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ヴェネツィア ときどき イタリア

fumiemve.exblog.jp

カテゴリ:ほかのイタリア( 355 )

ラ・ピアッツェッタ、ローマ・トラステヴェレ

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La Piazzetta
Roma, Trastevere
Via Cardinale Merry Del Val, 16B
tel. 06 5806241
orario no stop 12.00-24.00

ローマのトラステヴェレ地区。
おいしくてお手軽なお店が多く、たくさんの人で賑わうこの地区も、日曜日のお昼とあっては閑散・・・というより、まずどこも閉まっている。記憶を頼りにやってきた、アテにしていたトラットリアもやっぱり日曜休業。そう、日曜日はまともなお店はお休み、と思ったほうがいい。
それでも朝から歩き回って、陽射しは強いし、もうどこでもいいから食べようよ、というので入った、というか外のテーブルについたのがこの店。この地区に似合わない、現代風のちょっとこぎれいな外観に、大きな店構え。外、すなわち歩道に張り出したテーブル、クロスとナプキンの色が微妙にカラフルでおしゃれ。うーーーん、いかにも観光的かも・・・。
メニューを見ても、少々高めか?まあでも、他に何もないのだから仕方がない。
ピッツァもあるというこの店、同行者一同、なんとなくピッツァが食べたくなっていたのだが、オーダーしようと思ったら、なんとトラステヴェレ地区ではお昼はピッツァ釜に火を入れてはいけないのだそう。
頭を全面的に切り替え、それでは・・・と決めたのが、前菜1品、パスタ2品に大きいサラダ2品。ふつうの日本人女性ならそれが限界、まあ、様子をみて追加するなり、デザートをとるなりすることにして、皆で分けて食べることを説明してオーダー。
アンティパスト(前菜)は小だこのトマト煮込み。ひょとしてオーダー間違えた?というくらいの量だが、これが1人前らしい。盛り付けも美しいが、たこがやわらかくて、余計な味のしないシンプルなもので、見た目以上においしい!
これなら、「絶対おすすめ!」といわれた自家製パスタも断然楽しみ。はたして出てきたのは、キノコとアスパラのフェトゥチーネ。クリーム・ソースだったのは予想外だが、なにしろパスタがほんとに「これぞ手打ち!」の歯ごたえ、ソースも見た目ほど重過ぎず、比較的上品な味。もう1つの、アサリのスパゲッティも、さっぱりめ。
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いろんな種類のあったサラダは、どれも具だくさん。
5人で分けて、ソースもパンできれいにさらうほど食べて、大満足の末、デザートにそれぞれ、メロンやシャーベットを頂いた。
この味と量で1人当たり15ユーロ程度だったから、文句なし!
店内には大きな炉があって、直火で焼いたステーキ類もかなりおいしそうだったことも追記しておきたい。
ただし、パスタなど一皿の量がかなり多いので、ふつうにオーダーすると食べきれない上に高くつくだろう。ふつうの日本人なら3-4人以上で行くことをお勧めする。

1° luglio 2007
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by fumieve | 2007-07-02 07:57 | ほかのイタリア

ヴィッラ・デステ、ティヴォリ

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Villa d’Este, Tivoli
ローマから約30km、なだらかな丘陵地帯を延々と走り抜けた後、ぐるぐると坂道を小高い丘の上に上ったところにこの「ヴィッラ・デステ」がある。
ティヴォリは、その地域に鉱泉があること、水の豊かなこと、交通の要所であることに加えその景観の美しさのため、太古の昔より文人をはじめ多くの人々を魅了してきたという。丘のふもとにある、ローマ皇帝ハドリアヌスの別荘(Villa adriana)、この丘の上にあるエステ家の別荘Villa d’Esteなどが、特に知られている。

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元々、ベネディクト修道会の建物だったところを、1550年、この地の統治者に選ばれた枢機卿、フェッラーラ出身のイッポーリト・デステがその居住地として全面的に改修・改装を指示する。
フレスコで彩られたルネサンス様式の館も美しいが、やはり圧巻はその庭園。丘の上に建つ館の窓やバルコニーからは、その庭園を含む眺望を見下ろす格好になっている。自然の地形を生かした庭園は、濃い緑の下、灼熱の太陽を避けながら歩いてみるとかなりの勾配がある。そして大小さまざまな噴水。巨大な滝のようなもの、一列に並んで緑の中から水が落ちているもの、洞窟の中のくじゃく型のもの・・・。めまいがするほどの暑さの中、噴水に近づくと、ふっと涼しくなる。これぞ自然の冷却装置、見た目だけでなく、実用にかなっているということだろう。
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巨大な木の茂る広い庭園は迷宮のようだが、下のぶどう棚からふと上を見上げると、屋敷が一直線上に見えている。規模は違うが、日本と同様、「借景」を生かすのがイタリア式庭園の特徴。上からみても、下から見ても眺望を楽しめる、それどころか、庭園内、ちょっと歩くとその度に目の前に広がる表情が変わるのは見事としか言いようがない。

