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ヴェネツィア ときどき イタリア

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イタリアの見た日本人12・常長の衣装

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ヴェネツィアですっかり色づいた蔦やカエデを見ながら、この話題がまだ終わっていなかったことを思い出していた。

イタリアの見た日本人:これまでのお話
11・おさらい:日本の男子の服装の歴史
10+おまけ・大統領官邸の外国人使節たち
10・大統領官邸の支倉常長
9・ローマ再び~支倉常長像
8・「アジア」の姿
7・番外編:ない袖は振れぬ?2
6・番外編:ない袖は振れぬ?
5・ヴェネツィアが失くしたもの
4・ヴィチェンツァ
3・ローマの天正少年使節団
2・天正少年使節団
1・「日本の若者」

支倉常長の着物について。
もう一度、
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ボルゲーゼ館の全身立像と、












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クイリナーレ・現大統領官邸の半身像の2つの絵を見比べる。










まず、ともかく派手な着物だ、と言える。
上半身に1枚はおっているのは、形からして陣羽織だろうか。ただし、陣羽織は一般にその実用のために、派手好みのものであっても毛織物などが主流だが、ここでは中に見える小袖、及び袴と全く同じ素材、絹織物であるように見える。
そして何より気になるのは、その上衣に、どちらの絵にもはっきり描かれている、鹿の模様。
西洋ではこの時代、肖像画の中に動物が描かれているとすれば、それは家の紋章か、あるいは動物自体の持つシンボル(たとえば犬なら貞淑とか)を意味として盛り込んでいる場合が多い。
そこで日本の文様事典など、イタリアで参照できる範囲で調べると、「鹿」は古来より日本で愛されてきた動物の1つで、確かに「神の使い」的な意味もあるらしい。が、それ以上に、特にモチーフとして使われる場合は通常、紅葉、萩、またはすすきなどを伴って、必ず「秋」を表す、とある。花札の絵柄を思い出すまでもなく、そう言われれば、そうだ。
で、この常長氏の衣装はというと、小袖と袴にはお揃いの植物模様が全面を覆っている。残念ながら、紅葉でも萩でもない。笹・・・のように見えるが、すすき、と言われればそう見えなくもない。すすきを知らぬ人が描けば、こうなるのかもしれない。金糸の織りだろうか、刺繍だろうか、その黄金色に輝く細長い葉は、確かに秋の風情たっぷりだと言ってよい。
陣羽織の下からのぞく袖ぐちは、クイリナーレのフレスコ画では完全に西洋風の唐草模様になっているが、ボルゲーゼの油彩のほうでは、あじさいのように4弁の小さな花が散りばめられている。
一方、陣羽織の裾の深いジグザグ模様は、陣羽織というカテゴリーにおいては比較的ポピュラーなデザインだったのだろうか。仙台市立博物館に、時代は下るがやはり伊達家所有のものだったとされる陣羽織にも似たような模様が見られる。

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能装束のように派手な着物一式、完全に推察だが、これはおそらく主人である伊達政宗が自ら選んだものなのではないだろうか。使節は役者ではない。だが、外交の駆け引きにはしばしば役者のようにふるまうことも必要だ。遠来の日本人がどうせ見世物になることはわかっている。それならばいっそ、着物も一段と派手なもので、びっくりさせてやろう、と。「伊達男」の語源となった政宗のこと、そのくらいの気持ちがあっても不思議ではない。

ローマに近い、チヴィタヴェッキアに常長一行が上陸したのは、1615年10月20日のこと。25日に突然のローマ法王シスト5世の非公式謁見、29日には歓迎の記念行列が催された。11月3日にようやく公式謁見となるが、「その日の夕方、日本人一行は全員、黒づくめの衣装でヴァチカンに到着、そこで常長は自分の着替えの入った長持を持ってこさせた。」という。そして控えの間で、その色鮮やかな衣装、王や諸侯に謁見する際の着物に着替えた、と。

気になったのは、法王に謁見したのが、ちょうど秋だったということ。
第一正装として用意したのが、鹿の模様の秋の着物だったのは、偶然なのだろうか?
それとも、四季それぞれとは言わぬまでも、春と秋の2パターンくらいは用意していたのだろうか?・・・これは全く調べていないので何ともいえないが、だとしたら面白い。

