ローマでまた雪が降っているらしい。
ヴェネツィアでは幸い、今のところ雪のかけらも見かけず、冷たい風が吹いているだけなのだが、ニュースではもう何日も、イタリア全国が激しい雪に見舞われているニュースが続いている。
27年ぶりの大雪で、慣れてないのは仕方がないにしても、ローマ市内が大混乱に陥ったことについて、行政の初期始動の悪さなどがすぐに非難された。指摘されたとたん、アレマンノ市長はテレビで「自分はやるべきことをやった。やっている」と主張。さらに、天気予報が当たらなかったこと(十分に当たっていたと思うが)、Protezione Civile(直訳すると市民保護、日本で言うと消防隊?火消しではないが、災害時などに救助などにあたる人々)の対応の悪さなど、すべて人のせいに。
Protezione Civileの責任者がテレビで反論すると、そこに電話参加で大口論を繰り広げ泥仕合。
外国人であり、かつ、ローマに一時的に滞在している身としては直接関係ないとはいえ、見苦しい姿に暗澹たる気分になった。
そんな市長の姿を、ヴェネツィアのアーチスト、マッテオ・ベルテッリさんが、こんなかわいい(?)イラストにしていた。マッテオさんは数年前から風刺画に凝っていて、こうしてサイトやFacebookで公表していたのだが、この作品はBallaro'というテレビ番組でも取り上げられたらしい。
彼のサイトは、
http://matteobertelli.blogspot.com
絵(paintings)や版画(incisioni)もすてき。舞台背景(scenografia)のコーナーでは、2004年にヴェネツィアで撮影された映画「カサノヴァ(Casanova)」(ラッセ・ハルストルム監督、米、公開は2005年)用のスケッチなども公開されている。
10 feb 2012