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ヴェネツィア ときどき イタリア

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ラヴェンナ~春・2 ガッラ・プラチディア廟

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(この原稿は、数年前にまとめたものに、加筆・訂正を加えています)

「モザイクの旅」シリーズ
前回:ラヴェンナ~春・1 サン・ヴィターレ教会

サン・ヴィターレ教会の、すぐ隣に接するようにして建つのが、ガッラ・プラチディア廟(Mausoleo di Galla Placidia)。小さな小さな、といってももちろん一人の墓廟としては、十分あまりある大きさの、十字型の建物である。もっとも、西ローマ帝国崩壊直前、皇女であったがために三度も嫁ぐこととなった、歴史の大きな流れに翻弄され続けたガッラ・プラチディア本人は、ここには埋葬されていないという。

続き:ガッラ・プラチディア廟
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by fumieve | 2009-09-30 07:09 | モザイクの旅

ラヴェンナ~春・1 サン・ヴィターレ教会

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(この原稿は、数年前にまとめたものに、加筆・訂正を加えています)

ボローニャからローカル電車に乗って、1時間と少し。私が初めて訪れたのは4月の初め、思いがけず目を楽しませてくれたのは、車窓の風景だった。あ、桜。いや、桃かもしれない。果樹園として並ぶ木々はあまり整然としていて、公園や寺院の情緒たっぷりのそれとは比較にならない。それでもやはり、心がはずむ。イタリアに来て1年め、ペルージャに住んでいたときのことで、寒さの厳しい冬を越え、ああ、ようやく春が来たんだ、と実感するには十分だった。

イタリアの北部と中部をちょうど2つに分断するように、ポー川をはさんだ横に長い州、エミリア・ロマーニャ州でも最も東側にある町、ラヴェンナ。最初にペルージャに住んでイタリアで美術史をかじりはじめて、1番最初にどうしても行ってみたくなったのが、このラヴェンナだった。今でこそ、はっきりとマニアを自認するモザイクの魅力にはっきり目覚めたのも、ここかもしれない。

それにしても、なぜこのラヴェンナに、というのが、率直な疑問だった。かつてはアドリア海に直接面し、海の玄関口であったとはいえ、今は歩いてぐるりと1回りできる、小さな町だ。が実はなんと、紀元402年には、ローマ帝国の首都となる。そして、西ローマ帝国崩壊、オドアクレの支配、東ゴート族、東ローマの支配、とローマ帝国後期の激動の歴史を見守ってきた。
一時は支配者となったゴート族の敗北、その後東ローマ帝国の衰退、そしておそらく土砂がたまって港としての機能を失ったことから、このラヴェンナという町はやがて歴史上からその姿を消す。それが、私たち21世紀に生きる人間にとって幸いだった、と言えるかもしれない。イタリアの、いやほとんど世界各地どこでも、古代からの都市が経験する、それ以降の町の発展やそれにともなう開発や破壊、あるいは戦争による掠奪。そんな全ての、要因から逃れ、ひっそりと、その時代の遺産が封印されてそっくりそのまま保存されて残ることとなった。

続き:サン・ヴィターレ教会
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by fumieve | 2009-09-29 06:37 | モザイクの旅

モザイクの旅:予告編

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どういうわけだか、こればっかりは個人の好みだから仕方がないのだが、以前から、一般的に油彩画よりフレスコ画が好きで、そのフレスコ画よりもモザイクが好きだった。
いや、好きなのは今も変わらず、見事なモザイクの壁や天井、あるいは床などを見ると、それだけでうわーっと自然に体内でアドレナリンが大量に放出される気がする。
これまでに1つ1つ見て歩いた、イタリアに残る代表的なモザイクを、ここで少しずつ紹介したいと前から思っていた。生活の忙しさに追われてずっとできずにいたのだが、忘れないうちに、そろそろ初めてみることにしよう。

というわけで、今日は思い切って強引に予告編で開始宣言!