結局、伊達の望んだ通商交渉は成立せず、失意のうちに常長が帰国したのはよく知られた通り。帰国後の彼を待ち受けていたのは、キリスト教禁教で、彼の持ちかえった資料や法王その他からの贈り物は、そのまま幕府に召しあげられ誰の目にも触れることなく封印された。

それでも、少なくとも表向きは欧州で大歓迎を受けた常長一行は、30年前同様、再び欧州各地で「日本」に対する深い関心を呼んだことは変わりはない。当時のローマの歴史家、S.アマートは「奥州の歴史」という本をシスト5世に捧げている。この原本にはないようなのだが、そのドイツ語訳版には、常長の肖像が1枚ついている。
残念ながら、鹿模様は描き込まれていないが、羽織・袴のその形は、まあまあよく描けているのではないだろうか?

(続)13・鎖国


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30 ottobre 2008
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by fumieve | 2008-10-31 07:30 | 卒論物語

アックア・アルタ2008


昨日、ムラーノからの帰りのヴァポレット(水上バス)で、携帯メッセージが入った。友人に連絡することになっていたので、その件かな・・・と思ったら、そうではなく、ヴェネツィア港湾局からの、アックア・アルタ(Acqua alta, 高潮)のお知らせ。そういえば、ここ数日、水位が高いな~と思ってはいたのだが、とうとう来たか・・・。
明日(つまり今日)29日(水)午前10時に最大水位110cmでオレンジ警報。
これはあくまでも潮位なので、実際にヴェネツィア中が110cm水に浸かるわけではないが、それでも100cmを超えると、一番低いサンマルコ広場はもちろん、低めのところはほとんど水がつく。私の家の周囲も足首くらいまではくるし、だいたいその前後は逆流の恐れがあるから、洗濯ができない。

というわけで、幸い、今朝はどうしてもでかける用事があったわけではなかったので、自主的に午前中は自宅軟禁に決めた。
実際は今朝7:49にもう一度メッセージが来て、天候の若干の改善により、予測100cmに低下、イエロー警報に変更、と訂正があったのだが、この近辺の場合、100cmでも110cmでも大差なく、その時間はできれば出かけないに限る。

結局、そのあとのニュースによると、10:20ごろ95cmとかなり控えめになったようだが、こうしてシーズン初のアックア・アルタがやってきた。

今日はそのあと、午後になってかなり激しい雨になり、結局一日中、家にこもってすごしてしまった。

ちなみに、数日間の潮位予報は、ヴェネツィア市のサイト内:
http://www.comune.venezia.it/flex/cm/pages/ServeBLOB.php/L/IT/IDPagina/1748
で確認できる。


29 ottobre 2008
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by fumieve | 2008-10-30 07:03 | ヴェネツィア

ガラスの重み

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ガラスのマエストロたちに共通するのは、たとえば今はバーナー・ワークでミニチュアな作品や、アクセサリー用のビーズを作る人でも、最初は(大きな窯の)吹きガラスから始めている、ということ。そこでの、数十年の経験が今に生きている、とみな断言する。

それからまた、仕上げの加工を担うマエストロたち。

そして、そんなマエストロたちを支えるのは、ともにはたらく助手たちだけではなかった。

マエストロの意思をガラスに思い通りに伝えるための道具が欠かせず、その道具を作り補修する職人もまた重要な役割を担っている。

いずれもっと詳しく、ムラーノのガラスについてレポートする機会を持てたら、と思う。

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28 ottobre 2008
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by fumieve | 2008-10-29 08:44 | ムラーノのガラス

ムラーノのガラス

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いまさらのようだが、ムラーノ島のガラス工房をいくつか、じっくり見学する機会を得た。

マエストロ(師匠)の腕は、まさに「神の手」。何十年もの経験がそうさせるとわかっていても、ただただ感嘆するだけ。
フリーハンドのように見える中にも、実は緻密に計算されつくした動きが隠されている。
ガラスという素材と、それぞれの色を知りつくしてこそ。

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そして大きな工房では、マエストロが1つ作品を作るのに、いくつものアシスタントの手がかかっていることがわかる。次に使うガラスを窯で温め、必要なだけすくいとり、絶妙なタイミングで差し出す。あるいは、重いものを支える。
3人、4人というチームによる、「ものを作る」ための、万事全く無駄のない動き。
そこに「言葉」が介在することはほとんどない。

