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ヴェネツィア ときどき イタリア

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ふつうにおいしいごはん、ソルダーノ@プラート

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なぬ、プラート・・・in トスカーナ・・・?さてはおぬし、また出先でおいしいもの食べたな?
と思われた方、ハイ、正解です。

気合いを入れて早起きしたにも関わらず相変わらず電車が遅れたのと、展覧会が思いのほかよかったので見るのに時間がかかり、美術館を出るのが予定よりずいぶん遅くなってしまった。ほんとはお昼はどっかのバールで軽く食べて、あと、ドォーモなどを見て帰るつもりでいたのだが、ここで体が「休憩」の指令。
あとでフィレンツェにも寄る用事があり、逆にこれ以上の見学は今日は無理、と判断して、ちゃんと座ってご飯を食べることにした。

織物博物館に入ったときに、ほかの見学者が受付で「近くでおいしく食べられるところ」を聞いていたのを思い出し、私も出るときにその店を教えてもらって、いざ出陣!
お勧めの理由は、その彼女の「母の友人が働いているから」ということだったのだが、こういう小さな町では、地元の人が働いている地元向けの食堂なら間違いなし。

たどり着いてドアを開けると、お昼すぎでまだまだいっぱいのテーブル、みなの目が一斉にこちらに。




・・・繊維産業の町、プラートはまさにその性質のため、中国人移民がとても多いところ。大きい工場から零細企業まで、イタリア企業の工場やその下請けをする中国人経営の工場まで、中で働くのはほとんど中国人といわれる。プラートの町自体、すでに人口の1割以上が中国人で、統計上1割ということはおそらく、実際は2-3割にのぼっているのではないか。

・・・というわけで、着くまではこの町に来るのにちょっと腰が引けていた。実際、駅を降りると平日の午前中だというのに、なぜかうろうろしている中国人の若者や女性がいっぱい。
・・・彼らは、交代で午後や夜、働いていたりするのだろうか・・・?

博物館の受付の女性は、感じがいいとは言い難かった。くだんの、レストラン情報を聞いていたイタリア人の訪問客たちとは、地図を見ながら延々と楽しげにおしゃべりしていたくせに(チケットを買う私を待たせつつ)、私にはめんどくさげに、レストランの電話番号だけをぽんとよこそうとした。もちろん食い下がって、行き方を説明してもらったのだが。
もっともこれは、こちらが中国人(ぽい)かどうかではなく、単によくあるイタリア人(女性)という程度、いまさら取り立てて騒ぐほどのことでもないとはいえ。

だが、食堂で一斉にこちらに向けられたのは、外国人だの旅行客だのを排除したり蔑んだりする目ではなく、ちょっぴりの好奇心と、ごくふつうの「あ、きみも来たのね、いらっしゃい」という程度の心地よい視線だった。食事をしているのはいかにも地元の人々と、あるいは仕事でここに来たらしきスーツ姿の人たち。
あ、いいかも。
木のテーブルと椅子に、よく使い込んだ、でもよく洗って清潔な赤いギンガム・チェックのテーブルクロス。ああ、いかにもトスカーナの町食堂。

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メニューを見てびっくり。前菜は2,5ユーロから、パスタだって4ユーロとかそんな数字が並んでいる。

思い切って贅沢をして(笑)、前菜は一番高い、トスカーナ前菜の盛り合わせ。

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パスタは、一見ふつうのミートソース・スパゲッティのようだが、これは鹿肉のミートソースを、pici(ピチ)というこの地方の太麺に合わせたもの。

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ヴェネツィアの太麺はビゴリ(bigoli)といって、断面が丸いまま太く、やわらかめに茹でるのでや焼うどんぽくなるが、このピチは断面がわずかに四角く、茹で具合がやはりちょっと固め。鹿肉のソースは思っていたより塩味が濃くなく、ちょうどいい。歯ごたえのいいピチによく合っていた。
「なしとプルーンのよっぱらい」という名のデザートにかなり惹かれたが、ここまででとてもとてもお腹がいっぱいになってしまった。
もちろんトスカーナの塩なしパンがついて、水1本、カフェ1杯飲んで、しめて12ユーロなり。
大都市ではすっかり出会えなくなってしまった、イタリアの本来のいいところ。
今度はセコンド(メイン)も食べてみたいなー。

Trattoria Soldano
Via Pomeria, 23 Prato
Tel. 0574 34665

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25 nov 2009
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by fumieve | 2009-11-26 08:25 | ほかのイタリア
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