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ヴェネツィア ときどき イタリア

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プラハにてイタリアを思う・・・(憂う?)

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今まで、行ったことがある人、誰に聞いても「よかった」というプラハ。
世界遺産の町プラハを旅行者に居心地よくさせているのは、町そのものの美しさだけでなく移動の快適さ、治安のよさ、町全体の秩序正しさのためだろうと思う。

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まず、公共交通機関の、わかりやすく、安全で、快適なこと。市内の移動はもちろん、空港から市内までも、たとえば通常の市バスと地下鉄を乗り継いでいくことができるし、どこも、乗り換えや行き先の表示が、シンプルでわかりやすい。






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特に地下鉄は見事。A,B,C、3線の表示が緑・黄・赤で塗り分けられていて、外の入口からすでに、ここは何線の駅なのか一目でわかるほか、乗り換え駅でも、ずーっとその色の太いラインが壁に塗ってある。チェコ語の全くわからない、かつかなりな方向音痴な外国人旅行者であっても、迷うことがまったくない。
たった 3本だから、東京やロンドン、パリとは比べてはいけないかもしれない。が・・・ではそれぞれ、3本、2本しかない、ミラノやローマはどうなの!?
(イタリアの不思議なところは、何もかもあえてがわかりにくくできていて、イタリア人もみんな口ぐちに文句を言っていること。)
そして何より、改札からホーム、どこも広々と明るく、死角がないからあまり怖い感じがしないし、実際、深夜でも女性が1人で普通に乗っていたりする。(注:でもやはり、観光客はそういう行動はとらないほうがいいと思う。イタリアでは論外)
その地下鉄、トラム、バス、・・・もちろん路線にもよるだろうが、どれも比較的頻繁にやってきて、イライラとあてもなく待たされることもなく、だいたいちゃんと時刻表があって、きちんと時間どおりやってくる。

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(写真は、地下鉄の新しい車両のいす。シートがプラハの名所の図柄になっていてかわいい。)







・・・と書いていると、それは日本では当たり前のことかもしれないが、イタリアから行くとかなりびっくりする。

イタリアから行ってさらにびっくりするのは、どこも清潔で手入れが行き届いていること。
特に、お手洗い。
町中の公衆トイレは有料の場合が多いようだが、その分、ピカピカに掃除され、ペーパー類はもちろん完備。レストランや、美術館のそれはもちろん無料で、ピカピカなのは当たり前。
ものすごく驚いたのは、城エリアのお手洗い。インフォメーション前、大聖堂横、観光エリア内ではあるが、もちろんアクセスは無料のお手洗いは、どこかホテルの中?といってもいいくらい、新しくて立派で清潔だった。
ヨーロッパは、南から北へ上がって行くほど、お手洗いがきれいになる、と聞いたことがあるけど、それはほんとうらしい。
100歩譲って、わかった、イタリアは観光客がもっともっとたくさんいて、それはみんな行儀の悪い観光客のせい、としよう。そういう面は否定しない。
だけど、観光客のめったに来なさそうなバールのお手洗いはどうなの?常に足元に注意を払っていなければ歩けないほどの、犬の落し物はどうなのよ?犬・・・はやっぱり、観光客が連れてくるよりも、そこで飼っている人のほうがやはり多いんじゃありませんか?
(つい力説・・・というか、書いていて何かむなしい。)

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犬といえば、旧市街には犬の糞用の袋を入れたスタンドがあった。必要な人は、そこから1枚取って使うように、ということらしい。(写真は、上から関係ないシールが貼られてしまっているもののため、残念ながらちょっとわかりにくい)







一方で、気になったのは物価の高さ。特に美術館の入場料などが全体に高めで、例えば、国立美術館1つが150コロナ(7-8ユーロ、1300円くらい)、お城地区の共通券が350コロナ(17-8ユーロ、だから2500円くらい)。
まあ、観光客向けのものは基本的に高めなのだろうと思うが、バス・地下鉄・トラムの乗り換え自由の1回券(75分)は26コロナ。1ユーロ以上だからイタリアより高いかも?もっとも、乗り換えなし、5駅までなら18コロナという券もあるが、これだって考えたらそう安くない。

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歴史的地区、遺産と共存しつつ、町全体はかなり近代化していて、地下鉄を降りてエスカレーターを上がると、そこはきれいなショッピング・モールだったりする。町の中には、スタバ、ケンタッキー・フライドチキンがあり(この2つ、イタリアにはない)、英系のスーパー、TescoやMarks&Spencerがふつうにあちこちにある。それがいいかどうかはともかくとして、イタリアよりもずっと、物が豊富にあることは間違いない。






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ホテル近くの、ふつうのスーパーに入ったら、ふつうに大根と白菜を売っていて、これにはまたびっくり。それにしても、スーパーの商品などざっと見る限り、物価はイタリアとそう変わらないか、ものよっては高いものもあるくらい。
そしてその割に、レストランを含めクレジット・カードを使えないところが多く、あっという間に現金に困ったりした。
ただ、レストランといえば、旅人にとって唯一ありがたかったのは、外食は、イタリアに比べるとかなり安めだったこと。一番多く払った食事でも、1人500コロナくらい。
ただし、観光地ではコーヒー1杯が59コロナ(3ユーロ、500円近い!)もしたり。

そうして、何よりも気持ちよく旅ができたのは、町の人々の応対のよさ。
観光地ではほとんど英語が通じ、こちらが片言でもまったく問題なく答えてもらえること、そして、英語が通じる、通じないに関わらず、どこかで外国人観光客だから、と、嫌な思いをしたことが一度もなかった。

すべてをひっくるめ、この秩序の正しさ、居心地のよさはいったいなんだろう?
国民性なのか、それとも、共産国時代の統制の名残なのか・・・?

私たちは特別に運がよかったのかもしれないし、プラハから外へ出るとまたいろいろ違った面もあるのかもしれない。
が、同じ世界遺産の地から行って、考えさせられること多々あり。
・・・どうなの、イタリア!?

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29 giugno 2008
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by fumieve | 2008-06-30 06:55 | 異国の旅
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