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ヴェネツィア ときどき イタリア

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プラハにてイタリアを思う・・・(憂う?)

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今まで、行ったことがある人、誰に聞いても「よかった」というプラハ。
世界遺産の町プラハを旅行者に居心地よくさせているのは、町そのものの美しさだけでなく移動の快適さ、治安のよさ、町全体の秩序正しさのためだろうと思う。

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まず、公共交通機関の、わかりやすく、安全で、快適なこと。市内の移動はもちろん、空港から市内までも、たとえば通常の市バスと地下鉄を乗り継いでいくことができるし、どこも、乗り換えや行き先の表示が、シンプルでわかりやすい。






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特に地下鉄は見事。A,B,C、3線の表示が緑・黄・赤で塗り分けられていて、外の入口からすでに、ここは何線の駅なのか一目でわかるほか、乗り換え駅でも、ずーっとその色の太いラインが壁に塗ってある。チェコ語の全くわからない、かつかなりな方向音痴な外国人旅行者であっても、迷うことがまったくない。
たった 3本だから、東京やロンドン、パリとは比べてはいけないかもしれない。が・・・ではそれぞれ、3本、2本しかない、ミラノやローマはどうなの!?
(イタリアの不思議なところは、何もかもあえてがわかりにくくできていて、イタリア人もみんな口ぐちに文句を言っていること。)
そして何より、改札からホーム、どこも広々と明るく、死角がないからあまり怖い感じがしないし、実際、深夜でも女性が1人で普通に乗っていたりする。(注:でもやはり、観光客はそういう行動はとらないほうがいいと思う。イタリアでは論外)
その地下鉄、トラム、バス、・・・もちろん路線にもよるだろうが、どれも比較的頻繁にやってきて、イライラとあてもなく待たされることもなく、だいたいちゃんと時刻表があって、きちんと時間どおりやってくる。

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(写真は、地下鉄の新しい車両のいす。シートがプラハの名所の図柄になっていてかわいい。)







・・・と書いていると、それは日本では当たり前のことかもしれないが、イタリアから行くとかなりびっくりする。

イタリアから行ってさらにびっくりするのは、どこも清潔で手入れが行き届いていること。
特に、お手洗い。
町中の公衆トイレは有料の場合が多いようだが、その分、ピカピカに掃除され、ペーパー類はもちろん完備。レストランや、美術館のそれはもちろん無料で、ピカピカなのは当たり前。
ものすごく驚いたのは、城エリアのお手洗い。インフォメーション前、大聖堂横、観光エリア内ではあるが、もちろんアクセスは無料のお手洗いは、どこかホテルの中?といってもいいくらい、新しくて立派で清潔だった。
ヨーロッパは、南から北へ上がって行くほど、お手洗いがきれいになる、と聞いたことがあるけど、それはほんとうらしい。
100歩譲って、わかった、イタリアは観光客がもっともっとたくさんいて、それはみんな行儀の悪い観光客のせい、としよう。そういう面は否定しない。
だけど、観光客のめったに来なさそうなバールのお手洗いはどうなの?常に足元に注意を払っていなければ歩けないほどの、犬の落し物はどうなのよ?犬・・・はやっぱり、観光客が連れてくるよりも、そこで飼っている人のほうがやはり多いんじゃありませんか?
(つい力説・・・というか、書いていて何かむなしい。)

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犬といえば、旧市街には犬の糞用の袋を入れたスタンドがあった。必要な人は、そこから1枚取って使うように、ということらしい。(写真は、上から関係ないシールが貼られてしまっているもののため、残念ながらちょっとわかりにくい)







一方で、気になったのは物価の高さ。特に美術館の入場料などが全体に高めで、例えば、国立美術館1つが150コロナ(7-8ユーロ、1300円くらい)、お城地区の共通券が350コロナ(17-8ユーロ、だから2500円くらい)。
まあ、観光客向けのものは基本的に高めなのだろうと思うが、バス・地下鉄・トラムの乗り換え自由の1回券(75分)は26コロナ。1ユーロ以上だからイタリアより高いかも?もっとも、乗り換えなし、5駅までなら18コロナという券もあるが、これだって考えたらそう安くない。

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歴史的地区、遺産と共存しつつ、町全体はかなり近代化していて、地下鉄を降りてエスカレーターを上がると、そこはきれいなショッピング・モールだったりする。町の中には、スタバ、ケンタッキー・フライドチキンがあり(この2つ、イタリアにはない)、英系のスーパー、TescoやMarks&Spencerがふつうにあちこちにある。それがいいかどうかはともかくとして、イタリアよりもずっと、物が豊富にあることは間違いない。






