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ヴェネツィア ときどき イタリア

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オランダの旅、回想編:ヴァン・ゴッホ美術館

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Van Gogh Museum
http://www3.vangoghmuseum.nl/

国立美術館のすぐ近く、やはり20年ぶりに訪れたゴッホ美術館。
イタリアでは、月曜休館の美術館が多いのだが、国立もこちらも、元旦、クリスマスなど数日を除いて毎日開館しているのはすばらしい。そう思ってでかけたのだが、チケット売り場はすでにかなりの行列でびっくり。8月末で、まだぎりぎり夏休み期間中とはいえ、それこそ月曜日の午前中だというのに・・・。ここもやはり、世界の観光地なのだ、と改めて思い起こさせる。

中に入ると、吹き抜けの明るい構造で、年代ごとに展示されている作品のカラフルな解説パネルが、全体により明るく軽やかな印象を与えている。まったくのうろ覚えだったが、20年前は明るいが白いシンプルな建物に地味な展示だったような・・・建物自体が建て替わったような気がして後からHPを見たら、やはり、1998-99年に改装工事を行っているらしい。
ちなみに、隣に建つ新館・特別展会場は、黒川紀章氏による設計。
ともかく、時と場所を追って壁の色が変わっている上に、表示の文字がはっきりと大きく、それが軽く全体を見渡せる構造になっているために、まず展示や順路がとてもわかりやすい。
常設展というよりはむしろ、特別展のような感じ。
解説も、オランダ語・英語2カ国語が完全に平等。ちなみに、パンフレットは日本語もイタリア語もあった。

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20年前に来たときはちょうど、日本の某生命保険会社が、「ひまわり」を史上最高価格で購入したというニュースがあった直後で、「ふうーん」と思いながら、一緒に行った友人と、絵の前で写真を撮りあった覚えがある。館内はとっくに撮影禁止になっていたが、そういえば、以前は、欧州の美術館は館内撮影自由のところが多かった。パリのルーブルなどは今でもOKかもしれないが・・・イタリアは最近とても厳しく、ダメなところが多くてせちがらい。もっとも、若かりし頃の私たちのように、名画の前でポーズを取る人がたくさんいると、鑑賞のじゃまになることは確か(笑)。

ゴッホの作品は、何かと見る機会も多いし、実際に見たことがある作品も多いのだが、それでも、これだけの量を、わかりやすい解説つきで見るのはさすがに見ごたえがある。
オランダ時代、パリ、そしてアルルへ。「光」を発見していく過程は必然であり、かつ、とくにパリにおける日本の「浮世絵」との出会い。当時、多くの印象派の画家たちにインパクトを与えた日本の美術だが、とくにゴッホにとって日本は、結局見ることのかなわなかった、憧れてやまない国であった。

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数は多くないが、同時代のほかの画家との交流も見ることができる。
「セーヌの眺め」のテーマのところには、ロンドンのナショナル・ギャラリーから1年間貸与されたというルノワールの作品が合わせて展示されていた。大掛かりな特別展でなくとも、こういう展示は興味深い。

新しい最上階の展示などもよく見たかったのだが、残念ながら時間ぎれ。
また次の楽しみにとっておくことにしよう。
(写真はすべて公式HPより拝借)

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15 settembre 2009
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by fumieve | 2009-09-16 07:23 | 異国の旅
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