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ヴェネツィア ときどき イタリア

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7年ぶり一般公開 ダヴィンチ「ウィトルウィルス人体図」展

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ヴェネツィア、アッカデミア美術館
2010年1月10日まで

Leonardo. L’uomo vitruviano fra arte e scienza
Gallerie dell’Accademia
10 ott 2009- 10 gen 2010
http://leonardo.uomovitruviano.it

一刻も早く見に行って、早く紹介しなければ、と気が急いていた。今月は時間に余裕があったはずなのに、気がついたらもう20日も経ってしまっていた。

ヴェネツィア、アッカデミア美術館で、作品たった1つの特別展が開かれている。

そのたった1つとは、レオナルド・ダヴィンチの素描、「ウィトルウィウス的人体図」。
あまりにも有名な、彼の代表作品の1つ、デッサンの中では間違いなくダントツに知られるこの絵のオリジナルは、実は、この、ヴェネツィア・アッカデミア美術館が所蔵している。

アッカデミア美術館素描室の中でも、お宝中のお宝であるこのデッサンは、残念ながら常設では展示されておらず、何年かに1回、何かの機会に数カ月公開されるだけ。

続く:前回は・・・
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by fumieve | 2009-10-31 09:52 | 見る・観る

サンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ教会、ローマ

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Santa Maria sopra Minerva, Roma

ヴェネツィアのモニュメントや教会だって、知らないところはまだまだたくさんあるのだから、ローマとなれば、それはもう、見たいと思って見ていないところだけでも、数え切れないほどある。

先日、ローマで「権力と恩寵」展が思いのほか面白かったために見るのに時間がかかり、その後、中途半端に時間が余ってしまった。
どうしようか少し迷って、それならば、久しぶりにパンテオンでも見に行こうかと足を向けた。朝ほどの激しい雨ではなかったが、それでもまだしつこく小雨が降ったりやんだりしていて、あの穴から、果たして雨が降り込むのかどうなのか、見たいとも思ったから。
いつもと違う方向から向かうと、建物の合い間からパンテオンの異様にごっつい壁が姿を現す広場に、象のオベリスクが。あれ、これってなんだっけ?と思ったら、そこはサンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ(ミネルヴァの上の聖母)教会だった。

見たばかりの展覧会でも、ミケランジェロのキリスト像が写真で紹介されていて、そういえばこの教会、行ったことがないな・・・と思ったばかりだった。

続き:そっけない・・・
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by fumieve | 2009-10-30 06:02 | ほかのイタリア

いつもと違う夕焼け

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ヴェネツィアから東に向かう電車に乗ると、1時間半以上、ずっと見渡す限りの平地なのに、モンファルコーネ(Monfalcone)駅を過ぎたところで、急にゴツゴツの岩に囲まれはじめて、トンネルを抜けるといきなり、目の下のほうに、青い海が広がる。
ヴェネツィアで「これは海じゃない!」といつも言い張っていたトリエステ出身の友人の、彼女の言うところの青い澄み切った海。切り立った崖の下のほう、昼間ならくっきりとシャープな色とラインを見せているはずの海に、水平線に触れる直前、その形を崩し、にじんで溶けだしたかのような夕焼けがいた。
ゆるゆるとぼんやりしたままの海、いつもの鋭い海とまったく違う表情を見せている。

こんなトリエステもあったんだ・・・。

続き:
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by fumieve | 2009-10-29 09:53 | ほかのイタリア

「ヴェネツィア魔力」に唸る・・・Crea Traveller 11月号

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日本から来ていた友人が、ちょうど出たばかりという雑誌のヴェネツィア特集をおいていってくれた。Crea Traveller 2009年11月号「特集 ヴェネツィア魔力。芸術都市の新たな誘惑」。

さすが日本の雑誌、まずは新しい情報も詳しく満載。とくに、一見、変化のなさそうなヴェネツィアにおいて、タイトルで「新たな」とうたっているだけあって、今年できたばかりの新名所、安藤忠雄氏設計のプンタ・デッラ・ドガーナ「絵が踊る」ヴェドヴァ美術館を筆頭に、ビエンナーレ展(横のカテゴリー:ビエンナーレ2009の項参照)や、以前から人気のグッゲンハイム美術館やクエリーニ美術館(モナ・ハトゥム展ミニ・コンサート)、そしてフォルトゥニー博物館(特別展)、と、まずはモダン・アートのヴェネツィアを総力まるごと全部紹介。

十分詳しいのだが、あえて、あえて、言わせていただくと、「モダンなヴェネツィア」を語るに欠かせない、スペインの建築家カラトラヴァ氏設計の新しい橋の紹介がないのと、ビエンナーレはメイン会場の写真のみにとどまり、町のそこら中に散らばるマチナカ展の魅力が伝わってこないのが残念。