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ホテル近くの、ふつうのスーパーに入ったら、ふつうに大根と白菜を売っていて、これにはまたびっくり。それにしても、スーパーの商品などざっと見る限り、物価はイタリアとそう変わらないか、ものよっては高いものもあるくらい。
そしてその割に、レストランを含めクレジット・カードを使えないところが多く、あっという間に現金に困ったりした。
ただ、レストランといえば、旅人にとって唯一ありがたかったのは、外食は、イタリアに比べるとかなり安めだったこと。一番多く払った食事でも、1人500コロナくらい。
ただし、観光地ではコーヒー1杯が59コロナ(3ユーロ、500円近い!)もしたり。

そうして、何よりも気持ちよく旅ができたのは、町の人々の応対のよさ。
観光地ではほとんど英語が通じ、こちらが片言でもまったく問題なく答えてもらえること、そして、英語が通じる、通じないに関わらず、どこかで外国人観光客だから、と、嫌な思いをしたことが一度もなかった。

すべてをひっくるめ、この秩序の正しさ、居心地のよさはいったいなんだろう?
国民性なのか、それとも、共産国時代の統制の名残なのか・・・?

私たちは特別に運がよかったのかもしれないし、プラハから外へ出るとまたいろいろ違った面もあるのかもしれない。
が、同じ世界遺産の地から行って、考えさせられること多々あり。
・・・どうなの、イタリア!?

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29 giugno 2008
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by fumieve | 2008-06-30 06:55 | 異国の旅

日本 対 ムラノ ?

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すっかりご無沙汰をしていた友人から、「ランチでもいかが?」とお誘いをいただいて、遠慮なく伺ったところ、私を待っていたのは、美しい日本の食卓。
今日は明け方に、ものすごい雷雨があって(窓全開で寝ていた私は、建物ごと揺さぶられるほどのものすごい雷鳴に飛び起きて、あわてて窓と雨戸を閉めた)、朝はさすがに空気が涼しくなっていたものの、お昼にはもう、開口一番「暑いですね~」と言ってしまうほど。
そんな暑さにうれしい心配りだったのが、「おしぼり」。いやいや、忘れてました、こういうの。
メニューは涼しいものづくし、日本の美しい器、繊細な盛り付けも、まさに目で味わう。
ああ・・・シアワセ・・・。

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「デザートも用意するから」と言われ、何かな~と楽しみにしていたところ、出てきたのはこちらゴマプリン。日本で買ってきた、「ゴマプリンのもと」使用とのことだが、なんと底にはちゃんと黒ゴマが!う~ん、日本の食品、インスタントもすばらしい。




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夜はムラノ島へ。
春にめでたく結婚した友人夫妻の披露パーティが、結婚式で彼らの仲人役を務めたマエストロのガラス工房である、という。
ほぼ言われた時間に着くと、すでにたくさんの人が、プラスチックのガラス片手に飲み始めている。「フェスタ」って、時間どおりに行くと誰もいなかったりするのに・・・さすがここは朝の早いムラノだから???
イタリアでは、結婚式の食事ともなると、半日くらいかかって食べるものすごい量のものだが、今日はフェスタだし、工房だというし、飲み物とおつまみくらいの簡単なものかと正直のところ思っていた・・・ところが、なんとこれが本格的。パスタは、ビゴリ・イン・サルサ(Bigoli in salsaヴェネツィア風太麺のアンチョビ・ソース)またはインサラータ・ディ・リーゾ(insalata di riso、米のサラダ)。容赦なく盛り付けられたビゴリを食べ終わるころには「お肉ができたから取りにきて!」。ポルケッタ(prchetta、ぶたの丸焼き・・・の一部)、スペアリブ、ソーセージに、なすとズッキーニのグリル、好きなものを好きなだけ。
さらに、サルディン・サオール(sardo in saor、いわしの南蛮漬け)を、水曜日から用意したという工房主のご家族が、自らひとつひとつのテーブルを回ってサーヴィス。オリジナル・レシピのちょっぴりトマト味、ウーーーム・・・おいしい・・・。
この雰囲気、結婚式というよりは完全に・・・サグラ(sagra)。サグラというのは、サクランボのサグラとか(ゴロ合わせ?)、きのこのサグラとか、収穫祭のようなものもあるが、そうではない、いなかの村祭りみたいなものもある。たいてい夏の1日あるいは数日、村総出で準備し、楽しむ、古き良き習慣の1つ。(注:ここまで、食欲とおしゃべりに負け、写真をとりそびれました)

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・・・といってたら、みんなが一通り食べ終わる頃、会場は一転してダンス・フロアに・・・。その体型でなぜそのステップが?と眼をみはるほど、いかにも踊りなれた、まずは年配の方々が躍り始め、音楽があれこれ変わるうちに、そのうち若い世代も。





中の熱気に圧倒され、外で涼みながらしゃべっていたところ、まずはスイカが、そして・・・本日のメイン・イベント(?)、合計7kgという、巨大ミルフィーユ登場!!!