今でこそ、モザイクといえばまずビザンチン美術を思わせ、何か「東」的なもの、エキゾチックなもののようなイメージだが、中世以降の、イタリア内のモザイク美術の歴史は、実は「ローマ」(という概念)の歴史そのものでもある。

どこまでできるか、どれだけかかるかわからないが、ほんとに少しずつでも、モザイク美術のすばらしさを紹介していこうと思う。予定は、イタリア+αで7都市。

とりあえず、ここはどこでしょう・・・?
と、わかる人にはすぐにわかる、簡単すぎる問題で、まずは第1回への導入としたい。
(で、その第1回がいつになるのか・・・)

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27 settembre 2009
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by fumieve | 2009-09-28 07:20 | モザイクの旅

フォーカス・ジャパン~MITO(神話)の中で

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Sttembre Musica
Torino Milano Festival Internazional della Musica
3-24 settembre 2009-09
www.mitosettembremusica.it

イタリア第1の経済都市ミラノと、かつてはイタリア王国の首都だったこともあり、イタリア最大自動車メーカー、フィアットの本拠地であるトリノは、電車で1時間半ほどの距離にありながら、いや、だからなのか、ふだんあんまり仲がよろしいとは思えない。そんなライバル同士の2都市が協力して、MITO(イタリア語で「神話」の意味)と名付けられた音楽祭を開催し始めて、今年で3年目になる。

クラシックからジャズ、ポップス、民族音楽と、多様な世界の音楽を一堂に集めるMITOが、今年は「日本」をテーマに選び、Japan Focusと題して、日本の伝統音楽や映画、現在活躍する日本の指揮者や作曲家を紹介した。

24日までだったこの音楽祭に、私もぎりぎり最終数日にかけつけ、4つの公演を堪能することができた。

まず、22日のトリノでは「筝曲と日本舞踊」と「能楽」。
17:00からの「筝曲・・・」は会場もリンゴットと市内から離れており、いったいどれだけの人がいるのかと案じたが、ふたを開けてみれば440人収容の会場がほぼ満席。
箏の繊細な調べに乗って歌が始まったときには、再び「字幕が必要だったのでは・・・」とやきもきした。だってイタリアではふだん、イタリア・オペラにだってイタリア語の字幕がついているくらいなのだから。
だが、これまたいらぬ心配。多くの聴衆は、「わからない」のは承知の上で、純粋にその音を楽しんでいた。音の調べにとって、「ことば」は二次的な存在だったよう。
「舞い」については言うに及ばず。美しい衣装と優雅な動きに、トリノ市民は有無を言わさず魅了された。

イタリアにしてはめずらしく、公演中、ほんとうにしーんと静かに静まり返っていたのが印象的だった。それでいて興味深かったのは、この公演に来ていたのは、日本マニアや、日本好きのインテリ層(だけ)ではなく、平日の夕方という時間もあっただろう、年配の、わりと普通の市民らしき人々だったこと。会場を後にしつつ、プログラムを事前に読んだ人や、多少日本について知識のある人が、そうでない人に説明したり、ここがよかった、あれがすばらしかった、と、お互いに興奮しながら話し合っていて、聞いていてこちらもなんだか嬉しくなった。

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その晩の能楽は、太鼓師、人間国宝・亀井忠雄さんとそのご子息3兄弟率いる三響會による公演。
舞囃子「能楽五変化」、狂言「柿山伏」、半能「野宮」の3本立て。最初の「能楽五変化」で能楽の基本の5つを紹介する、と説明があったが、実はこれがかえって一番わかりにくかったようだ。
夕方とは一転して、こちらは明らかに日本についての知識や興味のレベルの高そうな人が多かった。早くにチケットが売り切れて、よほどのマニア以外は入れなかったのだろう。能楽についてもある程度知識がある観客も多く(だが、そうすると途中でぼそぼそ隣の人としゃべったりするのが難点)、それでも初めて見た能楽に感激したり、あるいは戸惑いを見せたりしていた。
とくに語りの多い狂言は字幕なり、もう少し解説が必要だったかもしれない。
逆に、もっとも難しいかと思われた「野宮」は能楽らしい作品ということもあり、これが能というものかと、みな、息をのんで舞台を見つめていた。

また、特に亀井忠雄さんの太鼓は、緊張感の中で、みな固唾をのんでその音に見、聞き入っていた。お弟子さんたちもすばらしいのだが、やはり忠雄さんの演奏は格が違うのが誰の耳にも明らかだったよう。そして、終わってから深々と客席に向かって頭を下げられるまで、その堂々して無駄のない動きの美しさにもまた、ほれぼれと見とれていた。