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行くのに苦労したが、それだけの甲斐があった。

29 giu 2007

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追記:今日6月29日はローマの祝日にあたるため、市内はお休みのところが多いだろうと郊外に出ることにしたのだが、地下鉄Ponte Mammolo駅から出る中距離バスCotralは、座れないどころか通勤電車のようにぎっしりだった。おまけに連休になったこともあって道路が大渋滞。海に向かう道ならともかく、そうではないのに、ローマからティヴォリへはともかく1本道のため、混むときはどうやらこうなってしまうらしい。早ければ40分ほどのところ、到着までに2時間以上もかかってしまった。
ハドリアヌス帝の別荘(Villa adriano)にも行くつもりにしていたのだが、思っていたよりもその2カ所の場所が遠く(歩いてはいけない距離)、また帰りのローマ行きのバスでも大混雑・大渋滞にはまるのを怖れて、今回はエステ家の別荘で十分満足して帰ってきてしまった。どうしても2つ行きたい場合は、よほど朝早く出るなどする必要があるだろう。
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by fumieve | 2007-06-30 07:25 | ほかのイタリア

ヴィチェンツァ

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Vicenza

ヴェネツィアからミラノ方向の電車へ乗って、鈍行で1時間10分くらい、急行なら50分ほど。ヴェネト州の、「小さな美しい町」の1つ。

ご多分にもれず、町の起源はローマ時代。中世の自治都市時代を経て、1404年にはヴェネツィア共和国の傘下へ。だから町の中心の広場には、ライオンの彫像があるし、町並みもヴェネツィア風なところも多い。
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が、ともかくこの町の人々の1番の誇りは、ルネサンスを代表する建築家、アンドレア・パッラーディオと、ヴィチェンツァ出身で彼の流れを受け継いだヴィンツェンツォ・スカモッツィによる建築群。世界遺産に指定されているものも多い。たとえば、室内ギリシャ劇場、テアトロ・オリンピコ。バジリカ・パッラディアーナ。
町の目抜き通り、パッラーディオ通りの両側は、ルネッサンス以降の建物の見本帳のように、各時代を代表する建物が並ぶ。といっても、博物館然としているのではなく、お役所や銀行に使われていたり、それ以外は1階、舗道に面したところは皆、ほとんどお店になっている。
ヴィチェンツァのもう1つの魅力は、郊外に点在するヴィッラ。ヴィッラというと、アクセスが悪いのが難点だが、ヴィチェンツァでいえば、やはりパッラーディオの「ロトンダ」、ティエポロ親子のフレスコで知られる「アイ・ナーニ」などは比較的町から近く、市営バスでも行けるので、お勧め。

(昨年のヴィチェンツァ訪問記)
http://blog.goo.ne.jp/fumiem2005/d/20060608

(HPのヴィッラ紹介・・・未完のままですが)
http://www.geocities.jp/vivereavenezia/v.valmarana.vi.htm

16 febbraio 2007
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by fumieve | 2007-02-17 08:39 | ほかのイタリア

アスコリ・ピチェーノ

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Ascoli Piceno
小さくてでっかい町、アスコリ