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一応ケーキ・カットでもあるのだろうか?・・・と思ったりもしたが、そんなことはなく、あっと言うまに手際よく切り分けられ、お世話係(???)のおじさんたちによって、みんなに配られていった。

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Mさん、ごちそうさまでした!
Y&Iさん、あらためておめでとうございます!

たくさん食べて、たくさんしゃべって、なが~い、楽しい土曜日でした。
明日からダイエット・・・かな。

28 giugno 2008
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by fumieve | 2008-06-29 19:08 | 日常生活

ヴェニスに死す(Death in Venice)

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ヴェネツィア、フェニーチェ劇場

作曲 Benjamin Britten
指揮 Bruno Bartoletti
監督 Pier Luigi Pizzi

Gustav von Aschenbach Marlin Miller
Il viaggiatore/ il bellimbust attempato/ il vecchio gondoliere/ il direttore dell’alberto/ il barbiere dell’albergo/ il capo dei suonatori ambulanti/ la voce di Dioniso Scott Hendricks
La voce di Apollo Razek-François Bitar
Tazio Alessandro Riga

まずはじめに白状しておくと、あの有名な映画を私は見ていない。
それから、原作についてはたまたまわりと最近、初めて完読した。もちろん日本語で。

トーマス・マンの原作をもとに、英国のベンジャミン・ブリッテンが作曲した作品で、初演は1973年。
照明が落ち、するすると幕が上がり、指揮者が台に立つ。・・・ぼー・・・ぼー・・・と低いクラリネットの音が聞こえ、「今頃になって音出し?」と思ったら、始まっていた。
適切な言葉では、何と説明したらいいのかわからないが、なんとも20世紀的な音楽。
不穏な不協和音、メロディーらしきものがあるのか、ないのか、どこへ行くのか・・・。
ストーリーは、ほぼ原作通りに進んでいく。
ミュンヘンの公園を散歩中、旅への思いに取りつかれるアッシェンバッハ。船上の騒々しさと旅の煩わしさ。太陽の光を求めてやってきたはずのヴェネツィアの、うっそうとした天気と蒸し暑さ。客の言うことをきかないゴンドラ漕ぎに、しつこい物乞いや物売りたち・・・。
アッシェンバッハの歌は、アリアというよりは、劇中のモノローグという感じ。一方、その相手方を務めるのは、お約束の若く美しい女性ソプラノ・・・ではなく、道中一緒になるダンディー男や、ゴンドラ漕ぎ、ホテルの支配人からまで、なんと1人7役を務めるバリトン。物思いに沈み、いつも暗いアッシェンバッハに対して、こちらは謎めいた老人から滑稽な床屋まで、なにしろ忙しそうだ。
音楽は、決してドラマチックに盛りあがったり、破裂したりすることなく、ずっと、ひいては寄せる波のように、後ろに控えている。

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おもしろのは、アッシェンバッハが恋に落ちる、ギリシャ彫刻を思わせる美しい少年は、歌手ではなくてダンサーが演じていること。
すでに詩人として世界的な名声を手にしているアッシェンバッハ、がしかし同時に、病いに侵され、孤独な身である老人と、一方、ポーランドの貴族という家族の一員である少年タッジオは、家族や同年代のたくさんの友人に囲まれ、太陽の光を浴びて輝いている。たまたま、ある夏にヴェネツィア・リド島のホテルで一緒になったという一点をのぞけば、何の共通点もない2人、別の世界に住む2人は、共通の「ことば」を持たない。アッシェンバッハと彼の身の回りの「歌」と、ダッジオとかれを取り囲む人々の「ダンス」は、同じ音楽を背景に、近づき、向いあったり、あるときは並行に並んだりはするが、決して同じ1つの「ことば」として通じ合うことがない。
イタリア語で「ことば」、用法や表現といったことも含めた広い意味での「ことば」をlinguaggio(リングアッジョ)という。声をかけたい、振り向いて欲しい、という哀れな詩人の通じぬ思いを、歌とダンスという違うリングアッジョに置き換えて表現した、そういう作品といえる。
結局、アッシェンバッハに向かって、ひとことの言葉をかけることもなかったタッジオだから、まさに原則に忠実な解釈なのだが。

「アイーダ」や「サムソンとデリラ」など、作品の中でバレエの場面が不可欠なオペラはいくつかあるが、主役の1人をダンサーが演じている(つまり歌わない)というのは、めずらしいのではないだろうか。歌とダンスが完全に対等にあり、「オペラ」とだけ呼ぶのは不公平、「オペラ」でもあり「バレエ」でもある。総合芸術のさらに先、融合芸術とでもいったらいいだろうか。