いとも簡単に、自由自在に姿を変え、やがて形をなしてくるガラスに改めて魅了される。

ムラーノのガラス、もっと知りたい。

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27 ottobre 2008
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by fumieve | 2008-10-28 08:33 | ムラーノのガラス

1日25時間の日

今日未明、午前3時が2時に逆戻りして、冬時間に入りました。

来年3月最後の日曜日まで、日本との時差が8時間になります。

zzz・・・1時間多く寝たはずが、zzz・・・その効果は全く感じないままに、日の暮れだけは確かに1時間早くなってしまいました。

暗く長い冬に突入です。

26 ottobre 2008
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by fumieve | 2008-10-27 06:33 | 日常生活

アントニオ・ミアーリ(1778-1854)に捧ぐ~はずが・・・

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Antonio Miari (1778-1854)
Trio n.2 in fa maggiore
Allegro/ Andante/ Finale, allegro molto

Felix Mendelssohln (1809-1847)
Trio n.2 in do min op.66
Allegro energico e con fuoco/ Andante espressivo/ Scherzo- Molto allegro quasi presto/ Finale- Allegro appassionato

Dmitrij Shostakovich (1906-1975)
Trio n.2 in mi min op. 67
Andante/ Andante con brio/ Largo/ Allegretto

Trio Mondorian
Daniel Bard, violino
Hila lLarni, vilonciello
Ohad Ben-Ari, pianoforte
http://www.triomondrian.com

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ぽっかりと空いた土曜日の午後、何をしようか・・・?とまずあたってみるのは、新聞その他のイベント情報を調べ、その中で面白そうなもの、そして無料のものからチェックする。
今日は実は、1つ別のコンサートに行こうかと思ったのだが、招待券を配っているはずのところに取りに行くと「ここにはない」と。現地で配布している、というのだが、本来は24ユーロするコンサートの招待券をその場で配っているだろうか・・・?
と思ってそちらはやめ。代わりに、新聞に広告が載っていたこちらに行ってみることにする。
サン・ジョルジョ・マッジョーレ島、チーニ財団なら家から比較的近いし、こちらは堂々たる(?)入場無料。

さて、肝心のコンサート、確かに、○×と△■の導入つき、とは書いてあった。が、土曜日の夕方18:00、解説に1時間近くは長すぎないだろうか?途中、ひょっとして私の勘違いだったか?とプログラムを見るも、あくまでも「コンサート」であって「演奏つき講演会」ではない。・・・はじめは満席だった会場も、20分、30分を過ぎると、ばらばらと席を立ち始める人が。ほんとうは演奏を聴きにきたのだろうに・・・無料なだけに遠慮もないのだろうが、何より演奏者に気の毒な瞬間だ。そういう私も、昨日までの疲れがたまっていたために途中からかなり苦痛になり、もう少しで帰るところだった。

ベッルーノ生まれ、ヴェネツィアにも家を持っていたアントニオ・ミアーリ、今となっては無名の作曲家の作品が、現代において初めて演奏されるという重大さはわかった。だが、解説が長いわりに、その忘れ去られた作曲家の、ではどこが「偉大」なのかが申し訳ないが全くわからない。
ようやく始まった演奏を聴くと、なんとなくモーツァルトっぽくあるのは、おそらくそういう時代なのだろう。だが、やっぱりモーツァルトではない。私にはそれ以上のことはわからないが、うーん、まあ忘れ去られても仕方がないかもしれない・・・。

それにしても、このトリオ、演奏がとてもいい。モデル並みの伸長の美女チェリスト+男性2人のバイオリンとピアノ、音のバランスがすごくいい。思うに、室内楽の場合、2人の合奏だと音が対話的になり、より流れるというか、走っていく感じになるが、3が完全な数とはよく言ったもので、3人の場合はその三つ巴が音の深みというか厚みになり、ぐっと安定する感じがする。
2曲めのメンデルスゾーンに入って、それを確信した。

会場は、今回初めて入った、小劇場(Teatro piccolo)というところ。これまでの同財団のタピストリの間は、音が響きすぎてよく聞こえないという事態が起きていたのだが、演奏会などにも適するようにこちらを新しく整えたのだろうか? 内装は無愛想だが、音が響きすぎず、吸収しすぎず、ちょうどいい。

