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ヴェネツィア ときどき イタリア

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現代音楽コンサート

Simultaneo Ensemble Venezia

友人が、現代音楽のコンサートで演奏するというので、もはや通いなれた(?)音楽院のコンサート・ホールへ。
現代音楽、はなかなか曲者で、音楽といえど必ずしも聞いて心地よいとは限らない。これはもちろんアートにも共通することだが、どちらかというとむしろ、人をぎょっとさせるもの、疑問を抱かせるものから不快にさせるものも多い。それは作り手の、何かメッセージがあるのかもしれないし、ないのかもしれないけど、私はもう、嫌な気分にさせられるものは全く好みではない。きれいなもの、心地よいものだけが世の中ではないと言われればそうだが、世の中は苦しいことやつらいこともいろいろあるからこそ、私は音楽やアートは、それによって気分をよくさせるものであってほしいし、そのほうが好き。

といわけで、ついつい構えて臨んでしまいがちな現代音楽だが、今日は、現代といっても20世紀前半の曲も多かったせいか、比較的落ち着いて楽しむことができた。音楽院の、「近現代室内楽ラボ」のコースによるコンサートとはいっても、実際はどうやら、学生よりも教えている側の音楽家が多かったこともあるかもしれない。
特に、友人と共演したホルン奏者、Claude Padoan氏にはびっくり。(「のだめ」でも取り上げられている通り)ホルンはほんとうに難しい楽器で、特に小さい音、しかもそれを長く伸ばすのはとてもとても難しい。それを、音量の大小や長短は自由自在、それも、音程がしっかりと安定していて、高低もまた自由自在。コルネットのように華やかなファンファーレのような音、トロンボーンのような力強く男らしい音、そして細やかな伴奏・・・とくるくると役柄を変えていくのはお見事。友人Aさんも、いつも通り、期待通りに安定感のあるしっかりとしたピアノでもちろん対応していたが、いつもは地味なホルンの大活躍に、目・・・でなく耳が釘付けになった。
ちなみに、彼らの演奏した曲は、
C. Battel, Fantasia (1970) per violino, corno e pianoforte
(ヴァイオリン、ホルン、ピアノのためのファンタジー)

あまりにも無知なため、そのほか、各プログラムの紹介は省略。
ご興味のあるかたはこちらをどうぞ:
http://cippalippa.exblog.jp

27 apr 2007
by fumieve | 2007-04-28 05:26 | 聞く・聴く
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