全編英語だが、ホテルの床屋がイタリア語混じりになるのと、出し物で途中ピエロがヴェネツィア語(イタリア語でなく)で歌うのがご愛敬だった。

いかにもセットらしいセットや、大理石の床面を、あるときにはホテルの床、あるときには水面に見立てた用法、ミニチュアの中でそれだけ等身大サイズのゴンドラ・・・など、舞台美術もとてもよい。これは、1999年、ジェノヴァのカルロ・フェリーチェ劇場のプロダクションを、今回ヴェネツィアで再演したらしい。

なんだか今年のフェニーチェ、なかなかいい。

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27 giu 2008
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by fumieve | 2008-06-28 07:56 | 聞く・聴く

プラハ~番外:おいしいもの、まだまだ

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もう1つ、どうしても紹介しておかねばならないのが、旧市街からユダヤ人街へ抜ける途中にある、Bohemia Bagel(ボヘミア・ベーグル)。

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店内はアメリカンなセルフ・サービス・スタイル。カウンターで、サンドイッチ(つまり、具の組み合わせ)を選び、ベーグル・パンの種類を選び、会計。注文してから作られたベーグル・サンドが右横のカウンターから出てくる。注文した飲み物は、ここでセルフ・サービス。
「ボヘミア」と名前がついているが、たぶん典型的なアメリカンな、ファーストフードでないバーガーものなのではないかと思う。が、ベーグルといえば、クリームチーズ&スモークサーモンのサンドが定番と思いこんでいたら、それはメニューになかった。肉・グリル系か、ヴェジタリアンといったところ。
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出てきたものは、ベーグルとしてはごく一般的なサイズ、だが、大口をあけてもほおばりきれないほどの具。う~ん、いい感じ。これは確か、バーベキュー・チキンに、ちょろっとサラダ、チーズ、それにカリカリ・ベーコンを追加したもの。付け合わせは、太め、皮ごとの田舎風フライドポテトたっぷり、申し訳程度のコールスロー、そしてピクルス。
チェコ(プラハ)でわざわざそんなもの食べなくても・・・と思われるかもしれないが、こういうの、イタリアにはなかなか存在しない。で、たまには食べたくなるし、ほんとにたまに食べるせいか、一段とおいしい。
お腹もふくれて、満足・満足・・・。

このお店、かわいかったのはお手洗いの表示。

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なんだかんだ、次にプラハに行ったときも、また食べにいってしまいそう。
あ、もちろん、甘いベーグルもあり。

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Bohemia Bagel
Masná 2, Praha 1

26 giugno 2008
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by fumieve | 2008-06-27 08:25 | 異国の旅

プラハ~番外:おいしいもの編・3 肉三昧

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突然やってきた猛暑に、とてもまともなものを料理したり食べたりする気がしない。
が、プラハにいた4日間に、軽く2週間分くらいのお肉を食べたから、ここ数日、タンパク質がモッツァレッラばっかりだとしても、きっと全く問題ないだろう。

上の写真は、残念ながら試すことができなかった、巨大な串焼き。こういうの、大好きなんだけど・・・3泊4日では、食事できる回数が少なすぎる。

そういいつつ、3泊の間に2回も行ってしまったレストランがこちら:
U medvídků(ウ・メドヴィードクー)
http://www.umedvidku.cz/

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旧市街中心地から、細い道をちょこちょこっと入っていったところ。
満員御礼の市民会館レストランにあっさり振られた初日、やはり人に勧められたここに、地図をぐるぐる回しながらなんとかたどり着いた。
さりげない入口を入ると、中は意外な広さ。土曜日だったせいかやはり大混雑だったが、なんとかテーブルに。
メニューは、チェコ語のほか、英・仏・独・伊、だっただろうか・・・?わかる言語を駆使して、ともかくチェコ伝統料理というところから選ぶ。
まずは、私が野菜スープと、友人がニンニク・スープ。パンは酸味のある黒パンで、私は好きだが、これは好き嫌いがあるだろう。

メインは、私は豚の首の肉のロースト。
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付け合わせは、写真手前がドイツ料理でも有名なザワークラウト、奥の左側は、じゃがいもを練って丸めて、スライスしたもの、イタリア料理のニョッキの巨大版という感じ。奥左側の薄い色は、クネドリーキ(Knedlíky)、チェコの典型的な付け合わせらしい。これは小麦粉の蒸しパンみたいなもので、北京料理で出てくるパンに似ている。つまり、肉まんの「皮」の部分。
メインのお肉自体の量もハンパではないが、付け合わせが見ての通り、ともかくお腹がふくらむものばかり。

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友人の食べたのは、お肉はやはり豚だったと思うが、付け合わせ手前はたぶんビーツ(ロシアのボルシチに使う赤かぶ)、右奥はもちろんフライドポテト、そして左は・・・なんと、ニンンク1房!!!を半分に割って、焼いた(たぶん)もの。・・・うーん、強烈。だけどいかにも滋養強壮によさそうな1品。

もう1回、最後の晩にも結局ここに来てしまった。
友人のスープ、確か前回と同じものを頼んだはずなのに、この前と違って、ソバ屋?みたいな状態で出てきた。
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スープ皿の上に乗っかった小皿に、トッピングがどっさり。おもしろいし、最初から全部中に入っているより断然おいしそう!