いい演奏にも関わらず、時間が遅くなっていたこともあるだろう。休憩をはさんで、ショスタコーヴィチに入るときには、聴衆も半分くらいになっていて残念。

ミアーリのよさも今一つわからなかったが、今晩のプログラムも不明なままで、ミアーリを称えて同時代・同派の作曲家、でもなければ、その後影響を受けた(であろう)イタリアの作曲家の流れ、でもない。素人目には、共通するのは、いずれも「3重奏曲2番」というだけ・・・。
結局最後のショスタコーヴィチが、曲としても、おそらく演奏としても完成度の高さが最も高く、すばらしかった。ほんとうにいい演奏だっただけに、ミアーリが完全にかすんでしまい、今日の演奏会の目的がやっぱりわからなくなった。

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25 ottobre 2008
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by fumieve | 2008-10-26 08:30 | 聞く・聴く

いいことづくめではない、「サローネ・デル・グスト」

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サローネ・デル・グスト、トリノ
Salone Inernazionale del Gusto, Torino

巨大なデパ地下、食の祭典・おいしい「サローネ・デル・グスト」も、いいことづくめではない。運営面では、まだまだ改善の余地あり、と思えるところがいくつかあった。

まず、公式サイト等には、(自然環境に配慮するという主旨もかんがみて)「公共の交通手段でおいでください」と書いてあるのだが、それが非常にわかりにくくかつ不便。
トリノの中央駅にあたる、ポルタ・ノーヴァ駅で電車を降りて・・・まず、指定どおり1または35番のバスに乗ろうとするも、どこにも「見本市会場行きバス乗り場」の表示がない。結局は、駅正面の乗り場から出ていることがわかったのだが、同駅は現在工事中で、直接正面に出ることができない。右か左か、いちかばちかで出て、どこにも表示がないから、バス停を1つ1つ探し回る。ようやく見つけたところで、バス停の近くにバスの切符を売っているところがなく、また駅の中に戻って買う。
立て看板や垂れ幕が無理でも、ちょっと簡単に張り紙をしておいてくれればいいものを。ミラノやボローニャ、いや、ヴェネツィアだって矢印くらいは出ている。
きっと、運営者の側は、実際に駅から降りて会場に行ってみたことがないんだろうな・・・。
きたバスはバスで、「このバスは○×どまり」、それが見本市会場の手前なのか、あとなのかわからないから、外から来た人は全員、いちいち運転手に聞くことになる。イライラするのもわかるが、最初っから「見本市へは行きません」と明示すればいいだけのこと。
駅を降りてから無事にバスに乗るまでに30分以上、うろうろしてたのは決して私だけではないことを主張しておきたい。

もう1つ、ほんとうに困ったのは、会場内にクロークがなかったこと。
入ってから、「クローク」の表示に従いずんずん歩いていくと、途中でその表示が消える。2度3度そのまわりをうろうろし、途中、質問しようとして主催者のユニフォームを着てる女の子は「私は何も知りません」。探しまくってわかったのは結局、今年はクロークがない、ということ。地元に住んで手ぶらで来る人ばかりでない、まして資料だの何だのとものが増えていく「国際見本市」にしてはひどすぎる。私はPCつき2泊分の荷物を、2日間ずっと持ち歩く羽目になった。今回、思ったような写真が全然撮れていないのはそのせいもある。
プラスのサーヴィスであることは間違いないのだから、有料でも構わないと思う。ともかく2年後には再びクロークを設置することを心より願いたい。

さて、昨日も十分人が多かったが、今日はもはや場所によっては身動きもとれないほどの満員御礼状態になった。どのブースもスタンドも、たいへんな人だかりや長蛇の列をつくっていて、あらゆる食べ物の匂いに囲まれていながら、うっかりすると、食いっぱぐれそうなくらい。

会場を出る前に、ともかくなにかお腹に入れなくては・・・と半ば執念で見つけたのが、これ。カンパーニア州のブースの日替わり試食セット、ワインも1杯ついて5ユーロ。

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今日のメニューは、ナポリ近郊カゼルタの料理で、
地元アヴェルサ産、水牛のモッツァレッラとサラミ、ハム類
水牛のミートソースのショートパスタ
カゼルタ黒豚のアンヌルカ・リンゴ添え
チコリ
カゼルタ・カステラ(パネトーネみたいなものだった)


