港町
カターニアで、おいしいのはもちろん、お寿司だけではない!・・・はず、なのだが、今までカターニアには何度も行っているのに、なかなかおいしいもの探索をするチャンスがなかった。(あっ、お気に入りのアランチーナは、カターニアに行くとできる限り食べてはいるのだけど。)
で、ふだんほとんど利用しないのだが、ほかに情報もないので、TripAdviserで調べて、上のほうに出てきたお店。昔風の食堂、観光客風の人に混じって、地元風の人もちらほら。ま、ためしてみよっか、ってことで着席。
最初に出てきた、つまり「つきだし」のブルスケッタ。ちょっと塩味がきついかなと思ったがおいしい。
そして、禁断のパンが・・・パンが・・・かなり好み。
「海の幸の前菜」、小皿が次々と、なんと9皿も出てきた!
これでなんと1人前。・・・2人でシェアにしてほんとによかった・・・。
それも、味の繊細なものから、濃いものへ、と、この順番に食べてね、と念押しつき。
確かに、前半はかなりデリケートな味わい、後半はラタトイユ(夏野菜のトマト煮)、揚げ物3種、最後はイワシのフライのバルサミコがけ、と濃厚になっていく。
そして期待のプリモ(パスタ)!
手打ちのもちもち麺は、まさに手打ちうどん並みにシコシコでおいしい。
・・・だけど・・・だけど・・・ともかく塩っ辛い。
前菜はどれも、後半のはっきりした味のもの含め、バランスのいいお味だったのに、これはともかく、塩がきつい。食堂なので、デリケートな味なパスタはもともと期待していないものの、これは強すぎる。 なんだかどこかでつるっと手がすべって、大量にお塩が入っちゃった?というくらい。
友人の食べたこちらも手打ちのショートパスタは、「うん、かなりしっかりした味付けって感じ」ということだったので、こちらはそこまででもなかったのかもしれない。
前菜が思っていたより多かったのと、パスタもかなり量が多い上にそんなわけで、私としては不覚にも少し残してしまった(ごめんなさい)。本来ならば、もう何も、一口も入らない・・・という状態だったのに、お店のおごりだから、一口だけ食べてみて、と言われて(一口どころか十分たっぷりと)出てきた、チョコレート・ケーキ。
小麦粉を使わず、アーモンドの粉だけのケーキは、どっしり重厚、しかもチョコレートがしっかり濃くて甘い。お砂糖ももちろんたっぷり入っているはずだけど、お砂糖というよりはチョコレートで、脳天がしびれるような甘さ・・・でも、ピスタチオのツブツブ感がよく合っていて、やはりおいしかった。
合わせて出てきたデザート・ワインも、さらに「お店のおごり」だと言って登場したリモンチェッロも、やっぱりおいしくて、パスタの塩味の謎がちょっとごまかされてしまった。
あれは何かの間違いだったのか、もう一度チャレンジしてみたいような、残念だったような、微妙なところ。(しかも、量がともかく多いので、次回はパスタも2人で1つでもいいかも。)
Trattoria Catania Ruffiana
Via Aloi, 50 Catania
Tel. 095 2162222
4 agosto 2013