ほんとは秘密にしておきたい小さなお店。
2日連続で食事の話題をするのは、ちょっとどうかと思うのだが、ここのとこ、仕事その他に追われ、残念ながらほかの話題がない。いや、忙しがっていながら、これだけおいしいものをしっかり食べているのだから、シアワセと思わなくてはいけないのだろう。
夕暮れになって、友人と会おうか、というときに、イカ・リングや揚げモッツァレッラなど、主に揚げ物を「つまみ」ながら1杯ひっかけたくなるのがヴェネツィアなら、フィレンツェに行ったときにぜひとも食したいのは、なんといってもやっぱり、お肉!
土曜日に暗くなってからフィレンツェについて、期待いっぱい、いつも以上に食欲旺盛な私が連れていかれたのは、町の中心からちょっと歩いたところにある、トラットリア(trattoria, 食堂)。小さなスペースに、タイルを使ったカラフルなテーブルがぎっしり並んでいて、うん、いい感じ。
まずこちら、友人の頼んだ前菜。
右は生ハム、左はというと、揚げパンのようなもの。これ自体にはほとんど味がついていなくて、真ん中についている、チーズをつけて食べる。
スナックみたいでなかなかおいしい。・・・が、ふつうの日本人なら、これだけでお腹いっぱいになってしまいそうなボリューム。
一方、欠食児童並みの空腹をかかえていた私は、前菜をとばし、パスタに。
トルテッローニ(tortelloni, 具の入ったパスタ・巨大版)の、カボチャ&ポルチーニ・ソースがけ。見た目以上にポルチーニが香り、見かけほどこってりせず、んーーーシアワセな味。そして、これもやはり、これだけでお腹いっぱいになりそうな代物。
しかし、すでにふつうの日本人から大きく逸脱した胃を持つ我々は、そのあとメインへ。
タリアータ(tagliata)のルッコラ&パルミジャーノ添えは、まさにシンプル・イズ・ベストの王道。あ、もちろん、キアニーノ牛のいわゆるフィレンツェ風Tボーン・ステーキ、あれがフィレンツェで食べる肉の王様だとすると、こちらは女王といったところか。
ちなみに、隣の人が食べていた、同じタリアータのアーティチョーク&リコッタ添えもおいしそうだった。次回はあれにしたい・・・。
結果として続けてご馳走肉を食べることになったが、このときはほんとに久しぶりのおいしい肉をしっかりかみしめて堪能。まさに体の血となり肉となる、元気の源を感じる。
これまた、2/3くらいでよかったかもね・・・といいつつも、2人ともしっかり完食!
さすがにデザートはパスしてカフェへ。
(が、白状すると実は帰り道で、ジェラートを食べてしまった。)
続けてこんな肉をもりもり食べ、しかも2晩ともお腹がクチクチのまま部屋に帰ってバタンキュー、目が覚めて自分が牛になっていても驚かない・・・。
Borgo la Croce, 73r
50121 Firenze
Tel. 055 2480639
16 dicembre 2008