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ヴェネツィア ときどき イタリア

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(まだ)ガイドに載っていない穴場、クインティーリ邸~ローマ

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Villa dei Quintili
Roma, Via Appia Nuova, 1092
www.archeorm.art.beniculturali.it/it/luoghi/aree_monumenti/villa_quintili

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わざわざ地面を掘らなくても、ちょっと歩けば遺跡にあたるローマ。車がぶんぶん走るアスファルトの道の横にだって平然と遺跡がごろごろ転がっているローマでは、少々の遺跡なんてそう珍しくもない。
が、ろくに事前に調べもせずに行ったクインティーリ邸は、ローマ郊外で最大の屋敷といわれているところだった。
地下鉄A線コッリ・アルバーニ駅(Colli Albani)で降り、664番のバスに乗る。新アッピア街道(Via Appia Nuova)を走ってしばらくすると丘の上に何やら遺跡らしきものが見える。

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五賢帝最後のマルクス・アウレリウスの時代に、右腕として活躍し、執政官まで務めたクインティーリ兄弟は、その能力と富をねたまれ、あとを継いだ愚帝コンモドゥス(在位180-192年)に謀反の嫌疑をかけられ一家惨殺される。
ローマ南部にあったこの屋敷は、コンモドゥスに接収され、増改築を加えられ、以降、皇帝の別荘として重用された。

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現在の、博物館としてのメインの入口は新アッピア街道沿いにあるが、当時の表玄関は、旧アッピア街道に面していた。
その広大な敷地に、神殿、噴水、住居、浴室等の跡が残る。
大富豪とはいえ、私邸だから、たとえば浴場でいえばカラカラ浴場の比ではない。だが、ずっと小規模とはいえ、温水室、冷水室、サウナや床暖房システムなど、全部そろっている。
小劇場と思われる、丸い空間もあれば、大理石の装飾の残る柱廊は、当時の面影を残す。

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血筋によらず、実力と運があれば皇帝にもなれる可能性のあった時代。
コンモドゥスに殺されなければ、ひょっとしてクインティーリ兄弟のどちらかが皇帝になったりすることもあったのだろうか。とすれば、やはりここは皇帝邸宅になっていたのだから、やはり歴史は皮肉だ、と思う。

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発掘調査はまだまだ続いており、これからまだ新しいものが公開される可能性も、また、一時的、部分的に作業のために見学不可になるところもあるだろう。

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一般公開を始めたのが2000年と、比較的まだ新しいため、ガイド等に載っている例が少ないようだが、もし、ローマで1日、余裕があれば遠出する価値あり。要・健脚。

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・・・というわけで、先日のクイズの答えは、ローマ、クインティーリ邸遺跡、でした!

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4 giu 09
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by fumieve | 2009-06-05 07:52 | ほかのイタリア
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