本日のメインは、グラーシュにはまった友人は、再びグラーシュ。
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私は迷った末に、そうそう、まだ食べてなかった、トンカツ。イタリアでは、有名なミラノのcotoletta(カツ)は薄くたたいてのばした牛肉だし、よくあるカツサンド(もちろんパニーノだが)はチキン・カツがほとんどで、トンカツはあんまりお目にかからない。日本のトンカツに比べるとずっと薄めのお肉だが、さくさくして、肉自体もやわらかく、おいしい!

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これに、キャベツの千切りがついて、全体にたらりとソースがかかっていれば完全に日本だが、ここはプラハ。付け合わせはやっぱりジャガイモ。なつかしい味のポテト・サラダだった。そういえば、イタリアではこういうポテト・サラダのことをロシアン・サラダ(insalata russa)と呼ぶが、なぜだろう?

大きく膨らんで大満足なお腹をかかえて、プラハ最後の夜は過ぎていくのだった。
次回は屋台の巨大串焼きをどうしても食べなくては・・・。

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(しかしプラハねた、まだもう少し続きます)

25 giugno 2008
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by fumieve | 2008-06-26 07:50 | 異国の旅

「人権とメンタル・ヘルス」、サン・セルヴォロ島

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サン・マルコ広場からホテル・ダニエリなどの並ぶ湾沿いに少し進んだ、サン・ザッカリア(San Zaccaria)の停留所から、水上バス20番に乗って10分。
もともと古くは修道院だったサン・セルヴォロ島(Isola di San Servolo)は、現在ヴェネツィア県の所有となっており、手を入れてすっかり新しくきれいに生まれ変わって、会議場や(その関係者のための)宿泊施設、ヴェネツィア国際大学の本部などがおかれている。

そのサン・セルヴォロ島で、「人権とメンタル・ヘルス~フランコ・バザリアの展望の中で」というシンポジウムが開催された。
一般にはあまり知られていないかもしれないが、イタリアにはいわゆる「精神病院」が存在しない。ヴェネツィア出身の精神科医、フランコ・バザリアが、1950年代、当時の精神病院の実態、物理的拘束や残虐な扱いなど、患者の人権を無視した現状を目にし、これではならないと、まずは自分の足元から少しずつ改革をはかる。周囲の反発もたくさん受けながら、一方で多くの共感者、賛同者、特に当時の若者たちの力を得て、やがて1978年、「精神病院廃止」の法律が制定されるまでになる。
専門病棟に患者を閉じ込めるのではなく、患者本人や家族のみならず、関係者、非関係者、誰もが自由に相談したり訪問したりできる、地域の「センター」を作る。24時間サービスであることが基本。そこで、治療についてはあくまでも患者の意志、自由を尊重しつつ、病いそのものだけではなく、彼らが根底に抱える問題も含めて、総合的に対処する、というのが、バザリア派の考え方であり、それが現在の法律に基づいた国の方針(であるはず)。
故人バザリアの、愛弟子や協力者、信奉者たちを中心に、特に人権面から見た精神医療に関するイタリアの現状を、関係者たちが語った。

この中で1つ、特筆すべきことは、日本人ジャーナリストの大熊一夫さんが、フランコ・バザリア財団及びヴェネツィア県によって今回新しく創設された、バザリア賞を受賞されたこと。
世界でも類を見ない法律が30年も前のイタリアで成立した、その背景や、その後のイタリアの現状、特にその法律の下、今イタリアで、精神医療はどうなっているのか、センターは機能しているのか、あるいは患者や家族は???・・・そんな問題を、2007年9月から今年4月まで、「ルポ 精神病院をぶっこわした国イタリア」という記事を連載された大熊さんは、この問題について引き続き、1冊の本を準備中だそう。

アル中を装って日本の精神病院に入院してそのルポを書いた経験談と、日本の現状などを、あらかじめイタリア語で用意されてそれを読み上げた大熊さんに、ほかのパネラーや、会場の皆さんから大きな拍手と賛美がおくられた。
(上の写真は、受賞式後のパーティ会場にて、お隣は三井マリ子さん)

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今日のこの講演会が、もしヴェネツィアでなかったら、きっと一生知らないままに終わっていたかもしれない。そう思いつつ、暑い暑い一日、長~い日がようやく海の向こうに沈むころ、実は前世紀は、やはり隔離精神病棟として使われていたサン・セルヴォロ島を後にした。

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本島の町の明かりが、いつもよりちょっと嬉しく感じた。

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24 giugno 2008
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by fumieve | 2008-06-25 08:16 | 学ぶ・調べる

