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ヴェネツィア ときどき イタリア

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フィレンツェの友禅

フィレンツェの友禅
Yuzen a Firenze

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「Higan」会場のすぐ手前、広々と開けた明るい広場の真中に、大きな木蓮の木があった。
既に足元にいっぱい花びらを落としていたのに、それでもまだなお、大きく張った枝にもたっぷりと花をつけていた。
春の到来を告げる木蓮。桜の花が、開花から散り際までひたすら、優美、華麗、きらびやかなのに対し、木蓮の厚い花びらに大きな花は、もっとのんびりのびやかで優雅、という感じがする。葉より先に、冬の間にすっかり枯れた枝に、花を咲かせるのは桜と一緒だが、いかにも、冬の寒さを乗り越えて花をつけました、的な力強さがある。

「Higan」の会場内で、すばらしい木蓮に出会った。
フィレンツェで活動する、友禅染めの片岡和子さん。昨日は友禅のデモンストレーション、今日はワークショップ(1日体験コース)があったのだが、なにしろ注目の「着物」、その反物に実際に手描きする技術というので、やはり多くの関心を集めていたようだ。最初にデッサンをゴムでなぞるところ(最後に白く抜くため)、のりを使ったぼかしの技術・・・どれもこれもが、観衆の目に新鮮に写った様子。私が覗いたのはデモンストレーションだけだが、一通り終わった後も、近くで作品や道具を見ようという人、細かい質問をしようという人に取り囲まれていた。
展示されていた作品はどれも美しく、思わずため息が漏れたが、あ!と私が一目ぼれしたのが、木蓮をあしらった作品。木蓮の枝が、一旦垂れ下がるように広がって、先に花をつける、その端だけを切り取った構図は、やはりとても日本的なのだろうし、かつ、赤紫と白の花の色の対比もお見事。
実は、どの作品も、思っている「友禅」よりも色が鮮やかな気がして、ひょっとしてイタリア人向けにこちらの染料なども使っているのかと思って尋ねてみたのだが、なんと、染料は日本で使っているものと全く同じもの、ところが、こちらの「水」を使うと、同じ染料でも色がこうして鮮やかに出るのだそう。しかも、フィレンツェの水だと、ある色がとてもきれいに鮮やかに出るそうで・・・面白い!
ということは、ヴェネツィアの水だと、また違う効果が出るのかも?ぜひ1度、実験にお出でください。

ご本人のサイトはこちら:
http://www17.ocn.ne.jp/~kazukok/

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25 marzo 2007
by fumieve | 2007-03-26 07:53 | 見る・観る
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