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23日、ミラノでの雅楽公演。
舞台を見て、雅楽の演奏を生で聴くのは初めてだということに気がついた。
鮮やかというよりは繊細な色合いの直衣、一千年近い歴史を誇る衣装に身を包んだ雅楽は、見るだけで平安の宮の「雅」な世界へといざなう。
ちょっと意外だったのは、奏者の方々が男女混合だったこと。そんなの、現代のどこのオーケストラだって同じことかもしれないが、日本の伝統芸能は、男女同席せず、なものが多いから、てっきり男性だけのものかと思いこんでいた。男女とも、貴族のたしなみであった器楽演奏とはいえ、最も古い音楽である雅楽の楽団で男女混合が進んでいるのは面白い。

初めての雅楽体験に、私は始終、口をぽっかり開けて見とれて(聴き惚れて)いたが、現地で偶然出会った、ヴェネツィア大学の日本語科の教授には、日本でもイタリアでも何度も聴いているといわれてびっくり。でも、考えてみたら案外そんなものかもしれない。

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24日、「歌舞伎と能楽の音楽」公演では、前述の三響會が演奏と「舞い」をミラノ市民に披露した。平日5時からだったこともあろう、観客が少なめだったのが残念だったが、隣になった女性は大感激し、1時間ほどの公演が終わって、「もうちょっと聴きたかった」。
なんでも、クロサワを始めとする日本の歴史映画の中で伝統音楽は耳になじんでおり、今日はそれを生で聴けて感動した、と言う。紫式部にも、キタノタケシにも詳しい日本文化マニアだった。もっとも、一緒に来ていたそのご主人はちょっと退屈した模様。そんな正直なところは何ともご愛敬。

数年前に感じた「日本ブーム」は、ここ1,2年の間少し下火になったのかと思っていたが、また第2次、3次のブームというのか、それこそフジヤマ、ゲイシャ、サムライだけでも、また、浮世絵やマンガ・アニメだけでもない、興味の対象も興味を持つ人も、もっと幅広く、多様化しているようだ。
特にうれしかったのは、トリノで筝曲と舞踊を見た、とりたてたインテリでもマニアでもないふつうの「おばちゃん」たち。日本の文化も今や、イタリアのお茶の間にすっかり浸透しつつあるのかもしれない。

経済不況真っただ中と言われている中で、(フォーカス・ジャパンに限らず)大盛況、大成功に終わったMITO。
日本政府も、いや政府と言わず公私ともに、こんなときこそ思い切って文化予算をつぎ込んで、もっともっと海外での日本文化の普及につとめたらいいと思う。
(ヴェネツィアでも、歌舞伎、能楽・狂言、雅楽・・・の公演、待ってます!!!)

(写真はすべて、MITO公式サイトより拝借。)

26 settembre 2009
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by fumieve | 2009-09-27 07:31 | 聞く・聴く

第53回国際現代音楽祭、ロボ・ミュージックで開幕

ビエンナーレ・ムジカ
10月3日まで

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Biennale Musica
53° Festival Internazionale di Musica Contemporanea
Venezia, Teatro alle Teseなど
25 settembre – 3 ottobre 2009
www.biennale.org

ヴェネツィアで、「ビエンナーレ」というと、まずアートが一番有名だが、ほかにもいくつかの部門がそこから独立して、それぞれ現代芸術祭を開催している。「ビエンナーレ」(biennale隔年)の名の通り、隔年・交互に行われるアート、建築以外は、映画祭をはじめ、本来の意味からは外れるが毎年の開催。
通称、ビエンナーレ・ムジカ(Biennale Musica)もその1つ。20世紀から最先端までの現代音楽の祭典もまた、いろいろ面白い公演に満ちている。

