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ヴェネツィア ときどき イタリア

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水の女王、フェデリーカ・ペッレグリーニ

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(日本の新聞表記はフェデリカ・ペレグリニ)
ヴェネツィア県ミラーノ市(Mirano, あのミラノMilanoとは別なので要注意!)出身、この8月にようやく21歳の誕生日を迎えるフェデリーカは、今、イタリアで最も注目の女性の1人。

現在ローマで開催中の水泳世界選手権で、26日(日)、女子400m自由形で、世界初の4分を切る3’59’’15で金メダルを取った後、今日29日、200m自由形決勝で、周囲の期待通り、再び世界記録で金メダル。
ちなみに、オリンピックでは2004年アテネで200mの銀は、イタリア女子水泳に実に32年ぶりにメダルをもたらしたほか、16歳12日でのメダルは、イタリア選手最年少記録でもあった。2008年北京は同じ200mで、世界新記録で金メダルを獲得している。

このフェデリーカ、圧倒的な強さと、期待通りの活躍が何よりも人気のもとだが、実はそれだけではない型破りな「新人類」(古い?)ぶりで、マスコミや関係者を振り回している。

自分の恋愛や生活に関して、包み隠さぬオープンな言動(ちなみに、現在の彼氏は同じ水泳選手のルカ・マリン・・・でやはり仏の水泳選手Manaudouの元カレ・・・)。歯に衣着せぬ、周囲を恐れぬ堂々とした発言。
体のあちこちにタトゥーやピアス。彼女の年頃の普通の女の子なら、ごく普通で驚くに値しない程度の「おしゃれ」。だが、言いたいことを主張し、自由奔放で、やりたいようにやっているように見えるイタリア人でも、やはりスポーツ界などではそれなりに、規制や、見えない枷、タブーがいっぱいあるらしい。

そんな「おさわがせ」フェデ、このローマ選手権の前にはなんと、ファッション誌にて、全身金色に塗りたくったヌード写真を発表。

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ヌード写真そのものに関しては、去年も発表していてそのときにもすでに十分物議をかもしたのだが、今回もさっそく、地元の神父のコメントが寄せられていた。いわく、「競技を続けるのか、ヴェリーナ(テレビのバラエティー番組などでセクシーな服装で踊ったりしている女の子たちのこと)をするのか、どちらかに決めなさい」と。・・・なんだか余計なお世話という気がするが・・・(というか、ヴェリーナをやっている女の子たちにも失礼ではないだろうか・・・?)本人は、水泳を続けている限り、たくましい体型は変わらないけど、やめた後はファッションの世界にも興味あり、と言っているらしい。(下の写真は、ジョルジョ・アルマーニのショーに現れたフェデリーカ、www.panorama.it より拝借)

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競技に関しては、自信と余裕に満ち溢れているのかと思いきや、数カ月前にはプレッシャーから、競技中に失神し、プールから救急で運び出されたことも。そんなことがあって、スポーツ専門の心療医師にもかかりながらもしっかり復活し、いざ!というときにきっちり実力を発揮するところが、また一段とすごい。
今年6月の地中海選手権では、自身のスポンサーに敬意を表して(?・・・だと思ったが、間違っていたら指摘してください)、競技ユニフォームの胸のところについていたスポンサー・ロゴを隠すという暴挙まで。批判・非難をあびながらも、400m自由で世界新を出している。
実力があれば何をしてもかまわない、というわけでは決してないが、言いたいことははっきりと主張し、泣く子も何もかも、実力で黙らせる潔さ。強烈な自信も、ここまでくればあっぱれでかっこいい。
400m金メダル獲得時には、この勝利を誰に捧げる?と聞かれて「誰よりも自分に。8月5日の誕生日前に、すばらしいプレゼントとなった」。
200m金メダルについては、「自分で自分に驚いた」。
キレイでワガママで口が達者な女性がいっぱいいるイタリアの中でも、世界級の中身を伴った実力派のとびきりのイイ女に、私も密かに注目している。

ご参考:どのくらい人気があるか、Federica Pellegriniで画像検索をかけてみると、ものすごいたくさんの写真が出てきます。
(最初と最後の写真は、sky.it より借用)

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29 luglio 2009
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by fumieve | 2009-07-30 06:31 | 観るスポーツ
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