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ヴェネツィア ときどき イタリア

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話せば(とてつもなく)長い旅

朝9時過ぎ。ヴェネツィアは雨上がりで、やっぱり梅雨のような、蒸し暑くなりそうな、変な気候だった。・・・ああ・・・現実に戻ってきてしまった。

プラハからの帰路は、思えば最初っから出鼻をくじかれた。
プラハに本社をおく格安航空会社SkyEuropeで、トレヴィーゾ・プラハ間の直行便を予約したのが1カ月くらい前。それが旅に出る10日くらい前、ふっと1通のメールが来て、「あなたの予約はキャンセルになりました」。
予約をしたその日からじゃんじゃん宣伝のメールが来ていたから、これもあやうく捨てるところ。読んでみてよかった・・・が、「変更または払い戻しの問い合わせは以下の番号へ」として、チェコの電話番号が。・・・国際電話?・・・それも、な、何語で電話せよ、と・・・。よく読むと現地の連絡先でもよいというのでサイトで確認すると、イタリアの番号はちゃっかり有料電話。かけてみると案の定、「現在オペレーターがふさがっております」というテープが延々と流れるという仕組み。何度かけてもらちがあかないので、恐る恐るチェコの番号にかけてみたのだが、うっかり最初の言語の選択で「イタリア語」を選んでしまったら、もとのもくあみ。(まぬけ・・・)
気を取り直して、翌朝電話してみたら、幸い何度かでつながって、行きの便は予定通りあるというのでそのまま残し、帰りの便は16日(月)か20日(金)といわれ、とりあえず16日の便に変更。
だけど、せっかく行くのに、土曜午後着・月曜朝発では、ほとんど時間がない。
そうだ、アリタリアのマイレージでプラハ・ヴェネツィア便がとれないか?と思い、急遽、自宅に協力要請。こちらも大混雑していて2時間かかってようやくとれたという便が、17日(火)のプラハ・ミラノ便。それもミラノ着が遅いために、ヴェネツィア乗継がなく、かつ、電車でもその日にヴェネツィアに帰って来られない。マイレージは往復しかとれないという謎の規則のために、なんだか無駄なミラノ・プラハ便なるものも予約せねばならず、かつ、燃料費はマイレージでカバーされない、という。うーーーむ・・・格安のつもりが、なぜかどんどん費用がかさんでしまう・・・。
そうだ、プラハ~ヴェネツィアなら、バスや電車もあるかもしれない、と思って調べたら夜行電車が1日に1本あり。幸い17時発ならそんなに遅くないし、その日1日たっぷり楽しめる。というわけでそれに乗ることにした。

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そして昨日の夕方。知らない駅なので早めに・・・と思って駅に着くと、早すぎてまだ掲示板に該当列車が表示されていない。・・・ま、そのうち出るだろう・・・と思って、車内で食べるパンやお菓子を買いこんだりしていたのだが、「17:11発ヴェネツィア行き夜行」が一向に出ない。その時間より後の列車も表示され始めたのにはさすがに焦り、切符売り場で尋ねると、「発車30分前にならないとホームは表示されないんですよ」(理論的!5分前になっても表示されないミラノ、フィレンツェ、ナポリの駅は見習ってほしい)「いずれにしても、ザルツブルグ行きと出るので、それを見てください」。
ザルツブルグ?そういえば通過することにはなっていたけど。あーそう言われれば、掲示板にのっている。ただし、Rのマークはなんとなくregionale(地域内鈍行)のような気がするが・・・。

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7番線、と表示されたのでホームに向かう。クシェット(簡易寝台)=指定の券だし、「この列車で間違いないですね?」と確認のため車掌に見せたところ、なんだかよくわからないが、途中でバスに乗って、もう一度電車に乗り換える、と言っているような。彼はI cannot speak Englishという英語しか話せない。「ドイツ語はわかりますか?」と聞かれたことだけはわかったが、残念ながらNO。こちらは一応「イタリア語なら・・・」と言ってみるが、返答は苦笑い。
何人か同じ説明を受けている人がいたので、不安ながらそれに乗り込む。とりあえずは、好きなところに座っていればいい、らしい。

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コンパートメントだったが、発車するころには満席。これ、時間から言っても完全に中距離通勤電車?・・・プラハから出て30分もしないうちに、回りは完全に森林風景になる。落葉松が立ち並んで、日本で言うと、八ヶ岳とか長野県あたりの感じ。プラハは、町の中にいてもちょっと山の空気というか、緑の匂いを感じたが、実際にすぐ周辺を森林に囲まれているんだ・・・と納得する。
Čerčany, Benešov u Prahy, Olbramovice, Tabor, Sobeslav, Veseli Nad Luznici. 途中駅、ほぼ定刻通り、遅れても最大3分の誤差で到着している。そしてCeske Budejoviceに20:04全く定刻で到着した。ここがともかく、この電車は終点らしい。
訳のわかっている人、いない人、ぞろぞろと降りて駅を出ると、「XX行きバス乗り場、左方向400m」の張り紙が、チェコ語とイタリア語で。途中、同じ張り紙が「200m」「50m」・・・。

国際寝台列車に乗るはずだったのだから、大きなスーツケースの人たちやバックパッカーもいる、てっきりリムジンバスかと想像していたが、そこに止まっているのは普通の市営バス。それも5台くらいいる。行き先を何度も確認して乗り込む。
不思議なことに、1人1人の切符を確認するわけでもない。確かに怪しい人の入り込む余地もなさそうな雰囲気ではあるが、なんともおっとり・のんびりしている感じがする。

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そうして、夕日の沈みつつあるチェコの田園風景の間を40分ほど走って、着いた小さな駅Rybník。ここでも、2-3両ずつの電車が2つ止まっていて、いちいち切符を見せたり、ヴェネツィア?とか聞きながら乗り込む。指定のクシェットが今度こそちゃんとあって、ほっ。

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以前6人用のクシェットはかなり苦しかったので、4人用にしてみたのだが、中も新しいし、思っていたより快適。同席は、チェコ人の父子だった。彼らはほかのクシェットに家族がいたらしく、少しそちらでしゃべっていたが、すぐに帰ってきて就寝態勢に入ったので助かった。
そうそう、発車前に車掌(?)がやってきて、注意事項を述べ、切符を取り上げ、ミネラルウォーターを1人1本ずつ配っていった。

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途中、Linzにやはり定刻で到着していたのはチェックしたのだが、あとは何度か駅に止まったのに気づいたがどこにいるのか確認できないままほぼ熟睡。ドアを猛烈にたたく音で目が覚めた。「次の停車はウディネ!!!」
そう、実はこの電車は(もともと)プラハからヴェネツィア行きだったのだが、ウディネからヴェネツィアまで大回りをするために、ウディネで乗り換えた方が早い上に安い。そこで私はわざわざウディネで降りることにしていたのだった。6月とは思えない雨の森林地帯を通り抜け、ウディネ駅5:57、定刻到着。

そこで6:28発の普通電車に乗り、8:17にヴェネツィア到着・・・の予定だったが、乗ってから45分遅れて、なんと到着直前に、うんと遠回りをしてきたはずの、さっき降りた夜行電車にも抜かされるというオチつき。
・・・というわけで、帰国早々現実社会に引きずり戻された。

(プラハについては、まだまだ書き足りないので続報します)

18 giugno 2008
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by fumieve | 2008-06-19 07:29 | 異国の旅
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