「音の体」(Il Corpo del Suono)というテーマを掲げた今年のビエンナーレ・ムジカが開幕した。

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オープニングは、パリ在住の作曲家、後藤英(ごとう すぐる)さんのロボティック・ミュージック(Robotic Music)。
5つのパーカッション楽器に、ロボット(アーム)たちが取り付けられている。タカタカタカタカ・・・ドドドドド・・・と演奏が始まった。
極めて無知な私は、「ロボットの音楽」と聞いて、とても電子的、人工的なものを想像していたが、思っていたものと全然違って、もっと自然なというか、言葉があまり適切でないかもしれないが「ふつう」の音。それもそのはずで、この場合、使っている楽器は古典的なスネア・ドラムやバス・ドラム、やドラ。(変わったところで、細いホースのみたいなものがあって、それをぐるぐる回してヒューヒューという音を出していた。・・・そう、子どもの遊びみたいな。)
「自然」で「ふつう」の音に聞こえるのは、実は、それだけロボットが精巧であるから。ただ単純にパタン、パタンとバチを当てるだけでは、こういう音にはならない。人間の腕の複雑な動きを再現してはじめて「自然」になる。

前でコンピューターを操る後藤さんは、指揮者の役割を果たしているのかと思ったらそうではなく、あくまでも「キューを出しているだけ」なのだそう。ちなみに、今日聞いた演奏は、あらかじめ作曲された作品と即興のミックス。あらかじめ全部プログラムしておくこともできるが、ロボットたちは、耳も目も、そして脳を持っているから、勝手に、そして目の前の観客の動きなどに反応しながら、自由に演奏できるらしい。
・・・えーーーっ!?うーん、どういうこと!???

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ロボットは、人間の演奏家にとって代わるものではなく、人間ができないことを実現するためのもの、という後藤さん。パリではすでに、ロボットによるトランペット演奏も手掛けているほか、人間とロボットの共演なども考えられる、という。
事前の某新聞の紹介記事で、「正確で、疲れることも間違うこともない、文句をいうことも、ストライキをすることもないロボット」とあったのには思わず笑ってしまった。でもひょっとして、彼らだってあんまり酷使したら、そのうち文句を言いだしそうな、そのくらい人間的な音を出している。

今日はそのあと、Orchestra J Futuraによる、1920年代から今日までの音楽の演奏があった。目玉は、Dmitri Kourliandskiによる、オーケストラと自動車のためのEmerency Survival Guide (2009, 15’)。ステージわきに置かれた本物の赤いポルシェ911(1973年製)を使って、エンジンをふかす音やクラクションを取り入れた音楽は、(21世紀というよりはむしろ20世紀初頭の)未来派の絵画を思わせた。

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ポルシェは残念ながらこれ1回きりだったが、後藤さんのロボティック・ミュージックの演奏は、期間中毎日やっている。
そのためのチケットはなく、ビエンナーレ・アルセナーレ会場内のテアトロ・アッレ・テーゼでの演奏会のチケットを買うと、その前にロボ・ミュージックを楽しむことができる。

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25 settembre 2009
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by fumieve | 2009-09-26 08:35 | 聞く・聴く

Milano loves fashion、ミラ・コレ、市民のためのイベント

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ミラノのど真ん中、ドゥオーモ(Duomo、大聖堂)前の広場で、「ミラノ・ラヴズ・ファッション」という名のイベントがあった。

ミラノは、自他共に認めている(はずの)イタリア・ファッションの発信地。
毎年2回行われるミラノ・コレクションは、ショーを行うブランド側からすると新作を発表する重要な場であり、バイヤーにとっては仕入れを決める場であり、あるいは報道関係者にとっては、次のシーズンの傾向や特徴を占う場になる。
だが実は、コレクションのショーを実際に目にするのは、ごく一部の関係者のみ。
テレビや新聞のニュースでは、期間中毎日、ショーの様子をレポートしているし、町の中の巨大スクリーンで映したりしているが、それでもしょせん、一般の市民にとっては直接関係のない世界。

4月の国際家具見本市、「ミラノ・サローネ」の期間は、「フオーリ・サローネ」と称して町中にデザイン関連のイベントがあふれ、家具業界関係者にとどまらずに、デザインやアートを楽しめる。ファッションのミラノも、デザインのミラノ同様、もっと市民の身近に、というミラノ市の企画により、ドゥオーモ前の屋外スタンドで本来なら関係者のみ対象のショーのうちの1つが、公開で実現した。