プラハ~番外:おいしいもの編・2

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Plzeňská restaurance v Obecním domě

行く前に、複数の達人からお勧めを受けたレストランがあった。
旧市街中心部にある市民会館(Obecním domě)、の地下、その名もプラハ・レストラン。(1階にはフレンチ・レストランもあるので要注意)

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到着日の夜、まっすぐ向かったところ土曜日の夜だったせいか、かなり広いホールが超満席。翌日あらためて出直したところ、日曜日のためか、あるいはその日、サッカー・ユーロカップの、チェコ対トルコ戦があったためか、幸運なことにガラガラ。早く仕事を切り上げて、試合中継を見たいに違いない、厨房やウエイターの皆さん、ごめんなさいね・・・。





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建物の外観も、先日紹介したスメタナ・ホールも、独特のアール・ヌーボー形式の装飾が美しいが、このレストランも同様。特に、ステンドグラスはヌーボーのオハコだが、ここは壁にタイルで描かれた絵も印象的。
が、テーブルやいすが素朴な木製なのと、なにしろ広々とした空間なので、前日のように大盛況のときには、まるでビアホールのような雰囲気になる。


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嬉しいのは写真つきの巨大メニューは8カ国語で、なんと日本語あり!旅先で日本語の書いてあるメニューに出会うと、いかにも観光チックではあるが、このくらい言語がわからないと、日本語はやはりありがたい。





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友人はニンニクのスープに、メインはグラーシュを。私はグラーシュ・スープに、スペアリブのローストを頼んだ。野菜やパスタなどの入った具だくさんのスープは、どうやらチェコ料理の基本らしく、どこへ行ってもある上にわりと安い。そしてもちろん、おいしい!
それぞれのスープに満足し、次に私のところに運ばれてきたのは・・・巨大なお皿。横長の楕円形のお皿で、横幅が軽く30cm以上あったのではないだろうか・・・。いかにも肋骨!な肉の塊が、1,2,3,…4つ?・・・いや6つ???・・・メニューの写真より、実際に運ばれてくるものの方が断然量が多いって、初めての経験かもしれない。

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タレとして、マスタードと、ちょっと甘辛いソース。つけあわせは、やはり巨大なジャガイモ1個分のオーブン焼きに、サワークリームだろうか、思いっきりニンニクをきかせたものがどろり。・・・これ、日本だときっと、4人家族用と言われても驚かないかも。
でもやっぱり、肉はやわらかくてジューシーでおいしい。1日中歩き回った疲れた体に、エネルギーが急速に満ち足りていくよう。
完食!・・・はさすがの私にも残念ながら無理だった・・・。スープを食べずに、最初からこれだけならいけただろうか?
友人のグラーッシュも、こってりと味が濃厚でこちらも美味。これはうっかりすると、パンを食べすぎるだろうな・・・。
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数日前からすっかり猛暑のヴェネツィア。
思っていたより涼しくて、あたたかくこっくりしたものがおいしかったプラハが、すでに遠い過去になりつつある・・・。

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23 giugno 2008
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by fumieve | 2008-06-24 05:42 | 異国の旅

Trdlo、プラハ~番外:おいしいもの編

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旅の楽しみの重要な部分を占めるもの、それは「おいしいもの」。
期待以上においしかったもの、食べたかったのに食べられなかったもの・・・といろいろだが、今回の旅でなんといっても一番の発見&満足は、この発音できないお菓子、Trdlo。
観光地や、町中に屋台があって、traditionalと書いてあるのだが、日本のガイドにもイタリア語のガイドにも載っていなかったから、もしかしたら、もともとはプラハのものではないのかもしれない。友人は「ブタペストでも似たようなものを食べた」と言っていた。

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まず生地を手でひも状に長くのばし、









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それを木製のロールのまわりにくるくる巻きつける。








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巻き終わったところで、ロールを数回、くるっくるっと回してならす。








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砂糖の入った箱の上で同じように転がし、軽く砂糖がついた状態のものをオーブンヘ。








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待ち時間、5分から10分くらいだろうか・・・。








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こんがりと焼けたものを、今度は砂糖にアーモンドが混じった箱の上で転がす。








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巨大なねじ回しのような器具で半分に割りながらロールからはずして、できあがり。

半分に割ったものが1個で、50コロナ(約2.5ユーロ)。・・・ここは2ユーロ、とも書いてあったから、ユーロで払ったほうが安かったと今気づいた。



要するに砂糖をまぶした焼きたてパン、なのだが、これがおいしくてかなり好みな味。いくらでも食べられそうで危険・・・

最終日、1個食べた後で、帰りの電車の中で食べる分を買って帰ろうかと迷いつつ、そんな「伝統的」なものなら駅にもあるかもしれない・・・と思ったら無かった(涙)。後悔先に立たず・・・。

