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ヴェネツィア ときどき イタリア

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飛び出す「ドージェたちの町、ヴェネツィア」

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Venise. La cité des Doges

文 Viviane Bettaïeb
絵 Bruno Fourure
Gallimard jeunesse
Collection Saga Cités - Giboulées
Date de parution 23-08-2007

世の中にたくさんある好きなものの中に、絵本、がある。それも、飛び出す絵本などのしかけ絵本、となるとなおさら。
先日、あるミュージアム・ショップで、友人が「fumieさん、見てこれ!」と発見してくれたのがこちら。よくありがちな、ヴェネツィア紹介の絵本のようでいて、開くと、バーン!なんとこんなに豪華!!!

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飛び出す絵本としてのツクリはもちろん、そもそも絵が精密でよくできているのだが、感心なのはそれ以上に、ヴェネツィアの起源から現代まで、簡単な歴史と風俗を紹介している文章が、かなり本格的。

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さすがフランス、ガリマール社のジュニア版だけある。

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ならば、ほかにもひょっとして、パリやロンドンなんかもあるのだろうか?と裏表紙を見ると、シリーズとしてあるのは、「ハンニバルの町、カルタゴ」、「砂漠の庭、オアシス」、「千一夜の館、チュニスのメディナ」。・・・そういう方向ですか・・・。かなりマニアックだが、その中でまたなぜヴェネツィア???
ま、いずれにしても他の本も見てみたいけど。

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ちなみにこれ、シリーズ名はSaga Cités (「さがして」)。Sagacité(鋭敏)という意味の単語に、cité(町)をかけているようだが、発音がそのまま日本語で「サガシテ」になるのはちょっと面白い。

1つ難点は、とりあえずフランス語版しかない、ということ。しかけ絵本はコストがかさむから、翻訳を出すのは難しいのだろうけど。
でも、見るだけでも楽しいので、ローマなどもぜひ作ってくれたらうれしい。

ただしここだけの話、ヴェネツィアでは25ユーロしたが、Gallimard jeunesseのサイトを見ると18ユーロになっているで、興味のある方もできれば直接フランスで購入することをお勧めする。

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7 luglio 2009
by fumieve | 2009-07-08 08:54 | 読む
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