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予定は20:30からだったが、早めに行って、どこが一番よく見えるか、はたまた、どうしたらドゥオーモのファサードと一緒に写真が撮れるかチェックする。1時間半前、1時間前になっても、4万人入るという広場はまだ人もまばらで、ちょっと心配。

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大きな音をかけながら、カメラ・チェックが始まると、人もなんとなく増え始め・・・
私も最初に決めた場所に落ち着くことに。

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いや、正確に言うと、同じ場所にじっと立っているという状態が苦手なので、あちこちうろうろしているうちに、気がついたらものすごい人になっていた。

で、20:42から、衛星放送Skyの生中継が入っていただけあって、とりあえずほぼ定刻に始まった。
ところが、誤算といってしまってはいけないのだろうが、これだけのイベントにはそれなりの費用がかかっており、それをテレビで相当賄っているのだろう。巨大な費用をかけて、テレビでも中継して、通常は30分にも満たないファッション・ショー1本、ではモトが取れないのだろう。
まず、司会が話を引っ張る、引っ張る。しかも困ったことに、その部分だけ音声を広場に流してないから、見ている方は全くなんだかよくわからない。
そして、肝心のショーの前に、「スペシャル・ゲスト」による出し物、平たく言えば、この場合はどんなに有名な人であろうとも、結局のところは「前座」な演出が次々と。

途中、実は、カメラマンたちの中から、何度かブーイングが起きていた。市としては一大イベントでも、彼らにとってはやはり、重要なのはファッション・ショーそのもの。カメラマンたちは、ただでさえ重い機材をあっちこっち、1日10カ所にものぼるショー会場を回って写真を撮る。今朝は9:15から、明日もまた朝から別のショーがある。かつ、今日だってまだこれで終わりでなくもう1つ、21時から別のショーが別の場所で行われていて、それを逃すわけにはいかない。ただでさえ相当ハードな仕事なのに、これ以上、余計なことしないでくれーといったところか。

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ようやく、ようやく始まったショー、ブランドはC’N’C’ Costume National。

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私としては綿密にロケハンしたつもりだったのに、大きな誤算だったのは、みんながみんな、デジカメやケータイで写真やビデオを撮ろうと腕を伸ばしており・・・(私もその1人)、これがかなり視界を遮ってくれる。とくにこの数人前のチェックのシャツの男性・・・ショーの間中ずっと腕あげっぱなし。・・・というわけで、私の写真にはほぼ全部、彼の腕が・・・(涙)。

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そして、コレクションの内容はというと、やはりこの距離で、あれだけ強い光があたっていると細かいところまではよく見えないし、ついつい、正面左奥に設置されていた大型スクリーンで見てしまった。

余談だが、何か理由があるのか、たまたまなのか、私の周りには外国人が多かったのが印象に残った。中国人、アラブ系、英語圏の人、東欧系・・・。観光客もいるのだが、それよりも、住んでいる風な人のほうが圧倒的に多い。そして、明らかにファッションには特別に興味のなさそうな人たちもたくさん。
何とはなしに、「広場で無料のイベントがあるよ」と聞いて集まってきたのだろうか。
でもそうして、いろんな人が一緒に楽しめるのなら、こういう無料のイベントもやっぱり悪くないかもしれない。

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24 settembre 2009
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by fumieve | 2009-09-25 07:41 | 見る・観る

「マンガ・インパクト」!、トリノ映画博物館

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2010年1月10日まで
映画上映は、Cinema Massimoにて、10月7日まで

Manga Impact
Museo Nazionale del Cinema, Torino
16 set – 10 gennaio 2010
Retrospettiva al Cinema Massimo
16 set – 7 ottobre

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見てびっくりだったトリノの国立映画博物館で、もう1つ、いいサプライズだったのは、「マンガ・インパクト」。日本のアニメーションを紹介するこのイベント、8月に行われた、スイスのロカルノ映画祭との共同企画で、日本の新旧アニメーションを一気に上映するほか、アニメの原画セルや、昔のポスターなどを展示するもの。

こちら、トリノの「マンガ・インパクト」は、日本公開後、なんと21年を経てイタリアで初めて劇場公開になった「となりのトトロ」(伊題 Il mio vicino Totoro、宮崎駿監督)の上映で始まった。