そして、サン・マルコ大聖堂(コンサート1, 2)やアッカデミア美術館など旧来の名所も、改めて解説されている。

ここまではさすがに、知らないところはないが、プロの写真に専門家の手で紹介されると、あらためてその美しさ、すばらしさにうーんと見入ってしまう。

一方、食事処やお店は、もちろん知っていることも多いが、知らないお店などももちろんあって、そのうち行ってみたいと思う。

こまごましたところ、どうしても突っ込みたくなるところがあるが、まあまあそれはお互いさま、と目をつむることにしよう。

また、ヴェネツィア特集のところは総じてとてもいいのだが、「パスタで巡るイタリア77皿」のコーナーは、写真はきれいでとてもおいしそうなのに、なぜか値段(笑)とそのメニュー名しか載っておらず、店の名前と住所は後ろの全国リストで調べるようになっているのはえらく不便で、ガイドとしてはとても使いづらい。


・・・なお、白状すると、個人的には後ろのほうの「阿川佐和子さんと行く台湾縦断食べ尽くし」に、目が釘付けになった。

27 ottobre 2009
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by fumieve | 2009-10-28 09:09 | 読む

(ヴェネツィアで)卒業おめでとう!

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ヴェネツィアの町の中を歩いていて、コスプレのような奇妙な姿や、寒空の下に下着一丁とかで、まわりにわいわいはやし立てられたりしている様子を、目にしたことがある方も中にはいらっしゃるのではないだろうか?

ここでも何度か紹介しているのだが、日本とイタリアで根本的に違って、とてもわかりにくいのが、大学の卒業がみな一斉でないということ。

卒論を期限内に提出すると、しばらくして、「卒業討論カレンダー」が張り出され、そこに、今回卒論をめざす学生の名前と卒論のタイトル、担当教授、そして日時、場所が指定されている。
卒業討論は、提出から1-2カ月後。これはつまり、卒論に関する口頭試問なのだが、これを受けて、そこで評価が下って、これまでの成績と合わせて、はい、めでたし、めでたし、卒業!となる。この期間は2-4週間くらいある上、そもそも卒業討論の期間が年に3回とかあるから、それまでの試験の進み具合等々で卒業のタイミングは同級生でもどんどん時期がずれていく。

もう1つ、日本から見るとびっくりなのは、この卒業討論がたいていは公開で、もちろんだからといってどこかの知らない人がわざわざ見に来ることは皆無だと思うが、同級生や友人、両親・兄弟・姉妹はもちろん、親戚一族郎党にご近所さんまで、たくさんの人が「応援」にかけつける。
とまあ、卒業の仕組み自体は、おそらくイタリア全国、ほぼ似たようなもの(のはず)。もっとも、最近はヴェネツィアでも簡素化・世界標準化(?)がすすみ、学部などによってはもう少し合理的な方式になっているらしい。

百歩譲って、ここまでは、制度の違い、文化の違い、ということで、そんなものか、と慣れることはできる。

続き:が・・・
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by fumieve | 2009-10-27 08:14 | ヴェネツィア

有名店だってあなどれない、居酒屋「ド・スパーデ」

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Cantina Do Spade

昔っから、地元的にも観光ガイド的にもよ~く知られた老舗、ド・スパーデ(Do Sopade)。1年ほど前に、もともとの経営者が店をたたむにあたり、以前紹介した「アル・ポルテゴ(Al Portego)」を経営する若者たちが、場所も名前もそのまま、こちらも引き継ぐことになった。

ヴェネツィア風居酒屋で、立ち飲み屋の雰囲気を味わいつつ、ちゃんと座ってパスタなども食べられる、だから、ヴェネツィアにいらした方をご案内するのに、私の定番はポルテゴと、プロメッシ・スポージ(ai Promessi sposi)。この2軒、基本は立ち飲み居酒屋だから、ふつうのレストランや食堂より早く開くのを利用して、以前は早めに行けばなんとか座って食事にありつけたのだが、この夏以来、いつ行っても満席で何度もふられてしまった。

今晩も、2軒とも電話で早々に断わられてしまい、同じく無理かも・・・と、半ばあきらめつつ電話して、奇跡的にも(!?)テーブルを確保できたのが、こちら。
リアルトの魚市場に近く、そんな有名店だからいつでも混んでるはず、と思いこんでいたが、意外や意外、立ち飲み客は案の定いっぱいいたが、テーブルには案外余裕があった。
おつまみ(前菜)も充実、パスタもおいしいし、テーブル席もポルテゴよりずっと多いし広々しているので、座ってゆっくり食べたいときには、こっちの方がよさそう。

