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ヴェネツィア ときどき イタリア

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アルプス今昔~サン・ジェネジオ&アイスマン

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大満足なロンコロ城の帰り道、ふと気になったものがあった。
いや、正確に言うと、行くときから気になっていた。あのピンクの小屋。
ブドウ畑のふもとにあった、ロープウエイ乗り場。閉所は恐怖症な私だが、高所は大好き。あれはどこへ行くんだろう・・・?

とりあえず目的だったお城の見学は済ませ、日はまだまだ高い。町へ戻っても日曜でどこも閉まっているし・・・。切符売り場で、「これはどこへ行くんですか?」と聞くと、「この山のてっぺんまで」。そりゃそうだろうとも。わかりやすくて全くわからない回答。
が、今すぐ出るからともかく急げ、とせかされ、とりあえず乗ってみることに。

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というわけで、いざ出発!









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はじめは延々と連なるぶどう畑。









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やがてごつごつの岩山、あれが頂上かな~と思ったら、まだまだ。










くり畑にも、よく見るとすでに青い実がたくさん。

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なだらかな丘を越えて・・・









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左手に町が見えてきた、と思ったら、ようやく終点。乗車時間9分は、結構長い。










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降りるとそこは完全に高原の気候、空気が冷たく感じるくらい。それもそのはず、ここは標高1000m以上あるらしい。おそらくここから、トレッキングや、あるいはまた次の町まで行ってロープウエイを乗り継いだりできるのだろう。が、標識はドイツ語で全く読めない。

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本格的に歩く装備は全くしていないが、せっかくなので、その向こうに見えている町のところまで行ってみることにした。サン・ジェネジオ(San Genesio、ドイツ名Jenesien)という町らしい。ロープウエイの駅がそういう名前になっていた。

舗装されて車の通る道を下って、そのあとは車道から逸れて階段を上がる。のぼりつめると、おそらくドロミテ地方の岩山と思われるあたりが、くっきりと見える。

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下りのロープウエイ、さっきあれだけ苦労してのぼったつもりのロンコロ城が、はるかかなた、下のほうに小さ~~~く見えている・・・。









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岩山のてっぺんの教会、今はあそこにも道路が通っているのだろうか・・・?












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そして、みごとなまでの段々畑。










降りてきたら下界は暑く感じた。

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地図を見ると、ボルツァーノの町から、ほかにもいくつかロープウエイが出ているよう。実際ここは、登山やスキー、と、アルプスへ入っていく拠点になっているのだろう。

そんな風に山を歩いていた、といってもオーストリア国境に近い標高3200mものところだが、ドイツ人夫妻が偶然発見した通称「アイスマン」が、このボルツァーノの考古学博物館に保存・展示されている。彼らは最初、氷の中に埋まった人の姿を見て、(せいぜい数年前の)遭難者の遺体だと思い、写真を撮って山小屋で報告をしたのだそう。
アイスマンについては、ウェブで検索してもたくさんの情報が出てくるから詳細は省くが、その遺体を氷の中から取りだしてみたところ、それは5300年前の人間がミイラ化・凍結したものだった。体には一部、身につけていたものも残っていたほか、周辺から毛皮の帽子や、手にしていたと思われる木製の道具など、関連資料も豊富に見つかっている。
1991年の発見以来、科学的のみならず一般の大きな関心を呼び、特に、関係者が次々になくなったことを「ミイラの呪い」などとして再三マスメディアでも取り上げられているため、ご記憶の方も多いかもしれない。

考古学博物館は、博物館通り(Via Museo)のはしっこにある。
下の階から、石器時代、ブロンズ、鉄器、ローマ時代に最後は中世、と時代順に順路をたどるようになっている。もちろん、ハイライトは「アイスマン」一連の展示。発見・研究の経緯、最期の時の再現ドラマ、周辺で発掘された、帽子、くつ、くつした、服、蓑、・・・など、その保存状態といい、もともとの完成度の高さといい、ちょっと信じられないくらい。
肝心の「アイスマン」は、小さな強化ガラスの窓ごしだが、もちろん見ることができる。説明ボードに隠れた後ろにあるので、見逃さないように注意!!!

世界的に有名なこの「アイスマン」のためだろうが、夏休みの博物館は大人から子どもまで、たくさんの見学客でにぎわっていた。「アイスマン」のみならず、全体に展示や説明が見やすく、わかりやすくよくできていると思う。好奇心いっぱいの子どもたちはもちろん、大人もみな熱心に見入っていたのが印象的だった。
中は当然撮影禁止のため、写真はなし。
公式サイトから写真を拝借しようかとも思ったが、ここに載せてしまうと興ざめのような気がするのでやめておくことにする。こればっかりは、できれば本物を見てほしい。興味のある方はぜひ、とりあえず公式サイト(http://www.iceman.it)を。詳細な写真も掲載されている。

突然思い立って行ったボルツァーノ、期待以上に盛り沢山で、思っていたよりずっとずっと楽しんで帰ってきた。

19 agosto 2008
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by fumieve | 2008-08-20 07:44 | ほかのイタリア
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