映画上映はともかくこの特別展、ロカルノでは、ふつうの小さな会議所の空きスペースのようなところでちょこっと見せているだけで、正直のところ、あんまり・・・だったので、ここでも実は全く期待していなかったのだが・・・。

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入ってびっくりの「モーレ」、大きな空間を取り囲むらせん状のスロープ(いったい何メートルになるのだろう?)全部を使って、アニメが展示されていて、これはまさに圧巻。
アニメの作り方や、原画、デッサンなどのほか、昔懐かしのポスターは、日本のオリジナルのほか、イタリア・バージョンもあったり。

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確かにロカルノで見たものもあるが、そうでないものもあって、展示品数はずいぶん多い。そして、数もそうだが、やはり展示方法が違うと、たとえ同じものでもずいぶん違って見える。ふだんはサブカルチャーとして分類されてしまうマンガ、アニメの世界も、これだけきれいにリッパに、1つ1つきちんと展示されていると、日本の立派な現代アートであることをあらためて認識させられる。

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なつかしい!を通りすぎて、「日本最初の総天然色長編漫画映画・白蛇伝」なんてものも。

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オタクにはヨダレものの特別展だろうけど、オタクでなくても、これは結構楽しめる。

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今の、少なくとも40代以下の世代のイタリア人は、小さいころから、ごく普通に日本のアニメを見て育っているから、彼らにとっても、これはなかなか興味深いイベントに違いない。
映画上映は10月7日まで。ほかに、レクチャーなどもある。詳しいプログラムは、公式サイト www.mangaimpact.com で。

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23 settembre 2009
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by fumieve | 2009-09-24 08:51 | 見る・観る

映画って楽しい! 映画博物館、トリノ

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国立映画博物館、トリノ
Museo Nazionale del Cinema
Torino, Mole ANtonelliana
www.museocinema.it

北方ゴシックの教会の、クーポラ部分だけみたいな、不思議な建物。
高さ167.5mは現在のところイタリアで最も高く、石造りの建物としては、ヨーロッパ最高、とウィキペディアにある。完成は1873年。
確かに、高すぎてうまく写真に収まらないのだが、あらためてそう言われると、へえ?と思う。その名もMole Antonelliana(モーレ・アントネッリアーナ)。建築家の名前、アレッサンドロ・アントネッリ(Alessandro Antonelli)をとってアントネッリアーナ、というのは聞いたことがあったが、そういえばモーレ(Mole)って何?といまさら辞書を引いてみると、・・・ずばり「大建造物」。
つまり、「アントネッリの大建造物」そのまんまである。

トリノには何度も来ていて、この中に映画博物館があるのは知っていたのに、今まで入ったことがなかった。週末には案外、行列したりしていたりして、並んでまで・・・と思って避けていた。
そういえば平日にトリノに来たのは初めてかもしれない。

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入ってみて、ほんとに驚いた。
展示部門は、影絵シアターや、レンズの仕組み。凸面鏡と凹面鏡、円筒形の鏡遊び。紙の立体絵本。各種のぞきボックスに、写真という画期的な発明、そしてコマ送りから映画へ。

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科学的な「発明」もあるけど、少しずつずれた絵を描いた紙を、パタパタとスライドさせたり、コマのようにクルクル回したり、して、あたかも「動いている」かのようにみせるおもちゃ、これなんてまさに、元祖アニメーション。うーん、いいな~・・・実はこういうおもちゃ、大好き!ほしい・・・1つくれると言ったらどれにしようかな~・・・と半ば真剣に選ぼうにも、これがまたたくさんあって、選びきれない。

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映画の歴史をたどる「まじめ」な博物館だが、それぞれ、実際に覗いてみたり、再現品を試してみたり、展示と「体験」がうまくバランスを取っている。
説明はイタリア語・英語だが、細かい説明を読まなくとも、見たり、体験したりすると、それが何かわかるようなものも多い。

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そしてびっくりなのが、やっぱり建物。この大きな「モーラ」、中央全体がほぼ吹き抜けになっていて、頂上に直行するガラスのエレベーターが上下するのが見えている。
大きなスクリーンにはなつかしい映画が映され、シートにごろりと横になって映像を楽しみながらちょっと休憩するのもよし。