22 giugno 2008
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by fumieve | 2008-06-23 06:54 | 異国の旅

ペルゴレージからストラヴィンスキーまで~ヨーロッパ音楽祭

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Festa Europea della Musica
Da Pergolesi a Stravinskij
Il Settecento in chiave Novecento

Rheinisches Bach-Collegium (Düsseldorf)
Archivio di Stato di Venezia, Chiostro della ss.ma Trinità

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本日6月21日(土)、イタリア全国で、文化省主催「ヨーロッパ音楽祭」という名のもとにクラシックからジャズまで、各種コンサートが開催された。
恥ずかしながらこれまで足を運んだことのなかったヴェネツィア国立古文書館、ふだんは非公開のその回廊。いかにも変わったプログラムに加え、その会場にも興味津々で出かけた。
もちろん無料!
フラーリ教会に隣接する回廊の一角に、舞台がしつらえてある。観客席は、そこに向かってL字型に並べられ、ちょうど能楽堂のようなスタイル。

プログラムの解説によると、イタリア・イエージ生まれの作曲家、ジョヴァン・バッティスタ・ペルゴレージ(1710-1736)は1752年、パリで大評判を引き起こす。
18世紀、わずか26歳で夭逝したペルゴロージの名で数多くの曲が発表されたが、最近の研究では、その中に他の作曲家の作品がたくさんまぎれていることがわかっている。ヴェネツィア生まれのドメニコ・ガッロもその1人で、1750-60年ごろ作曲した「3人のためのソナタ」12曲が1780年、ロンドンでペルゴレージ作として出版された。なるほど、それでここヴェネツィアで今日この演奏会が企画されたというわけか・・・本日のプログラム中、ガッロのソナタが3曲なのを見て納得。

演奏はドイツ、ドュッセルドルフの室内楽団、Reinisches Bach-Collegium。

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Domenico Gallo (1730c.a. – 1792-96)
Sonata a tre n.I in sol magg. Per due violini e basso continuo
Moderato –Andantino – Presto
Sonata a tre n.II in si bem.maggm per due violini e basso continuo
Allegro – Adagio – Presto
2つのバイオリンとチェロとチェンバロ。「3人のための」となっていても実際4人なのは、basso continuo(通奏低音)というのは通常、チェロとチェンバロで同じパートを弾くためらしい。
Giovan Battista Pergolesi (1710-1736)
Sinfonia in fa magg. per violoncello e basso continuo
Comodo- Allegro- Adagio – Presto
と思ったら、こちらはチェロとチェンバロ2人のみ。

Domenico Gallo
Sonata a tre n.IX in la magg. per due violini e basso continuo
Presto- Laarghetto- Allegro

Unico Wilhelm van Wassenaer (1692-1766)
Allegro moderato dal Concerto Armonico n.II in si bem. Magg. per due violini e basso continuo

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Carlo Monza (c.a. 1735 - 1801)
Dai Pieces modernes pour le clavecin
Prelude- Allemande –Courante – Sarabande – Le Reveille-matin – Gavotte – Double I-V
休憩をはさんで、こちらはソロ。ピアノで演奏されたが、ふつうのピアノ曲に比べるとずっとふわふわと柔らかい印象。「クラブサンのための現代曲」だからだろうか、それとも演奏者の特徴なのだろうか?

再びプログラムの解説に戻ると、1919年、セルゲイ・ディアギレフは、彼のバレエ団のために、ストラヴィンスキーに作曲を依頼する。18世紀の音楽をモデルに誕生した「プルチネッラ」(Pulcinella)、1920年のバレエ初演のあと、ストラヴィンスキーはプルチネッラ組曲、あるいはイタリア組曲としてオーケストラ用、さらに、室内楽用に編曲した。ピアノとヴァイオリンのためのヴァージョンが、こちら:

Igor Strawinsky (1882-1972)
Suite italienne (Pulcinella) – versione per violino e pianoforte
Introduzione – Serenata – Tarantella – Gavotta con due Variazioni – Scherzino – Minuetto e Finale

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イタリア即興喜劇の道化、プルチネッラが今にも出てきて踊ったりずっこけたりしそうな、楽しい曲。こうなるとぜひバレエも見てみたくなってしまう。いつかどこかで機会があるだろうか・・・。

アンコールは、今しがたストラヴィンスキーの組曲の中で使われていた、ドメニコ・ガッロの曲。
珍しいが、コンセプトのわかりやすいプログラムを提供した企画者(不明)と、本格的な暑さとなった真夏の青空のもと、日陰とはいえそんなオープン・エアな環境にも関わらず、落ち着いたいい演奏を聴かせてくれた楽団に感謝したい。

