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ヴェネツィア ときどき イタリア

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カ・フォスカリ(現・ヴェネツィア大学本部)



Ca’ Foscari

日本人3名によるノーベル物理賞受賞、続いて化学賞の受賞は、自然科学にまったくうとい、解説を読んでもちんぷんかんぷんな私でも、日本の方の活躍と、それが世界レベルで認められるというのはやっぱりとてもうれしい。
私はネットを見ていて先に気がついたのだが、イタリアのニュースでも思っていた以上に大きく報道されている。基本的には、受賞の内容について、簡単に説明を加えている程度なのだが、物理賞については、実はイタリアの関係者からは抗議があがっている。
受賞対象となった小林氏、益川氏の理論は、イタリアの物理学者、Nicola Cabibbo氏がその10年前に発表した理論なくしてはありえない、というのがその理由。彼らの功績を否定するわけではないが、同時受賞が妥当ではないか?ということらしい。
・・・私にはどっちにしろ、何がなんだか・・・。



ヴェネツィア語で、カ(Ca’)は、カーザ(casa, 家)のこと。もとの貴族のお屋敷などで、ふつうのイタリア語ならパラッツォ(palazzo)とよばれるもの。ちなみにヴェネツィアにはパラッツォと呼ばれるお屋敷もあって、この2つの言葉の間に、厳密な違いがあるかどうかは知らない。(どなたか、ご存知の方はぜひご教授を!)
フォスカリは現在もヴェネツィアに存在する、由緒ある苗字の1つ。
カナル・グランデ(Canal Grande、大運河)の逆S字型、下の腹のカーブを受け止めるように建つ、レンガ色の壁に、ヴェネツィア風ゴシックの花窓の美しいこの建物は、現在、ヴェネツィア大学の本部になっており、大学の正式名も、ヴェネツィア大学カ・フォスカリ(Università di Venezia Ca’ Foscari)という。
この立地のよさのため、毎年、「歴史的レガッタ」のときにはこの前に主賓席が設けられ、ここがレースのゴールとなる。



イタリアではよくあることで、この歴史的建造物も、ずいぶん前から修復工事を行っていた。私が2001年に入学したときにも工事中だったが、そのときに既に数年前からだということで、「カ・フォスカリ(大学)」を卒業しながら、「カ・フォスカリ(館)」にはついぞ足を踏み入れたことのない学生もたくさんいたはず。
それがようやく、部分的ながら実際に大学の施設として使われ始めたのは、2007年の春から。入ってすぐの1階部分が、大学事務局になっている。
上階にはあまり上がったことがないが、教室というか講演室などがあり、一般の授業ではなく、何かイベントの際などに使われているよう。



新年度の授業料を払ったまま、登録手続きになかなか行けずにいたが、ようやく今朝、行ってきた。それもぎりぎりの時間だったから、私が終わるころにはすっかり閑散・・・。めずらしげに写真を撮ったりしているのは、私と、どうやら紛れ込んできたらしき観光客たち。
左右に大運河が見渡せるはずの外へは、しかし、「安全のため」立ち入り禁止。
・・・あ~そこに停泊しているタクシーは誰のため・・・?



8 ottobre 2008

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by fumieve | 2008-10-09 04:48 | 学ぶ・調べる | Comments(3)
Commented by higo at 2008-10-09 21:33 x
カ(Ca’)←スペイン語の方言に似ているなぁ...といつも思っておりました。アンダルシアや中南米では、音節末のs音がフランス語のr音に近いので殆ど聞き取れず、casaがcaとなりえます。
もしかしたら、Ca'~と呼ばれるお屋敷が建てられた頃、スペインと何かしら関わりがあったのでは?と思っているのですが、今のところ不明です。

今更ですが、レガッタの記事、とても素晴らしかったです!!!

Commented by fumieve at 2008-10-10 00:24
higoさん、ヴェネツィア~ヴェネト地方は、フランス、オーストリアには占領されているものの、スペインには一度も支配されていないんですよね。
にも関わらず、偶然なのかどうなのか、ヴェネト弁は確かにスペイン語と似ているところがあるらしく、「方言でしゃべればスペイン語が通じる」と自慢(?)されたことがあります。
ですが、今考えてみると、確かにスペインに支配はされていないけれど、まさに16世紀というと、スペイン全盛時代、ティツィアーノをはじめヴェネツィアの画家たちがスペイン王のためにたくさん仕事をした時代でもありますね。
Commented at 2011-12-19 00:56 x
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