リアルト橋たもとにある、「元ドイツ人商館」。もともと13世紀初めから存在していたが、現在の建物は1505-08年に建てられたもの。わけてもこの一等地にあるのは、当時のヴェネツィア共和国とドイツとの関係の深さを示すと言われる。重要な取引相手でありながら、長年の敵でもあるトルコの商館(現・
自然史博物館)は、今でこそ駅に近いが、当時からすると外れのほうにあたる場所にあるのと対照的。
カナル・グランデに面したファサードには、ヴェネツィアを代表する画家、ジョルジョーネやティッツィアーノが腕をふるった。残念ながらそのフレスコ画はすべて剥がれ落ち、オリジナルはわずかに、アッカデミア美術館に展示されているジョルジョーネの「裸婦像」(Nuda)のみ。
あとは、17-18世紀の版画や記録水彩画に描かれているものから、当時の様子を想像してみるしかない。
長らく、ヴェネツィアの中央郵便局として使用されていた「元ドイツ人商館」は、今週、ふたたびその役目を終了した。
日本から届いた(航空便なのに1カ月近くもかかった!)荷物を取りに行ったところ、通常の窓口は既にすべて閉鎖、書留や荷物などの引き取りの窓口だけが開いていて、がらんとした構内で数人が引っ越しの作業をしているのみだった。
この建物は、改築・改装後、ショッピング・センターになることになっている。
中央郵便局は、もう少しサンマルコ広場寄りの別の建物に移る。
12 ottobre 2010