モッツァレッラはさすがに、しこしこきっしり、ハム類はこんな状態なので若干渇き気味。パスタは普通。ところが、黒豚が予想以上においしかったので、全部食べ終わってから、最初にメニューを説明してくれた方にそう言うと、「そうでしょう?実はこのりんごも、特殊なりんごなんですよ」。何かというと、まだ実が青く固いうちに枝から落とし、熟しきるまでずっと藁の上でころがし続けるんだそう。確かにふつうのりんごと違い、軽くたたいた彫刻品のような表面をしている。・・・と言って、そのりんご1つ頂いてしまった。もちろん生でも普通に食べられるそうなので、明日にでも早速食べてみよう。

a0091348_16243112.jpg 食後がわりに、デザート・コーナーを少し回ってチョコレートなどを味見し、でもどうしても探していたものは・・・あった、あった、ジェラートのスタンド。おいしいジェラートの基本、ミルク(fiori di latte)と、季節の栗(castagna)、そして、おお!めずらしい、マルメロ(melacotogna)を合わせて、2.5ユーロなり。


ううーむ、満足、満足、いや、大満足。ああ、これで心おきなく会場を後にできるというもの。

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持ち帰り用には、あまりにもたくさんありすぎてかえって選びきれず、最初から決めていた実に袋をかけて90日かけて熟させるというレオンフォルテ(シチリア)の桃。それからオーストリアのチョコレート、高菜、そして帰りの電車の中で食べる(また?まだ?)ためのチーズ・パンのみ。(十分か?・・・笑)



会場から出ても、やはりバス乗り場などの表示が全然なく、よくわからなかった。

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24 ottobre 2008
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by fumieve | 2008-10-25 08:20 | 飲む・食べる

食の祭典「サローネ・デル・グスト」、トリノ

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リンゴット見本市会場
10月27日まで

Salone International del Gusto
Torino, Lingotto Fiere-Oval
23-27 ottobre 2008
www.salonedelgusto.it

ハム(またはサラミ)とチーズ、それにパンとワイン。
イタリアの究極の、そして昔っからのファスト・フードは、しかし、その地方や町、村ごとにみんなそれぞれ自慢の味があり、名前もさまざま。
食の簡易化、グローバル化に危機感を覚え、警鐘を鳴らすために発足したスローフード協会による、2年に1回の食の祭典を見学する機会に恵まれた。いつも、どうも「おいしい仕事」ばかりしているように思われ、まあ半分くらいはほんとうで半分は実はそうでもないのだが、白状するとこれは文字通り、予想にたがわず、ほんとうに「おいしい」仕事だった。

サローネ・インターナショナル・デル・グスト(Salone International del Gusto)、直訳すると「味の国際サロン」。サローネは、有名なミラノの家具見本市(Salone del Mobile)などでも使われる単語で、大きな見本市を示す。
トリノ・ポルタ・ノーヴァ(Torino Porta Nova)駅から、バスで30-40分。元フィアットの工場、リンゴット(Lingotto)会場は、オリンピックの際にも使われていたから、聞いたことがある方も多いかもしれない。

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大きな見本市会場内、おいしそうなスタンドが並ぶ。イタリアからの出展が大半、それに欧州が少し加わるから、圧倒的に、ハム・サラミ、チーズ、ワインが多い。そして、オリーブ・オイル、ジャムやはちみつ、お菓子など。もともとがスローフード運動に賛同している製造者たちだから、おいしいものばかり。それが、ほとんどのスタンドで試食を用意しているから困ったもの・・・。

ただ、このサローネがふつうの見本市と違うのは、試食するだけでなく、これまたほとんどのスタンドで買い物ができること。家具見本市などは、一般の見学者も多いがあくまでも商談目的なのと違い、初日の今日から、たしかにごく普通の人々がそぞろ歩いては、スタンドをのぞき、次々買い物をしている。
さすが、「食」の魅力。

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この光景、何かに似ている・・・世界中のおいしいものが軒を並べて、試食しながらお買いもの・・・あ、そうそう、まさにデパ地下のそれ。イタリアには存在しないデパ地下が、2年に1回、こんな形で実現していたとは・・・。それは入場者たちの気合いも入ろうというもの!?



