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ヴェネツィア ときどき イタリア

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グリーナウェイの「カナの婚礼」

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サン・ジョルジョ・マッジョーレ島
9月13日まで

Le Noze di Cana
The Wedding at Cana by Peter Greenaway
Isola di San Giorgio Maggiore
6 giu - 13 setembre 2009
www.lenozzedicana.it

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「テーブルの真ん中にいる人は誰?」
「婚礼の祝祭だというのにワインが足りないぞ!」

もはや映像に見慣れた現代の我々からすると、絵画はあくまでも絵画、一場面、一瞬を切り取ったものにすぎないが、パオロ・ヴェロネーゼがこの絵を完成させた1563年当時、人々は、まさに映画を見るような思いに目を見張ったのかもしれない。

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ヴェネツィア、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島、同修道院の食堂に描かれた「カナの婚礼」。実はここにあるのは2007年の完全複製。オリジナルは、パリのルーヴル博物館にある。
1797年、ナポレオンの宗教団体解体とそれに伴う美術品等接収の際に持ち去られた。ナポレオン失脚後に、そうして持ち出されたヴェネツィアの文化財の一部は、再びイタリアに返却されたが、巨大なこの絵は、「運搬により損傷の恐れがある」として、そのままパリに留められた。

これまでもすでに、レンブラントの「夜警」、レオナルド・ダヴィンチの「最後の晩餐」と、世界の名画をCG処理で「遊ぶ」作品に挑戦してきた映画監督、ピーター・グリーナウェイが、今回はこのヴェロネーゼに息吹を与えた。
各登場人物の「セリフ」を再現し、絵の上にCGや光を重ねて立体的に見せたり、あるいは動いているように見せたり。晴れやかな場面が一転、闇が訪れ、雷が鳴り、大雨が降る。壁の両側には登場人物のアップが映り、英語・イタリア語の字幕が入る。名画を土台にした、映像インスタレーション。

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来月のヴェネツィア映画祭で、同監督のMarriageという作品が上映される。
そういえば、グリーナウェイは2年前にも「レンブラントの夜警」でヴェネツィア映画祭に登場している。今回のMarriage(結婚)は、やはりこの「カナの婚礼」をモチーフにしているらしく、前回との比較も楽しみ。

1時間おきの上映で、入場料一般10ユーロ。

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26 agosto 2009
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by fumieve | 2009-08-27 13:16 | 見る・観る
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