カプリ島で、華やかなお店が軒を競い、人も多くてよりにぎやかなのがカプリ地区。旧市街アナカプリは、こじんまりしてもっとかわいらしいイメージ。
お土産屋さんの並ぶ小さな通りからちょっと入ったところにあるサン・ミケーレ教会は、アナカプリで見逃せない観光ポイント。
1698年から1719年に建てられた教会は、外観は一見ごくふつうの、シンプルめなバロック、イタリアの小さな町を歩けばいくらでも出会いそうなファサード。
あっと驚くのは、床一面に敷き詰められたマヨリカ焼きのタイル。1761年、レオナルド・キアイエーゼというマヨリカ職人によるもので、キアイエーゼは、ナポリを中心にこのあたりで活躍していた、当時を代表する職人一家だったらしい。
入口を入って、すぐに目の前に飛び込んでくるのは、さまざまな動物たち。ヤギやライオン、ラクダにヒョウ、と図鑑のようにリアルな動物たちの中には、しかし、白い一角獣(ユニコーン)も。
中央部には、その楽園を追われるアダムとイヴの姿が見え、中央には、禁断の実をたわわにつけた木に、蛇がからんでいる。
こうして間近で見るのは迫力があっていい分、全体像がわかりづらいのだが、チケット売り場の前に小さな螺旋階段があって、そこから上にあがると、全体を見下ろすことができる。
正面、両サイドの礼拝堂もそれぞれ、もちろんタイルで飾られている。
アナカプリの町の中にも、こんなかわいらしいベンチがあちこちにしつらえてあって、かわいい。
11 maggio 2013