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ヴェネツィア ときどき イタリア

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「女吸血鬼発見」、ヴェネツィア

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明日の「国際女性の日」を前に、街はミモザであふれている。

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そんな中、ヴェネツィアで「女吸血鬼」が発見された、というニュースが流れた。
残念ながら、現代の生きた吸血鬼ではなく、中世のお話。

17世紀、ヨーロッパ中で猛威をふるったペストの犠牲になり亡くなった1人の女性。名前も、身分も何もわからないが、驚くべきはその姿だった。
ヴェネツィアの北側にあるラッザレット・ヌオーヴォ島で発掘作業を行っていた、フィレンツェ大学ボッリーニ教授のチームが、口を大きく開いて、そこにれんがが押し込められたような女性の骸骨を発見した。
中世に出回っていた言い伝え、慣習では、一度死んだふりをした吸血鬼は、隣に埋葬された死人の血を吸って、ふたたび蘇ってくる、という。そのため、その口が二度と動かないように、吸血鬼とみなされた人を埋葬する際には、こういった処置をとった、らしい。
文書では知られていたものの、それを実証する初の例だそう。

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(写真はhttp://www.repubblica.it より借用)

ラッザレット・ヌオーヴォ島(Isola del Lazzaretto Nuovo)は、野菜畑の島、サンテラズモ島(Isola di sent’Erasmo)の目の前にある。1468年に、その名の通り新ラッザレット(Lazzaretto)として利用すべく設備が整えられたが、その言葉からイメージする「伝染病隔離病院」というよりは、海を渡ってくるさまざまな人々とその積載品の検疫所、といったほうが正しい。
外国からの船乗りはもちろん、商用に行って帰ってくるヴェネツィアの貴族商人もみな、その行先などにより、30日間とか40日間とか、ヴェネツィアに入ることを許されず、当時は完全に城壁に囲まれていたこの島に留められたという。文字通り、孤島での隔離だが、小さいながら設備の整ったアパートに入り、寝食が完全に無料で提供されたから、下っぱの船乗りたちには悪くない制度だったという。

発掘作業が進み、昨年から一部が博物館として整備され、ガイドつき限定だが一般公開されているので、このブログでもそのうち紹介しようとタイミングをはかっていたところだった。
またそのうち、あらためて紹介しようと思う。
レンガをくわえた骸骨も、いずれ同博物館に展示されることになるらしい。

観察ポイントのミモザは、まだようやくつぼみが開き始めたところ・・・。

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7 marzo 2009
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by fumieve | 2009-03-08 07:10 | ヴェネツィア
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