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ちなみに、同行したチェンバロ弾きの友人によると、本日使われたのは「モダン・チェンバロ」と呼ばれるもので、簡単に言うと「なんちゃってチェンバロ」(!)。ふだん演奏会などで使われることはほとんどないもので、おそらく今日は、外という環境のために本物のチェンバロほどデリケートでないこちらが使われたのでは?とのこと。モダン・チェンバロの演奏を聴くこと自体、「これはこれで貴重な機会」なんだそう。
鍵盤はおそらく木製、弦をはじく鳥の羽のところは金属とプラスチックになっていて、なぜかペダルつき。パカパカとオルガンのような蓋を閉めて、簡単に運ばれていった。

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21 giugno 2008
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by fumieve | 2008-06-22 08:58 | 聞く・聴く

ピッティ・ウオモ~メンズ・コレクション見本市、フィレンツェ

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Pitti Uomo
Fortezza da Basso, Firenze
18-21 giugno 2008

イタリア最大の紳士服見本市。年に2回、1月と6月に開催され、今回は2009年春・夏物の展示となる。
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会場はフィレンツェ中央駅のすぐ裏にあるバッソ要塞(Fortezza da Basso)。私は今回初めて行ってみたが、知っている限り、イタリアで最も中央駅に近い見本市会場なのではないだろうか?要塞の壁の内外、テーマごとに39のパビリオンが点在する。39といっても、いわゆる見本市らしく、多数の企業のブースが並ぶ大きな建物のほかに、単独のメーカーが1パビリオンを占領しているような小さな建物も。

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家具の見本市、ミラノ・サローネもそうなのだが、製品そのものよりもまず、展示の派手さ、おしゃれさに目を見張る。単独館はもちろん、各ブースも、たった4日間のために、よくぞここまで・・・というほど、力と気合がこもり、いかにもお金がかかっている。働かない・機能しないイタリアと究極に反対の世界が、ここに存在する。

例えば、2年前の冬季オリンピック前に完成するはずだったトリノの地下鉄はいまだ完全開通していないというのに、どうしてこの突貫工事は可能なのか?・・・もっとも、そこはイタリアのことなので、見本市も初日の午前中に来ると、まだまだ準備中だったりすることはあるが。

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カジュアル、アクセサリー(皮革製品など含む)、スポーツ、下着に履物・・・イタリア高級紳士服というと、色合いの美しい上質な生地のスーツとピカピカに磨き上げられた皮靴、というイメージがあるが(そしてイタリアにいると実際はなかなかそういう人にお目にかからないが)、ざっと回ったところ、春・夏もののためもあるだろうか、カジュアル系衣料のほうが圧倒的に多いように見える。それがトレンドなのか、あるいは、全部は回りきれていないので、何か重要なところを見逃してしまったのかもしれないが。

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複数のブースの入る展示会場は、その館ごとにテーマによって全体の内装もがらりと変えてある。見本市というよりは、どこかおしゃれなショッピング・ビルの中に迷い込んだよう。





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一方、単独館は、ショップのようなところもあるが、リゾート地やサファリ、あるいは60年代・・・と、空間全体がそのまま、3次元のイメージ広告のようになっているところも。(残念ながら、そういうところはたいてい撮影禁止だった。)

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それにしても、これだけたくさんのメーカーのジーンズやTシャツの中から、これ、という製品を選ぶバイヤーの方というのは、大変なことだと思う。

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全体の傾向は?・・・カジュアル志向というのと相関関係にあるのかもしれないが、季節らしい、明るい、鮮やかな色・・・か。それも暖色系。ちなみに新聞の受け売りによると、(来年でなく)今年の夏の男性の必須アイテムは、カラフルなポロシャツ。極端に短すぎたり、だぼだぼすぎたりしない自然な形、ただし明るい色で、できれば襟の色違いなど、ツートンがいいらしい。

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カジュアルでラフなスタイルが主流の中で、健在だったのは、イタリアらしいきれいな色のシャツ。たとえウインドウ・ショッピングにしても、イタリアにこれがなくては楽しみが半減する。
イタリアでは、外回りの営業や、ある程度以上の企業の社長といったごく一部の人をのぞいて、銀行でも役所でもどこでも、ふつう、おもにオフィス内で仕事をしている人は、ほとんどスーツを着ていない。ワイシャツやポロシャツにパンツ、それもジーンズだったりするし、当然、ネクタイもしていない。
もともと、ピンクやオレンジを好んで身につける男性が多いし、だから職場でちょっとおしゃれをしようと思うと、派手シャツ、ということになるのかもしれない。

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完全真夏日となったフィレンツェ。濃い青空の下に似合う1着を、バイヤーのみなさんは見つけることができただろうか?そして、メーカーのみなさんは、いい手ごたえを得て、すぐ目の前に迫るこの夏のバカンスを楽しく過ごすことができるだろうか?

20 giugno 2008
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by fumieve | 2008-06-21 22:18 | Shopping!