Miniartextile - a textile experience
Palazzo Mocenigo, Venezia
4 giu – 28 agosto 2011
www.museiciviciveneziani.it
8月28日まで
巻く、結ぶ、切る、や、たたく、ひっぱる、裂く、合わせる、貼りつける、引っかける、通す・・・から、紡ぐ、そして、織る、編む、あるいは縫う。「糸」や「繊維」状のもので遊んだ楽しい企画展が、今年もまたヴェネツィアにやってきた。先日、「旅」9月号でも紹介させていただいた、衣装博物館、パラッツォ・モチェニーゴ。ビエンナーレ美術展に合わせた隔年開催で、今年が7回目になるらしい。
(
前回、
前々回の様子)
美術館の常設展の中での開催ということで、これまで撮影不可だったのだが、今回は、このミニアーテキスタイルの展示作品なら写真を撮ってもよい、ということで、はりきって撮影したのが、立体作品、それもミニチュアの作品の撮影はほんとに難しい。
もしかしたら、それぞれアーチストの意図をうまく伝えきれず、おこられてしまうかもしれないけど、でもせっかくなので、楽しく美しい作品の数々、とくに日本の作家さんの作品を中心に紹介してみたい。お名前は間違いがあるといけないので、ローマ字のままで失礼。
Miyuki Tatsumiさん
The night view
Nobuko Uedaさん(あ、これはもしかして、ブログ仲間の・・・!?)
Performance
Dora Haraさん(日本の方かどうか・・・)
The covers of the memory
Keiko Takayamaさん
Sakura
Kaoru Nakanoさん
Untitled
Noriko Takamiyaさん
Revolving happiness
Yumiko Tanakaさん
Illusion
Onoyama Kazuyoさん
Double-headed eagle
Noriko Tomitaさん
Untitled
Nao Kimuraさん
Pathos and hope
Fukaya Masayoさん
Scab at the heart
ほかにいくつか、それもアリ!?な変わったもの、それでいいんだ!の「いかにも」なもの、など・・・。
今回、私が一番気に入ったのは、一番上の写真、
Barbara Andrea Palomino Ruizさんの、Cacharpayaという作品。
アートというよりは完全に民芸品、でも、それをこうしてみると立派な「アート」になる。
「ミニ」だけではなく、いくつかの「通常サイズ」の作品も展示されている。
一見、床の模様と区別のつかないこちらは、Gabriella CrisciさんのTappeti di preghiera(祈りのカーペット)。よく見るとこれ全部、安全ピン!!!
だが、この企画展のだいご味は、やはりメインの部屋に一同並べられた、「ミニ」シリーズだと思う。材質も手法も、アーチストの出身地もテーマも、みんなばらばらの個性豊かな作品たちが、同じサイズの規格に収まっていること、それが展示方法のよさもあって、全体が一つのまさにインスタレーションのように見える。
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Ruth Adler Schenee – a passion for color
Palazzo Mocenigo, Venezia
4 giu – 28 agosto 2011
www.museiciviciveneziani.it
8月28日まで
紹介の順番があとさきになるが、モチェニーゴ館に入って、まずその目の前で行われているのが、Ruth Adler Schenee展。
ナチ政権下のドイツから、家族とともに米国に逃亡したRuth Adler Schneeは、ロードアイランド・デザイン・スクール、クランブリック・アカデミーを卒業し、1940年代からテキスタイル・デザイナーとして頭角を現し、現在も80歳を過ぎてなお、元気に活躍されているらしい。
この小さな企画展では、彼女のデッサンとそこから起こした製品としての織物、あるいはデザイン活動のちょっとしたヒントなどが展示されている。
デザインから製品へ、上階の展示で見た純粋な「アート」とはまたちょっと違う、だが、ここにもまた、「布」と色への情熱が込められている。
19 agosto 2011