ向かう。先日、登るのに通った石畳の小道と違い、こちらは両側にお土産もの屋が立ち並ぶいかにも観光地らしい道、が、急坂なのは一緒。

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坂の上、ダイヤモンド彫りのだまし絵の壁が不思議な建物(Schewarzenberském Paláci)、国立美術館の表示につられて入ると、そこは、ボヘミア・バロック部門(Baroko v Čechách)だった。ガイドと少し違うのは、この3月28日からこちらにオープンしたばかりのため。

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一応、美術史で卒業したとはいえ、もともとバロック美術にあまり興味がない上に、大学では全く学ぶ機会がなかった。加えてボヘミアのバロックと言われても・・・見事に全く知らない画家ばかり。
解説は幸い、すべてチェコ語と英語併記。音声ガイドも借りたのでそれをイタリア語にして少々お勉強。
ボヘミアを代表する画家の1人らしいSkréta(シュクレータ)が、ヴェネツィア、ミラノ・・・とイタリア各地を回ったのをはじめ、プロテスタントの家庭に生まれたために亡命し、イタリアで修業し、カトリックに改宗してプラハに戻った、という画家が何人もいた。プラハはそれだけプロテスタントへの迫害が厳しかったのだろう。ヴェネツィアは異教徒に寛大だったのは知られているが、イタリアはそれ以外の町でも画家などは受け入れられたのだろうか。

広場をはさんで斜め前の白い建物は大司教館。

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その左端に、国立美術館の本館(Šternberský Palác)への入口がある。中庭を持つ、ロの字型の3階建ての建物の一部に、15世紀から19世紀のヨーロッパの絵画を展示している。

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イタリアの作品で最も有名なのは、ブロンヅィーノの「トレドのエレオノーラの肖像」だろうか。

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彼の作品の、特に衣装の描写の細かさはいつみても驚異的だが、これも写真で見るのと違い直に見ると、肩の部分のレースに編みこまれた真珠が、ピンク・パールではなくてゴールド・パールらしい・・・などと感心する。
ここで最も見たかったのは、デューラーの「ロザリオの祭り」。彼をはじめ、ドイツ派の作品はあまり好きではないのだが、これは聖母の表情も甘く美しく、全体の色の調和もいい。展示も特別に、小さな部屋の奥に専用の壁にかかっていて、その心配りにも納得。

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ちなみにこの美術館、ボヘミア館のほうもそうだが、もともとルネサンス期の建物で、天井にはところどころ当時のフレスコ画が残る。それも1つ1つ見ていってはキリがないのだが、それをうまく使った展示もいい。

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・・・まだまだ見たいもの、行きたいところはいっぱいあるのに、そろそろ時間切れになってしまった・・・。ああ・・・名残惜しきプラハよ・・・(涙)

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国立美術館については、公式サイト参照:
www.ngprague.cz

17 giugno 2008
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by fumieve | 2008-06-18 19:38 | 異国の旅
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