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ヴェネツィア ときどき イタリア

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カリカリ・さくさく、ビバネージ

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www.bibanesi.com

簡単に言えば、一種のグリッシーニなのだが、もっとうんと太くてころんとしてて、長さもたいていは指より短いくらい。ぜーんぶ手で伸ばしているから、あえて「ふぞろい」なところが自慢。どうってことない、シンプルな、いわゆる「乾パン」なのだが、カリカリ・さくさくの食感に、ほんのり白ごまがいい具合の風味を与え、これがなぜか、やめられない、止まらない。1口ならぬ、2-3口サイズなのがまた、ついつい、次から次へと手をのばしてしまうはめに・・・。

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そんな危険な食品なので、しばらく買わずにいたのだが、先日の土曜日にローカル・ニュースで、同社工場が、アブルッツォの被災者へ送るため、休日返上でみんなでせっせとビバネージを焼いている・・・という様子を見て、たまらなく食べたくなってしまった。(サブリミナルに異常に弱い私・・・)
実はさっそく昨日、スーパーに買いに行ったのだが、イタリアにはめずらしい、ほぼ年中無休のわがスーパーも、さすがに復活祭当日はシャッターを降ろしていた。
今朝買い物に出かけたときには、すでに忘れかかっていたのだが(忘れっぽい私、でもある)、なんと嬉しいことに、たまたま本日のお買い得ワゴンで山積みに!
(ひょっとしてニュースとスーパーが結託してる・・・???)

シンプルな工業製品の常で、似たような製品はいろいろあるが、なぜかこれが一番おいしい。

トレヴィーゾ郊外、ビバーノ(Bibano)というところで作っているから、ビバネージ(Bibanesi)。このあたりでは、スーパーや食料品店に必ずと言っていいほどある定番品だが、たぶんヴェネト州以外にはあんまりないだろう。
グリッシーニ同様、食事前の待ち時間のほか、食事中、ふつうのパンの代わりにも食べる。封を開けなければかなり日持ちするし、グリッシーニよりはだいぶ食べ応えがあるから、非常食にもなり、まさに被災地への救援物資には最適。
家にもやっぱりもう1袋買っておこうか・・・。

そのビバネージが既に届いたかどうかはわからないが、多くの被災者がテントでの生活を強いられているアブルッツォでは、ずいぶんと気温が下がって寒くなり、また、雨にもみまわれているらしい。
復活祭連休のこの3日間、ヴェネツィアは初夏の陽気に恵まれて、どこもかしこも多くの観光客でにぎわった。せめて、このお天気をそちらに持っていけないものか、と思ったりする・・・。

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13 aprile 2009
by fumieve | 2009-04-14 05:51 | 飲む・食べる
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