12日(月)に行われるバザーに提供するために、本棚などを整理しつつ、読み終わった本を数冊提供するぐらいしかできない、自分の無力さをあらためて感じる。
(ヴェネツィア大学でのイベント、Ca' Foscari for Japan 詳細は
こちら。
日本語の本などが多数放出されるバザーは、
午後1時から、ヴェネツィア大学本部、カ・フォスカリの中庭にて!)
連載が始まったときから、紹介しようしようと思っているうちにとうとう最終回を迎えてしまったのが、こちら。
【3・11 文明を問う】
政治家から学者、宗教家から文学者まで、アメリカ、ロシア、ドイツから南米、アフリカ、ミャンマー、そして台湾まで。世界中の、年齢も男女もさまざまな人の、震災後の日本へのメッセージ。だが、根底に共通するのはまず、未曾有な天災に見舞われた日本と日本人への深い同情の意と悲しみ。続けて、原発事故という人災への怒りと疑問。原爆の悲劇を経験した日本が、地震大国、津波大国である日本がなぜ、率先して原子力発電所を、しかも海岸沿いにこれだけ作ったのか。政治のおそまつさにあきれ、かつ、あの日本ですら、制御できなかった原発というものへの新たなる恐怖。
立場も、そもそもの思想も全く違う彼らの言葉は、どれも力強く説得力があり、しばしば「こうあらねばならない」という倫理観が単一になりがちな我々日本人にとって、目からうろこでもある。
対立する考え方も当然ある、だが、その中でまた共通するのは、日本ならできる、日本こそ世界のモデルケースとなるべきだ、という強い期待。
そんな日本に生まれたことを誇りに思いつつ、あまりにも微力な自分がもどかしい。
10 marzo 2012