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ヴェネツィア ときどき イタリア

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予告:新・現代美術館「税関岬」、6月にオープン・・・!?

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イタリアでも、第44代アメリカ合衆国オバマ新大統領の就任式目前の様子が盛大に報道されている。
「変化」を求めたアメリカ。

何百年も変わらぬようなヴェネツィアでも、実は結構、いろいろ動いている。

サン・マルコ湾から、カナル・グランデに入る入口の左側、先っぽにはもともと税関だった建物があり、そのまま、税関岬(Punta della Dogana)と呼ばれている。
そこが、現代美術館に生まれ変わるべく、現在工事中なのだが、6月6日(土)より一般公開になる、と先日公式に発表になった。

アッカデミア橋をはさんでほんの少し先、カナル・グランデに面したグラッシ館(Palazzo Grassi)を、2005年から、その前の所有者に代わり大規模企画展会場として手にした、フランスのピノー財団の私立美術館となる。
実は、ヴェネツィア市の所有していたこの建物を現代美術館として再利用するにあたり、ファッション業界の富豪でアート・コレクターであるフランソワ・ピノー氏と、その税関岬のすぐ目と鼻の先にあるグッゲンハイム美術館との間で、長い一騎打ちの争いがあった。
グッゲンハイムは、完全にアメリカ本国に本拠地を置く同財団の「出店」であるとはいえ、ペギー・グッゲンハイム自らの住まいだったこと、彼女自身と、そのあとの美術館の長年における市民の中でのさまざまな活動が、ヴェネツィア住民に幅広く受け入れられていること。それに対し、どうひっくりかえっても新参者のピノー氏。
アメリカとフランス。
おまけに、州と市がそれぞれ別々に肩入れ。それは実は、政治的にも、右派と左派だったりする。
公式入札で、1回2回では決定が出ず、ようやく最後にその栄光を手中にしたのは、飛ぶ鳥を落とす勢いのピノー氏だった。

正直のところ、やっぱり個人的にはグッゲンハイム・サイドに心が傾いていた私だが、1つ、われわれ日本人にとって嬉しいのは、ピノー氏は、そのプロジェクトに、グラッシ館に引き続き安藤忠雄氏を採用していること。

そして、一昨年の落札決定時に、「2009年の国際アート・ビエンナーレに合わせ開館する」と宣言した通り、ほんとにこの6月にオープンするらしい。そのために、イタリアらしからず、「昼夜を問わず、休日返上で」突貫工事をしている、というのだが・・・。

今のところ、それどころか、いつ見に行っても、人やモノの出入りも、物音すらも聞こえない・・・。
とりあえず、6月を楽しみに待つことにしよう。

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18 gennaio 2009
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by fumieve | 2009-01-19 09:59 | ヴェネツィア
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