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ヴェネツィア ときどき イタリア

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ガルッピ、教会のためのソナタ

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久々の休日となった日曜日はさわやかな青空。
ずっと屋内にこもって映画の日々だったから、せめて休みの日くらい外の空気を満喫しよう。

・・・というわけで今日は、北ラグーナの旅。
サンテラズモ島のカ・ヴィニョッティで腹ごしらえしたあと、夕方、トルチェッロ島へ。
運のいいことに、トルチェッロ島のサンタ・マリア・アッスンタ聖堂で、ふたたびブラーノ出身の作曲家、バルダッサーレ・ガルッピを聴く機会があった。

プログラム:
Baldassare Galuppi (Burano 1706 - Venezia 1785)
Sonate da chiesa inedite a due violini e basso continuo

Violino Claudio Andriani
Violino Diego Castelli
Viloncello Margherita Monnet
Clavicembalo Rita Peiretti

Sonata I in la maggiore. Allegro, Adagio, Allegro
Sonata II in fa maggiore. Allegro, Largetto, Allegro
Sonata III in re maggiore. Allegro, Largo, Andantino
Sonata IV in sol maggiore. Allegro non presto, Largo, Allegro
Sonata V in si bemolle maggiore. Allegro non presto, Largo, Allegro
Sonata VI in mi maggiore. Allegro moderato, Dialogo tra Pasquino e Marforio, Ritornello larghetto

9月から10月にかけての週末、ヴェネツィア・ラグーナ内、このトルチェッロなど島も含めて7カ所、ガルッピゆかりの地での演奏会が予定されている、ガルッピ・フェスティヴァル。(正確には、バルダッサーレの地。ガルッピと音楽のフェスティヴァル I luoghi di Baldassare. Festival Galuppi e della Musica)。基本的には有料のコンサートだが、初日は「招待のみ」とあったので、ダメモトで問い合わせたら「どうぞお越しください」と返事を受け取った。
その開幕は、トルチェッロ島にて、ガルッピの「教会用・未公開ソナタ」の1番から6番を一気に。
どれも長調だし、構成もほとんど同じで、最初の4つのソナタは正直のところ私にはまったく区別がつかないほど似ている。5つめに入って、それまでのタテ割りの清楚な音に、少しうねりというか横揺れが出てきて明らかな変化が。
6つめは第2楽章のタイトルがふつうの「アレグロ(速く快活に)」や「ラルゴ(ゆったりと)」ではなく、「パスクワリーノとマルフォリオの対話」とあって、おや?と思ったのだが、これは2つのヴァイオリンが向き合って、交互にメロディーを奏でるもので、文字通り対話をしているよう。目をつむると音が動きになって見えるような、バレエ音楽のようでもあった。

www.festivalgaluppi.it

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13 settembre 2009
by fumieve | 2009-09-14 07:38 | 聞く・聴く
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