肝心の味はというと、ポルテゴ同様、塩味は若干強め。(居酒屋ですからね・・・)
が、揚げ物、煮物、焼き物・・・と、ヴェネツィア伝統の味+応用メニューを日替わりでお手軽に楽しめる。実はイタリアでも、ヴェネツィアしか食べないイカスミだって、やわらかイカがごろごろ入っているのも、ポルテゴと同じ。

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・・・と言いつつ、ほんとにいまさら私が紹介するまでもなく、早い時間にテーブル席についていたのは、ほかにも数組、みんな日本の方だったよう。さすが日本の観光客のみなさん、情報ツウでいらっしゃる・・・!

S.Polo 850/860 (Calle Do Spade)
Tel. 041 5210583

25 ottobre 2009
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by fumieve | 2009-10-26 07:57 | 飲む・食べる

ヴェネツィア暮らしのススメ


空港からヴェネツィアまで乗ったバスの中で、ラジオで「ヴェネツィアの人口が60000人を切った」というニュースをやっていた。

今日の新聞に、ヴェネツィア市長の「59,999人も60,000人も本質的には何ら変わりはない」というコメントが載っていて、思わず笑ってしまった。いいぞ!さすが、哲学者市長!!!
コリエレ紙全国面(!)の記事によると、10月21日付の市の統計課記録で、59,984人になったというのだが、60,000を切ったといっても、その数値自体にそれ以上の意味があるわけではない。

私もつい先日「よくあんなところに住んでいるよね」と言われた。ま、好みは人それぞれであるけれども・・・。

ヴェネツィアに住んでいる、というと、たいていはびっくりされ、イタリア人には特に「不便じゃないの?」「物価が高いでしょう?」と言われる。
が、物価については、日用品を買うチェーン・スーパーは、ヴェネツィアの中も外も同じ値段だし、小売店でも、日常生活をしている範囲では、そうびっくりするほど、ほかの町より高いわけではない。確かに、町の中では、ローマよりは多少高いと思うが、ミラノのほうがもっと高いように感じる。
平方メートル当たりの家賃は、イタリアのほかのどの町より高いかもしれないが、たとえばアパート1軒、ルームシェアの1部屋、という単位で考えれば、それぞれ部屋が狭かったり天井が低かったりすることはあるが、おそらくほかとあまり変わらない。

幼稚園から小学校、中高はもちろん全部あり、大学は4つ(総合、建築、音楽、美術)。ヴェネツィア大学にはたとえば医学部はないが、それはすぐ近くのパドヴァにはあり、イタリア全国、どの総合大学も、たいてい周囲の何校かと補い合っているのが普通。(たとえば、ミラノの大学には美術史を専攻する学科がない)むしろ、大学がこれだけある町は実はイタリア全国でも数えるほど。

なんだかんだと、大きな展覧会やイベントの数や質は全国でもトップレベルだし(今年のビエンナーレは、ぶっちぎりで2009年イタリアの特別展入場者数トップを独走)、音楽についても、毎日どこかでいくつもの演奏会が行われている。オペラ・ハウスだって、これも年間10演目前後の公演があるのは、せいぜいミラノ、ローマだけ。

病院事情は、これもイタリア全国、似たりよったりで、ヴェネツィアがほかより優れているとは決して思わないが、特別に劣っていることもないだろう。

そして、何が便利かって、これらすべて、たいていは徒歩10分から、せいぜい30分ぐらいの範囲内にすべてが収まっていること。

車がないから交通事故はないし、バイクによるひったくりなどの犯罪も皆無。

いつも言っていることだが、夜中の1時2時まで飲んだくれて、女1人、平然と歩いて家に帰れるところなんて、世界でもあんまり類がないのではないだろうか?(注:観光客のみなさんはマネしないよう願います。)

アックア・アルタ(高潮)はあるが、その代わり(?)、地震も洪水もない。

もちろん、町中のいたるところには、運河を渡る橋がかかって階段の上り下りがあるし、古い建物の中の住居にはエレベーターがないところがほとんど。確かに、小さな子供がいたり、体の不自由なお年寄りがいたり、そういう家庭にとっては厳しい環境かもしれない。

ただ、ふつうの町に住んで、週末に車で巨大なショッピングセンターに日用品を買いに行く、ガソリンも高い、車の維持費だってかかるそんな生活が、トータルでヴェネツィアの徒歩暮らしよりコスト安だとは正直あんまり思えない。

