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ヴェネツィア ときどき イタリア

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恒例、夏の金曜夜はオルガン・コンサート

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毎年、夏の夕涼みと楽しみを兼ねた野外映画館が今年はなくなってしまった。
雨も多くかなり涼しめな今年は、どうにも家にいられないほど暑い日はほとんどなかったが、すっかり習慣になっていた夏の名画鑑賞がない物足りなさは変わらない。

幸いなことに、毎週金曜日のオルガン・コンサートはこの夏も健在だった。

続く:今年・・・
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by fumieve | 2014-08-25 15:46 | 聞く・聴く

ストラビンスキー「放蕩児の遍歴」@フェニーチェ劇場

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著名なソリストが「太り過ぎ」を理由に降板させられたり、演出で「ヌード」になるというので話題になったり。最近はオペラの歌手といえども大変だなー、なんて思いながら最初は観ていた。地元ヴェネツィア出身のダミアーノ・ミキエロット監督による「放蕩児の遍歴」は、そこまでではないにしても、ごくふつうのクラシック・オペラ好きからすると、十分に過激な演出。確かにリアルではあるけれど、そこまでしなくてもわかるのに・・・。

続く:マジメ・・・
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by fumieve | 2014-07-04 07:25 | 聞く・聴く

勅使河原三郎KARAS + 庄司紗矢香、Lines @マリブラン劇場

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音を導き出すように、先に始まった男性ダンサーの「体」は、そう、水の中にたらりと落としたインクが、その中でゆらゆらとゆれる様を思わせた。無重力ではないけれど、重力に浮力が加わったような、軽やかでしなやかな動き。
そしてヴァイオリン。
人の息を使うから、より人の声に近い、温度を感じさせる管楽器と違い、弦楽器はやや無機質でそれでいて音階の決まっている管と違い、よりなめらかで、まさに流線型。
ダンスとヴァイオリンと、目で追っている動きと、耳に入ってくる音と、別々に知覚しているはずのものなのに、ヴァイオリニストの腕と弓の動き、ダンスの最小限なステップの音のためもあるだろう、それがニ重奏のようであり、ペアのダンスのようにも感じられる。舞台の上に、ずっと見えない帯が横になった8の字を描いているような。
音が消え、明かりが落ちて、その次は女性ダンサーとヴァイオリン。より滑らかに、より繊細に。だが、変に女性の色気をこびるものではない。
次は2人と1人の三重奏、さらにダンサー2人のみ。ここでの男女は、あくまでも対としての存在であり、王子様とお姫様のクラシック・バレエでのペアとは全く違う。(それはそれで好きなのだけど。)引いて押して、逃げて追って。決して触れあわず、だが同じグラスの水の中で揺れ動く2つのインク滴のように、同じ空気を共有し、空気を通じて呼応し合っている。
そしてまた、ヴァイオリンとともに。ここもまた、引いては返す波のように。

続く:第9回・・・
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by fumieve | 2014-06-20 17:04 | 見る・観る

ベタな「トスカ」に乾杯! フェニーチェ劇場

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私としては、ローマのサンタンジェロ城から飛び降りる「トスカ」は、ローマの女って感じの、ちょっとがっつりたくましいくらいの方がイメージ。 不治の(?)病に倒れて死ぬ「椿姫」のヴィオレッタは、可憐でほっそり、はかなげなほうがお好みだけれど。
そういう見た目からすると、このトスカはずいぶんと細身でスタイル抜群、モデルみたいでやや冷たい印象。だが、始まってみるとそんな懸念をふっとばす、十分な声と、熱烈な演技で、ああ、こんなトスカも悪くない、と思わせる。

続く:美人で・・・
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by fumieve | 2014-05-24 00:41 | 聞く・聴く

いきなり大ファン! トリオ・ディ・パルマ

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友人aさんに誘っていただいた、ヴェネツィア・フェニーチェ劇場の室内楽コンサート。

そういえば、ふだんオペラは聴きにきているし、ピアノやオーケストラの演奏会も何度か来たけど、ここで室内楽を聴くのは初めて。

さらに、オペラのほか、古楽器のバロック演奏会などは案外聴く機会があるのだが、ベートーベンやブラームスって、ずいぶんごぶさただった。
ベートーベンというと、 以前は友人の演奏会や、プレミオ・ヴェネツィアというピアノ・コンクールなど、ピアノ曲を聴く機会が多かったのだが、その中でも、強烈に記憶に残っているのは、ピアノ・ソナタ全32曲を演奏したピアニストがそういえばいたこと。今思い出しても、あれはすごかった・・・。

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続く:・・・
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by fumieve | 2014-03-28 22:42 | 聞く・聴く

