人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

ヴェネツィア ときどき イタリア

fumiemve.exblog.jp

町の音楽家

町の音楽家_a0091348_7234019.jpg


マンハッタンの地下鉄駅で著名なバイオリン奏者、Jhosua Bellがストリート・ミュージシャンを装って、バッハ、シューベルトなど約45分演奏したところ、稼ぎは32ドル、彼と気がついたのはたった1人、との記事を読んで、ふーんと思っていたら、テレビのニュースでもやっていました。ジーンズにテニスシューズ、が、手にはストラディバリウス。ワシントン・ポストの企画だったとか。
気付いた、ただ1人はStacy Farucawa さん(日系の方?)、「彼のコンサートのチケットは100ドルをくだらないのに」と、びっくりして20ドルを置いたとか。(32ドルとは別)

ヴェネツィアも、ストリート・ミュージシャンが多い。
明らかに、かなり稼いでいると思われているのは、水の入ったグラスの縁をこすって音を出すミュージシャンで、もう何年も前からいます。グラスをたくさん並べて、くるみ割り人形とか、誰でも知っているような、きれいで幻想的な曲をやっていていつも人気。大勢の観光客に囲まれて、1曲終わると拍手が沸き起こります。でも、それ以外の人は、いったいどうなんだろう?と思っていました。

いつも、午前中の混雑を避けて、午後2時ころにスーパーに買い物に行くのですが、先日、中に何人かのミュージシャンたちがいました。よく見かける、いつも、4人で活動(?)している人たち。ルーマニアから出稼ぎに来ている人たちで、彼の全てが全て品行方正かどうかは全く信用ならないけれども、まあ、(長くいる)ここでは問題を起こさないほうがいいという判断なのかどうか、ともかく、これからお昼代わりに食べるらしきものを普通に買う様子。パン、ソーセージ、缶ビールなど。1人1人別々に会計していて、それぞれ7ユーロくらい払っていました(私は普段の昼食に7ユーロかかっていません)。
場所柄、お昼を安上がりに済まそうという観光客も多いスーパーで、周りを見渡して、見事に全員外国人だわ、と思うこともあるのがこの時間帯。ちなみに、夕方暗くなる前に行くと、日中物乞いをしていたおばさんたちが、ふつうに買い物をしているのに出会うことも。
で、私の前に並んでいたその中の1番若い男が、会計の後で、レジの女性に両替をお願いしたのです。普通、両替して欲しいのは、お札から小銭ですが、彼の場合は逆。10ユーロくらい・・・といって、ポケットからじゃらじゃらと取り出したのですが、10ユーロどころか結局25ユーロをお札に替え、見たところ、まだ5ユーロは余裕であったよう。
午前中に1人あたり30ユーロ(プラス食費7ユーロ)を稼いだのか?それとも、30ユーロは4人分で、プラス7×4=28ユーロなのか・・・???
確かにいいお天気の日だったけれど、ごく普通の平日のできごと。結構いい稼ぎになるのね、と関心しました。

Bellさんの地下鉄での稼ぎ32ドル+20ドルだって、国際的名声からしたら冗談にもならない額なのかもしれないけど、考えてみれば、ふつうのパートやアルバイトの時給に比べればずっと上。
やはり手に職は強し?

10 apr 2007
by fumieve | 2007-04-11 07:24 | 聞く・聴く
<< ルネサンスのボローニャ イタリアでブログ >>