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周囲は、ちょっとした映画テーマ・パーク。エレガントな「カフェ・トリノ」、エジプト風巨大な彫像、ホームドラマに出てきそうなかわいらしい家・・・映画のセットのような空間、好みの場所を見つけて、その世界に浸るのもよし。

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ちょっとした、シネマ・センターといったところだろうか。映画が、かつては老若男女、誰もが一緒になってワクワクと楽しめる、大衆の娯楽であることを改めて思い起こす。いや、今だってそれは変わらないはず。
うーん、なんだかイタリアじゃないみたい。

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この規模、この質、どちらをとっても、ヴェネツィアはもちろん、ミラノにもローマにも、これだけ充実した博物館はちょっと思いつかない。
これまた、びっくりするようなおしゃれなカフェが中にあるから、途中休憩しながら、1日ゆっくり過ごすのもいい。

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例によって時間があまりなく、駆け足で見学したが、もっとゆっくり、じっくり見てみたかった。

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そしてこの「モーレ」、もう1つのお楽しみは、エレベーターで上る、展望台。眺望、正真正銘360℃、トリノの町並みをぐるりと一望できる。空気がもっと澄んでいれば、もちろん取り囲む山もきれいに見えるだろう。

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22 settembre 2009
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by fumieve | 2009-09-23 08:56 | 見る・観る

ヴェネツィアのピッツァ、浜松町のピッツァ

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Pizzeria all’Anfora

今日はおとなしく、家で食事をしようと思っていたのに・・・
お誘いに弱い私、ピッツァに弱い私・・・。

パッと見はとくにさえない(失礼!)、昔ながらのピッツェリア。
友人に勧められて前から来てみたかったのだけど、ようやく今日、実現した。
入ってみると意外と広くて、実はいい感じの中庭まであった。ヴェネツィアで、外から見るだけではわからないのは、お屋敷だけでなく、ピッツェリアも同じらしい。

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うす~いパリパリ、「クリスピー」なピッツァ、顔どころか、お盆より大きいピッツァが出てきた。
何を隠そう、ワタクシ、ピッツァはかなりの大好物。パン屋さんのおかずパン的ピッツァも悪くないけど、窯で焼いたピッツェリアのピッツァは、ときどき、矢も盾もたまらず食べたくなることがある。

そういえば、日本にいたときに、友達に教えてもらってハマった店があった。浜松町のドリーム・ファクトリー、その名前からは想像できない(!?)、本格イタリアの窯焼きピッツァの店。ちょっと前に、何度か一緒にいった友人から、「久しぶりに行ったら、健在だったよ!」とメールをもらって、なんだかすごく嬉しかった。
ふつうのピッツァもおいしいのだけど、グラタンや、それから、なんといってもそのお店名物のデザート・ピッツァが絶品だから、大勢で行って、いろいろ分けて食べるのが正解!
今度日本に帰ったらぜひともまた行ってみたくなった。
http://pizza-df.com

今日の、むか~しながらのピッツェリアはこちら:

Pizzeria all'Anfora
S.Croce 1223 (Calle dei Bari)
Tel. 041 5240325
いや、これはこれで、おいしいピッツァ屋だった。1人1枚が当たり前の巨大ピッツァ、完食してしまう自分がコワイけど・・・。

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21 settembre 2009
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by fumieve | 2009-09-22 08:49 | 飲む・食べる

心と舌だけウィーンへ。本場ザッハー・トルテ

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ウィーンのおみやげ、ザッハー・ホテルの、元祖ザッハー・トルテ(Sacher Torte)。

イタリアで最初、「トルタ・サッケル」(Torta Sacher)と言われたときには何かと思ったのに、今ではすっかり慣れて、箱に印字された文字を見て、無意識に「ホテル・サッケル」と読んでいる私・・・。

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お土産用のは保存がきくようになっているから、生のケーキとはちょっと違うし、世の中にはもっともっとおいしいケーキはいくらでもあると思うのだが、それでもこれはこれで、やっぱり、おいしい。周りのチョコレートがものすごーく濃くて、そしてともかく、あまーーーい!!!
これぞ悪魔の味。

ああ~、ウィーン、行きたい・・・。

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20 settembre 2009
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by fumieve | 2009-09-21 06:34 | 飲む・食べる