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ヴェネツィア ときどき イタリア

fumiemve.exblog.jp

2009年 08月 21日 ( 1 )

マトリックス・ネイチャー、ミニアーテキスタイル展

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モチェニーゴ館
8月31日まで

Matrix Natura – Miniartextil a Venezia
Palazzo Mocenigo
3 giu – 31 ago 2009
www.museiciviciveneziani.it/frame.asp?musid=198&sezione=mostre

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突然の猛暑に、体は全く思うように動かないし、ただでさえ停滞ぎみだった脳はもはや完全に思考をストップしている。まさに夏休み終盤の小学生のように、ちょこっと手はつけたものの、まったく終わる見込みのないたくさんの宿題を目の前にして、にっちもさっちもいかなくなっているというのに。

期限ぎりぎりに図書館に本を返しに行って、そのついでに、ようやく気になっていたこの展覧会を見た。ビエンナーレの公認展ではないが、ビエンナーレに合わせて開催されている、ファイバー・アートとか、テキスタイル・アートとか呼ばれる分野の、コンテンポラリー・アート展。

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目の前に突然現れたのは、帆船のようでもあり、また布で模したゴンドラのようでもあるJean J. Meyerという作家の作品、Barke Galleggiante(漂う舟)。
メイン・フロアに上がると、2年前に見た前回と同様、そのサロンに20cm四方の板の上に乗る小さな作品がずらり、54個並んでいる。案内によると、51の国の作家が参加しているという。その中で日本人作家が(間違いがなければ)6名だから、いかにこの部門で日本が強いかがわかる。オリンピックならメダル獲得数圧倒的第一位といったところ。この展覧会の常連さんである作家さんも多い。

道具を作り、まずは食料の確保のため、そしてその調理や保存、そして住居・・・と、手を使ってほかの動物たちとは著しく違う発展を遂げてきた人類は、やはり古くから糸、繊維の力を発見し、利用してきた。植物や動物からとった繊維や布状のものをそのまま使うだけでなく、それを縄に編んだり、簡単な縫物をするための針や、簡易機織り機だって原始時代から考案されていた。

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作品を見ていると、ひとくちにファイバー(繊維)といっても、いかにさまざまな材料を表しているか、あらためてびっくりさせられる。絹や麻、綿といった天然繊維にナイロンやマイクロファイバーなど化学繊維はもちろん、植物の葉やタネ(綿毛!)、鳥の羽根、針金、人工の髪、それから紙。


実際、山口和加子さん、吉田淳子さんによる和紙を使ったミニ・キノコのような作品、Suftlyと、その目の前にある、Valerie BuessさんのPerfect as it isという作品とが、偶然にもよく似ているのだが、Perfect...のほうは、タネ。

材料もさまざまなら、その表現手法もさまざま。編んだり結わいたり、織ったりは当然、くっつけたり、液体に浸したり、壊したり・・・。
あ、これもあり?みたいなものが、全部同じミニサイズで並んでいるのが面白い。
「ファイバー・アート」という制限を設けているようで、かえってそれぞれ自由にさまざまな創造力を刺激しているようにも見える。

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ヴェネツィア展は(今のところ)ビエンナーレに合わせて隔年だが、大きなインスタレーションなども含め複数会場でやっているらしいコモでの本展(www.miniartextil.it )は毎年秋の開催。ぜひそちらにも一度は行ってみたいと思っているのだが・・・。

(上と下の写真2つ以外は公式HPより拝借)

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20 agosto 2009
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by fumieve | 2009-08-21 08:17 | 見る・観る