ルネサンスの館で当時の音楽を〜グリマーニの音楽

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ヴェネツィアを代表するルネサンスの館、グリマーニ館美術館(Palazzo Grimani)で行なわれる小さな演奏会。昨年、好評を喫したイベントが今年も始まった。
2月から5月にかけて月2回ずつ、土曜日の18時から。(カレンダーがやや不規則なのは、その間の週には子ども向けのイベントを開催しているから。)
美術館の入場券で普通に入館し、そのまま演奏会を楽しむことができる。

続く:2014・・・
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by fumieve | 2014-02-07 08:52 | 聞く・聴く

「皇帝ティトゥスの慈悲」モーツァルト、フェニーチェ劇場

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仕事もいっぱいいっぱい、諸々のストレス続きでハードな1週間の、ヘトヘトな1日。幸いなことにたった5分の遅れで到着した電車を降り、雨の中あわてて帰宅し、長靴にはきかえて小走りで劇場へ。階段をかけあがり、席に座るのと照明が落ちるのがほぼ同時だった。
間に合わなければ、仕事のあと直接劇場へ向かってもよかったのだが、そうできなかったのは、ちょうど公演が終わる時間に、アックアアルタのピークが予想されていたため。120cmとなると、長靴なしの帰宅はやっかいになる。

続く:そんな・・・
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by fumieve | 2014-01-31 23:57 | 聞く・聴く

日伊協会「クロナカ」140号は、あらためて・・・ヴェルディ!

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昨年、生誕200周年を迎えた、イタリアを代表する大作曲家ジュゼッペ・ヴェルディ。新年号は201年を祝う、大特集。

「イタリアで花開く日本文化」も、今回は舞台もの2つを紹介しています。

https://www.aigtokyo.or.jp/?p=11277

ぜひ、ご一読ください。

30 gen 2014
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by fumieve | 2014-01-30 23:56 | 読む

ロッシーニ「絹のはしご」、マリブラン劇場

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フェニーチェ劇場恒例、ヴェネツィアの美術院(Accademia delle belle arti)の学生さんたちによる舞台演出。といっても、今晩含む前半はソリストたちはプロ、後半30、31日はこれも音楽院(Conservatorio)の学生さんたちの配役のようで、どうせならそちらを聴きにきてもよかったのだが。

学生さんたちの「仕事」が、ちゃんとフェニーチェ劇場のシーズン・プログラムの一部になっているという好ましいプロジェクト。なので実際はフェニーチェの第2劇場にあたるマリブラン劇場(Teatro Malibran)を使っていることと、規模を限定するために、オーケストラも登場人物も少ないバロック・オペラを扱うことが多くて、こういうめずらしい演目に出会えるのもまた、このプロジェクトの楽しみの1つ。

続く:ロッシーニ・・・
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by fumieve | 2014-01-24 07:40 | 聞く・聴く

愛の妙薬(L’Elisir d’amore)2013年版、フェニーチェ劇場

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前半は正直のところ、まずまず、という感じだったと思う。
毎日バタバタで疲れていたし、重い体を椅子に沈めて、うつらうつら・・・まではいかないけど、ややぐったりと受け身で見聞き流していた。
ところが、後半も佳境というところで、おやっと、思わず身を起こしていた。それまではほんとうに、まったく他人事のように聞き流していた音楽が突然身を包むかのようになり、歌にぐぐぐっと引き寄せられる。
うわっ・・・なにコレっ?
「Una furtiva lagrima(人知れぬ涙)」、歌っているのは中国人テノールのShi Yijie。その表現力、なにより声に圧倒されて気がつくと身を乗り出していた。それはどうやら私だけではなかったらしく、ぼんっ・・・ぼんっ・・・ぼんっっっと伴奏の余韻が終わるのを待ち構えたように、大拍手とブラヴォーの声がたくさんかかった。
ほんとうに正直のところ、それまでは拍手だって、それほどではなかった。もちろんなかったわけではないけど、まあふつう。大興奮の渦というわけではなかったのだが、ここで会場が(それもいっぱいでなかったのがとても残念)ぐわわわわーっと熱気に包まれた。
・・・すごい・・・
歌い終わったと、後ろを向いてうなだれる振り付けになっていた彼は、大歓声にも大きく振り返ってニコニコと挨拶をするわけにいかなかったのだろう、そっと軽く会釈をしたのみ。
そして、音楽が再開・・・あっ・・・あれっ!?・・・そう、今の歌がもう一度、アンコールで繰り返されたのだった。もちろん2回目も、まったく1回目に負けず劣らず、すばらしい声で。
ソリストや観客はともかく、終演後、水上バスやバス、電車を乗り継いで帰宅しなくてはならない楽団員たちにとっては、終了時間が遅れるのははっきり言って楽しいことではないに違いない。交通の不便なヴェネツィアではとくに。
それを押しての、指揮者の判断に感謝、感謝。

続く:フェニーチェ・・・
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by fumieve | 2013-10-31 22:16 | 聞く・聴く