ナポリでは魚介。
もちろんヴェネツィアでも、魚介類はよく食べるけれども、同じ魚介でもナポリのほうが豪快感があるのは気のせいだろうか?
「王様の食堂(A taverna do’ Re)」という名のこのお店、「食堂」とはいえ「王様の」とあって、インテリアもテーブルセッティングも豪華すぎず、でもちょっとおしゃれでいい感じ。
つきだし、というか、パン代わりに出てくるフォカッチャ(ピッツァの皮みたいなもの)。こじゃれたお店だけど、ピッツェリアとしてちゃんと釜もあるから、もちろん焼きたて。空きっ腹に出てくるこれがまず、危険極まりない代物。
お任せで出てきた前菜は、
まずは、バカラ(干鱈)のクルード(生)。バカラはヴェネツィアでも定番だけど、煮込んで使うのが普通だからちょっと新鮮な味。
そして、カタクチイワシの重ね焼きと、茹でダコの白インゲン添え。
一方は小さなイワシを開いて揚げて、トマトとチーズと重ねたもの。手間ひまかけた味、だけど見た目よりさっぱりめで、イワシの青魚としての味がきちんと残っていておいしい。
対称的に、タコはシンプルに茹でただけ(たぶん)。ふんわりやわらかくて、きちんと歯ごたえも残っていて絶妙。白インゲンと合わせてあるのも意外な組み合わせ。自己主張の控えめなお豆だからこそ、タコの自然な味が生きるのだろう。
(写真一番上。)
そしてパスタ。
一人前を半分ずつにしてもらって、まず最初は王道ヴォンゴレ。
スパゲッティが「アルデンテ」なのはさすがナポリ。(ヴェネツィアだともっと柔らかく茹でてしまう)でも固すぎず、ちょうどいい。でも何より、さっと火を通した、あさりそのものがジューシーでおいしい〜!!!ふだん「スパゲッティ・ヴォンゴレ」のあさりは、出汁代わり、ぐらいの気持ちでいるけど、ここではあさりが主役。
もう1つは、ミニイカと、ケッパー、オリーヴのパスタ。これもまた絶妙アルデンテで、ちっちゃいけどプリプリのイカさんがおいしいのだけど、ここまでのほかのお料理に比べて、かなり塩味がきつかった。塩漬けのケッパーを使っているためだろう。
パスタ1皿めくらいですでにかなりお腹がいっぱいだったが、この日の食事隊長の強い主張により登場した、魚介のフライ・ミックス。
・・・一人前、だけ頼んだはずだったのだが・・・(笑)。
残念ながら、デザートにはたどり着けず。
で、このお店、以前にもここで紹介したつもりでいたが、どうも見つからないので、ひょっとしたらかぶっているかもしれないけど、前回の写真も一気に公開。このときは4月だったためか、ブルーのグラスや、やはり青の縞のナプキンを使っていて、やっぱりおしゃれ。
Osteria Pizzeria A taverna do’ Re
Fondo Supportico di Separazione, 2/3
(Piazza Municipio) Napoli
Tel 081 5522424
www.atavernadore.com
10 feb 2014