私の家から徒歩20分(水上バスなら15分)のバス・ターミナル(ローマ広場)、空港へはバスで20分。さすがに日本直行はないが、これでもイタリアでは発着数第3位で、国内、および欧州内各都市、NYへはひとっとび。
同じく徒歩25分(水上バス17分)の鉄道駅からだって、これもイタリア国内はもちろん、パリやウィーン、ブダペストまで直行列車がある。
移動の多い仕事をしていると、実は下手にどこかに動くより、ヴェネツィアにいたほうがよっぽど便利だったりする。

・・・この快適さは、住んでみないとやっぱりわからないだろうな。

24 ottobre 2009
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by fumieve | 2009-10-25 08:31

ローマ映画祭閉幕~「重力ピエロ」など

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15日から始まって、今日閉幕したローマ映画祭で、日本がらみの映画を3本見た。

「重力ピエロ」(森淳一監督)
(いずれも、L'Altro Cinema/Extra - もうひとつの映画・その他、部門)
ベストセラー作家、伊坂幸太郎氏原作。名前は気になっていたものの、同作はもちろん、(たぶん)1冊も著作を読んでいないため、いったいどんな内容なのか気になっていた。
暴力、性犯罪、ガン、と、現代社会を取り囲む問題と、その中での家族の存在。サスペンス仕立てでストーリーは展開していく。
原作を読んでいるとまた違った印象を受けるのかもしれないが、設定といい、進行といい、とてもよくできていて映画として見ていて飽きない。
こちらで、映画祭などのみで日本映画を見ていると、いつも一風変わったものやクセのあるものが多いから、これだけ一般にウケそうな、きれいにまとまった映画は久しぶりで、純粋に楽しめた。
兄弟役の若い2人の俳優もいい味を出しているが、その子役の2人がまた、それぞれよく似ていてほほえましい。
伊坂幸太郎氏の著作はほかのものも合わせ、やはり読んでみたくなった。

続き:「東京人間喜劇」、「狼災記」
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by fumieve | 2009-10-24 08:25 | 映画

「権力と恩寵 ヨーロッパの守護聖人たち」展、ローマ

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パラッツォ・ヴェネツィア
2010年1月31日まで
Il Potere e la Grazia. I Santi Patroni d’Europa
Palazzo Venezia, Roma
08 ott 2009 – 31 gen 2010
www.beniculturali.it/mibac/export/MiBAC/sito-MiBAC/Contenuti/Eventi/EventiInEvidenza/InItalia/visualizza_asset.html

昨日見た、「帝国の絵画」展の広告が、ローマ市内のバスのおしりをたくさん飾っている一方、そこら中のバス停に、この「権力と恩寵」(Il Potere e la Grazia)のポスターがこれでもか、という具合に貼ってあった。
目立った広告をうっている、すなわちお金をかけた展覧会が必ずしもすばらしいものであるわけではなく、まして、展覧会概要を読むと、ヴァン・ダイク、マンテーニャ、ティッツィアーノ、エル・グレコ、カラヴァッジョにムリーリョ・・・と、やたらと有名な画家の名前が片っ端から列挙されており、なんともいかにも胡散臭い気がした。
別に見なくてもいいか、と思っていたのだが、今朝は雨が、簡単にやみそうにない。ほかの予定を変更して、おとなしく室内で展覧会でも見るかと、あまり期待せずに入った。

続く:欧州聖人パワーとは?
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by fumieve | 2009-10-23 08:04 | 見る・観る

これもローマ! 「一帝国の絵画」展

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スクデリーエ・デル・クイリナーレ、ローマ
2010年1月19日まで

Roma. La pittura di un impero.
Scuderie del Quirinale, Roma
24 settembre 2009 – 19 gennaio 2010
http://www.romaguide.it/mostre/pitturaromana/pitturaromana/html

ローマ帝国時代の絵画を、まずは時代別、様式別に分類して展示。油彩が誕生するはるか昔のことで、フレスコ画が中心。
壁の漆喰の、生乾きのところに顔料を使って描いていくフレスコ画は、現代の我々が考えるような「絵」、美術館で鑑賞したり、ギャラリーで気に入ったものを見つけて家に飾ったりする、そういうものではなくて、言ってみれば、それぞれの家の、空間と必要、そして当然予算に応じた、オーダーメイドの壁紙みたいなもの。
だから、ポンペイやローマで発掘されたもの、その一部を、ただ「絵」として切り取ってみるだけではあまり意味がないとも言えるが、それでも、その時代ごとの様式や、その移り変わりなどを見ていくことはできる。
あくまでも期間限定の企画展だというのに、広い空間を最大限生かした、まるで常設のようなかなり大きなレパートリーの展示に、思わずため息が出る。

続き:ローマの「絵」とは・・・?
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by fumieve | 2009-10-22 08:15 | 見る・観る