暑さ注意報が出て、にも関わらずたくさんの観光客でいっぱいのヴェネツィア、この週末は「センサ」の祭りがある。
詳細は昨年紹介した通り(
2008年5月5日付けブログ参照)だが、この祭り、復活祭から40日後の木曜日にあたる、「キリスト昇天祭」(Asciensione)に発したものだから、移動する復活祭の日に合わせて、こちらも毎年変動する。
「ヴェネツィアと海との結婚式」の行事を、いつもは昇天祭直後の日曜日にやっていたのだが、今年は行事が前日の今日、23日(土)から始まった。
前夜祭(というべきか、まだ日は高かったが)のメイン行事は、時代行列。
まずはホテル・バウワー前の広場から、サン・マルコ広場を縦断し、パラッツォ・ドゥカーレ前まで、高らかに鳴り響く太鼓のリズムに合わせて行列が進む。
・・・いや~・・・今日は、暑いだろうな~・・・みなさま、ごくろうさま・・・。
旗手隊、兵士、もう一度太鼓隊、そして、ドージェ(Doge, ヴェネツィア総督)登場。
・・・暑そう・・・。
共和国要職に続いて、貴婦人たち。歩兵、庶民。
そして最後が、軽業師。すでに観客にちょっかいを出しながら歩いているのがおかしい。
ドージェご一行が、サン・マルコ湾に背を向けて並んで、典礼長がそのドージェに向かって「センサの祭り」開始を宣言。そして各参加者による「だしもの」が始まった。
まずは旗手隊。実はここでちょっとしたハプニング。一般観客らしき若い男性が、目の前に躍り出てストリート・ダンスを始めた。あわてた警官に即効でつまみだされたものの、実は私の目の前をふさいでいた警官もそれでいなくなってくれたため、写真には絶好のポジションをキープ!
さて、その間に旗手隊は、まずは団体戦のあと、シングル、ダブルでの旗使い(?)を披露。
次は剣試合。
これは1組めはフェンシングのようなシンプルなものだったが、2組め、何やらちょっとベテラン風の2人が出てきたと思ったらなんと、右手に長剣、左手に短剣を持っているため、独特の動きをしている。
そして、「真剣勝負のあとはお楽しみを」というわけで、軽業師ペア登場。
「お前ら、みなを笑わすことができなかったら、耳や鼻、出っぱってるとこを全部切り落とすぞ!」と脅す典礼長だが、ご心配にあらず。どうでしょ?この喝采!
太鼓隊に・・・
「歩兵隊の足並み」を披露するはずが、なかなか足並みのそろわない歩兵隊。
再び旗手隊に戻り・・・
一同は再び、行列を組んでサン・マルコ広場を進んでいった。
「海との結婚式」とレガッタ、
サンタンドレア要塞での(無料?)ランチなど、昨年とほぼ同じ行事は明日、24日(日)に行われる。
23 maggio 2009