8:37、目覚ましの代わりに携帯メッセージで起こされた。
本日、11時ごろ、最高潮位110cmで再び
オレンジ警報。・・・ああ・・・と思っているうちに、それを知らせるサイレンが鳴る。・・・今年から「新調」したという、ポワワワ~ンとなんだか気の抜けるような音のサイレン。・・・ウウウーーーという、昔ながらの音のほうが、いざ出陣!みたいな感じがしてずっとよかったと思うのだが・・・。
これで今日も、午前中は自主的自宅軟禁か、と思ったのだが、だんだん晴れて青空が出てくるのを見て予定変更。久しぶりに、アックア・アルタの写真を撮っておこう。
明日洗うジーンズ、ひざ下の長靴を履き、さらに両手が自由になるよう最少の貴重品を小さいバッグで肩から斜めがけにし、防犯対策のためその上からコートを着る。
我ながら誰にも見られたくない戦闘態勢(?)で外に出ると、すでに11時近いというのに、たいして水がついていない。・・・町行く人々もほとんど普通の靴で歩いている。・・・なんだ、予報よりだいぶ低かったのか・・・ひょっとして空振り?
とがっかりしつつ、サン・マルコ広場に向かったら、完全に湖になっていた。
・・・アックア・アルタのとき、外国人観光客の方々を中心にしばしば見かけるのだが、裸足で水の中に入るのは絶対におすすめできない。ここはビーチ・リゾードではありません。ガラスの破片から金属のかけら、さらに犬の落し物など・・・ふだんのヴェネツィアの道ばたを考えれば、危険極まりない。そして、水は思っているより透明かもしれないが、あちこちの下水から水が逆流していることをお忘れなく。
まずは極力出かけない、そしてできるだけ水の中には入らないで済む範囲で行動する。そうでなければ、長靴をはくに越したことはないが、万が一ない場合は、はいている靴を犠牲にするのは覚悟の上で。また、あちこちで靴の上から履いて膝までかぶせるビニールのカバーのようなものを売っていて、数時間、数回ならよほど無理をしない限り、ほどほどに使える。
11月1日、土曜日かつ万聖節の祝日でもあるから、広場に渡してある「すのこ」は大渋滞。
サンマルコ大聖堂に入るのも、すのこから直接。
ショッピング・ストリートである、メルチェリエ(Mercerie)ヘ抜ける、時計塔の下をくぐる道は、なんだかテーマパークの入口のようにすら見える。
思っていたより曇り空で、残念ながら写真がくっきり撮れない・・・。
大聖堂に向かって左側のアーケードは、完全に水の中。それでも営業している店もあってびっくり!
一方、右側は数段高くなっているため無事。カフェ・フローリアンは、そんなアックア・アルタを眺めつつ優雅にお茶をする人々で賑わっていた。
水が高くなるときは、引きも早い。12時半ころには、広場中央から地表が見え始めていた。
1° novembre 2008