今朝、雨戸を開けると、外はうっすらと雪に包まれていた。
・・・いよいよヴェネツィアにも来たか、と思ったが、積もっていたのはわずか数センチ、人通りの多い路地や広場ではみんなすっかり溶けてしまい、雪のカーニバルを演出するほどにはならなかった。
雪はもちろん、この数日の暴風で開催が危ぶまれた「天使の飛翔」だが、観光客でぎゅうぎゅうのサン・マルコ広場で、なんとか無事に行われた。
「天使の飛翔(Volo d'angelo)」は、カーニバル期間の最初の日曜日の正午、サン・マルコ鐘楼から「天使」が降りてくる、というもので、それをもってカーニバルの開幕宣言となる。ちなみに以前は「鳩」だったのだが、何年か前から何年か前に一度見て、人の多さと、イベントそのもののたいしたことなさ(すみません)にがっかりし、それ以来気にしてなかったのだが、ちょうど時間が空いたので、気が向いて見に行ってみた。
前に見たときは鐘楼からサン・マルコ小広場に向かって、つまり湾のほうに向かって降りたので、狭い範囲でしか肝心の「天使」が見えなかったのだが、今回は、広場の奥に向かって降りるようになっていて、広場中から眺められるようになっていたのは◎。
12時の鐘が鳴って、鐘楼の上に姿を現す「天使」。
(望遠なしカメラでは残念ながらこれが限界・・・)
ところが、ワイヤーにぶら下がって、飛び降りたのはいいものの、その場でぶらぶらぶら下がったまま、両手を広げたり、投げキッスをしたりして、一向に下に下がってこない。どうやら強風のためにワイヤーがうまく作動しなかったらしく(気の毒!!!)、盛り上げのためのBGMもすっかり終わってから、ようやくずるずると下がり始めた。ほっ・・・。
天使役のジュリア・セレーロさん、おつかれさま・・・。
12 feb 2012