頑張れば(?)、おそらく無料の試食・試飲だけできっとお腹いっぱいにもできると思うが、スタンドによっては、数ユーロ払って食べたり飲んだりするものもある。あるいは、中華、ケバブ、パニーノなど、おなじみのテイクアウトの並ぶ屋台街も。
ほかに、イタリアの各州、一部、日本をはじめとする国別のレストラン・スペースもあり、これはもちろん有料でそれぞれ自慢料理を提供している。

a0091348_5464587.jpg ちなみに今日食べてみたのはこちら、アルト・アディジェ州のカネデルリ(canederli、ドイツ語でクノーデル)。ボルツァーノで食べた忘れられない味、今日は赤キャベツのカネデルリでこんな色だった。











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そんな巨大デパ地下エリアを抜け、一番奥のオヴァール館に、そしてスローフード運動の原点がぎゅっと凝縮したようなエリアがあった。プレシディ(Presidi)、庇護・援助の意味をもつこのことばは、スローフード協会が特別に認定した食品のこと。ほおっておくと絶滅してしまう植物や動物を、農薬や化学肥料を一切使わず、地球にやさしい昔ながらの方法で育てる。地元の、本来の動植物を慈しみ、かつ余計な添加物など使わずに、昔ながらの方法で加工した食品たち。


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シチリアのみかんや、目のような不思議な模様を持つ豆。木の皮にくるんで作るルーマニアのチーズ。











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オーストリアのすっぱい木の実。北米の細長い米や、ウクライナのアーモンド原種。








オランダの本物のゴーダ・チーズに、

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レバノンのミルクを使わないチーズ。












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サフランに青い卵に、甘いポテトのチップス。









このコーナーのすごいところは、そういった絶滅の危機に瀕した食品とその製造者たちを支援するのが目的のため、出店料、運送料などがすべてスローフード協会の負担で行われているということ。特に、発展途上国については、旅費や滞在費も丸ごと、協会が持っているそう。

ちなみに、日本からは「雲仙こぶ高菜」が、日本初のプレシディオ認定を受け、初めての出展。見た目の地味さと、最初に見たときにはまだ試食品が用意されていなかったので正直のところどうだろう?と思ったが、有名なシェフから一般のイタリア人まで、案外たくさん売れているらしい。

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それこそ見たこともないものばかりで、話を聞くのも面白い。このコーナーを隅から隅までまわっているうちに、今日が終わってしまった。
(続)

23 ottobre 2008
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by fumieve | 2008-10-24 08:43 | 飲む・食べる

お知らせ:「友禅」教室、フィレンツェ~10月25, 26日

ミラノ在住の友禅染め作家、片岡和子さんによる、友禅体験教室がこの週末、フィレンツェで行われます。

http://www.iroha.it/italiano/evento.php?n=010

単なる体験教室ではなく、全部ほんものの材料と道具を使って、ほんとうの友禅染を一からすべて段階をふんで教わるコースで、満足度200%間違いなし。

まだ残席が少しあるようなので、ご興味のある方はこの機会をお見逃しなく!!!

22 ottobre 2008
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by fumieve | 2008-10-23 08:24 | 学ぶ・調べる

「常滑焼と日本のお茶」展、ミラノ

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アルテ・ジャッポーネ、ミラノ
10月25日(土)まで

Ceramiche della città di Tokoname e il Tè giapponese.
Antichi forni ceramici del Giappone
Arte Giappone, Vicolo Ciovasso 1- 2-121 Milano
21-25 ottobre 2008

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いくつものギャラリーやセンスのいい店が並ぶ、ミラノの中でも一段とおしゃれなブレラ地区にあるギャラリー、Arte Giapponeで常滑焼の展示即売会が行われている。
よくも悪くも「土くさい」イメージのある常滑焼だが、手にとってみると、見た目よりもずっと軽く、むしろ繊細。実際にお茶を頂くと、その温度、湿度が微妙に手のひらや指先に伝わり、ほんのりやさしい。
同地区を代表する4人の作家の作品のほか、ふだんづかいの気軽な急須、湯呑、皿などもあるので、何かちょうど欲しかったものが見つかるかも。

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今週土曜日までなので、興味のある方は急いで!!!

ちなみに、同ギャラリーの地階は、有田の深川製磁の専用ギャラリーとなっている。こちらは常設なので、来週以降でもOK。

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Ass. Culturale ARTE GIAPPONE
Vicolo Ciovasso 1
- 20121 Milano
tel.&fax 02 865138
22 ottobre 2008
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by fumieve | 2008-10-23 08:15 | 見る・観る