マルケ州南部の小さな町。
「ここは小さくてでっかい町だよ。海もあって、山もある。丘があって、川に囲まれ、シベリアからの風も吹けば、アフリカからの風も吹く。死ぬのが惜しいよ!」
と言い放ったのは、遅い時間に気持ちよく対応してくれた、ホテルのフロント氏。
私に言わせれば、海からは若干遠い(30kmくらい)、完全に山の中だけれども、それ以外は確かかもしれない。
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古代ローマの、サラリア街道(塩の道)上にあるこの町は、元々はローマ人よりも古い紀元を持つらしい。今の魅力は、イタリア中部らしい、丘の上に建つ城壁に囲まれた小さな町、中世の町並み、といったところだろう。
忘れてはならないのは、ここで生涯を終えた、15世紀ヴェネツィア生まれの画家、カルロ・クリヴェッリ。その代表作が、この小さな町にいくつも残されている。
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大聖堂(ドォーモ)の「多翼祭壇画」。隣接した教区美術館にある「聖母子像」。やはり同じアッリンゴ広場(Piazza Arringo)に面したアレンゴ館(Palazzo Arengo)にある市立美術館には、2つの多翼祭壇画。豪華な衣装には気を引かれつつも、その表現の固さ、硬さが強すぎてあまり好きになれなかったクリヴェッリだが、これを見て完全に前言撤回。おだやかな聖母の表情、多彩に対象を引き立てる詳細部の細やかな美しさに圧倒された。
それだけの環境で、食に恵まれないはずはない。今回は短い滞在で限られたものしか口にしていないが、オリーブにひき肉を詰めて揚げたもの(名称書きとめ忘れた!)、ポルケッタ(豚の丸焼き)が圧巻。オリーブは同じアッリンゴ広場、店先の屋台でも、揚げたてを売っていた。

町の地図やガイド(有料、5ユーロ)がコンパクトなわりになかなか充実している。観光誘致に力をいれているが、まだまだ観光客が少ないのだろう。どこも皆、親切で人当たりがよかっただけに、ツーリスト・インフォメーションの女性だけが、どこまでも無愛想だったのが気になった。

3 dicembre 2006
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by fumieve | 2006-12-04 09:07 | ほかのイタリア

ベルガモ

Bergamo

不思議な町、ベルガモ
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ガイドブックを読むと、Città Alta(チッタ・アルタ、上の町)とCittà Bassa(チッタ・バッサ、下の町)に分かれていて、その間をケーブルカーが繋いでいる、という。それだけで何やら、観光客としてはわくわくしてしまう。
駅と、チッタ・アルタの間に広がる、チッタ・バッサ。イタリアの歴史ある町ではよく、旧市街と新市街、という風に分かれていることが多いが、ここは完全な新市街ということもなく、中世風の塔が立っていたり、ルネサンス以降の教会も点在する。ベージュやグレーといった落ち着いた色合いに、縦に長い窓に、横目の入った格子戸はいかにもロンバルディアで、ミラノやブレシャの町を思わせる。が、威圧的なところはあまりなく、広場から両側に広がる道沿には、おしゃれでこぎれいなお店が続く。なんとなく、そぞろ歩いている人々も裕福そうに見えるのは、パルマあたりにも似ている気がする。
チッタ・アルタまで、直接行くバスもあるが、せっかくなのでわざわざケーブルカーに乗り換えてみる。基本的には、あくまでも「市民の足」なケーブルカー、月曜の朝は大きな荷物を持つ学生たちでいっぱい。
着いたそこは、なるほど、幻想的な中世の町だった。小さな通りに並ぶ、昔風のサラミ屋さんや、地元のワインを売っているらしい、でもちょっとおしゃれなエノテカ。お菓子屋さんには、名物の「ポレンタ・エ・オゼイ」が、どこにもかしこにも。そして、歩いていても転げ落ちそうな、狭い石畳の急坂を車やバイクが平然と走り抜けていく様子は、ペルージャやシエナなど、イタリア中部の小さな町を思わせる。
さらに上に上るケーブルカーがあるというので乗ってみると、ここから先は、丘陵にポツポツとお屋敷が建つ、ヴィッラ地帯。小さいとはいえれっきとした町から、いきなり木の匂いでいっぱいの林の中へ入っていくようで、霧めいた寒さのせいもあって、ここはコモ湖畔の別荘地帯を思い出させる。そういえば、コモ湖の片一方の足の先にあたるレッコ行きの電車が出ていたっけ・・・。
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そして意外なことに、長い歴史の中で、ヴェネツィアとはもともと縁が深かった上に、一時はその支配下にあったこともあり、突然、町中に現れる、ヴェネツィアのライオン。そして、教会や建物の中を飾る絵は、ヴェネツィア出身、ヴェネツィア派の画家によるものが非常に多い。

さまざまに表情を変えるベルガモは、つかみきれないままに北イタリアの、魅力を存分に感じさせてくれる。霧や、湿気による骨身にしみるような寒さですら、その魔力に取り込んでしまうようだ。まさに「北イタリアの珠玉の町」といえるだろう。

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by fumieve | 2006-11-28 08:14 | ほかのイタリア