ブログトップ

ヴェネツィア ときどき イタリア

fumiemve.exblog.jp

2009年 08月 25日 ( 1 )

Fortapàsc

a0091348_132478.jpg


監督 Marco Risi(伊、’108、2008年)
出演 Libero de Rienzo, Valentina Lodovini, Michele Riondino, Massimiliano Gallo, Ernesto mahieu

1985年、ナポリ。
25年近く経った今でも変わらない、なつかしいような風景、あるいは、たった25年前とは信じがたいような原始的な光景が広がる。

妙にバカでっかい携帯(またはコードレス?)電話や時代がかった公衆電話など、小道具を見てあらためて、80年代というのは、すでにノスタルジーを感じさせる時代なのだと、思ったりする。

が、ここは戦場。
たくさんの命が、恨みのために、あるいはジャマだから、簡単に消されていく。

ジャンカルロ・シアーニは、26歳の新聞記者。
特別に勇気がある人間というわけではない、ただ、真実を知りたい、それを書きたいという思いから、ナポリの犯罪組織カモッラと、そこに癒着する政界との関係に切りこんでいく。初めは鼻であしらわれながら、しつこく食い下がり、徐々に真実に迫る。決定的な記事への称賛と、激励、本人にとって何よりもうれしかった、それまでは単なる外部の契約記者だった「イル・マッティーノ」紙での正式雇用・・・。
だが、その時点でもう、彼の運命は決められていた。危険を感じたときにはもう遅かった。

見終わって、ただ、むなしさが残った。
25年たって、この国は少しは変わったのだろうか・・・。

ナポリは特別、ヴェネツィアは例外、とは思わない。確かにヴェネツィアはドンパチが(ほとんど)ないだけマシなのだろうとは思うが。日本だって同じ。

昼間のさえない出来事に、イタリア語字幕の出る「ゴモッラ」ほどではないにせよ、強いナポリ・アクセントで話されるイタリア語のわからなさが重なって、よりむなしさが増した。

24 agosto 2009
[PR]
by fumieve | 2009-08-25 13:25 | 映画