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ヴェネツィア ときどき イタリア

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Festa イタリア流

Festa all’italiana

知人のFesta(フェスタ、要するにパーティのこと)に行った。
そもそも、知らない人に会うのは得意なほうではないし、それが複数多数となるともっと苦手。ふだんならあまり気が乗らずについつい断ってしまうところ。が、暇・・・というわけでもないけど、最近めっきり友人が減っているし、土曜日の夜くらい出かけよう、と勇気を奮ってみることにした。
とはいえ、誘ってくれたのも実はつい最近知り合ったばかりの人。「なんのフェスタ?」と聞いても「友だちばかりよ!」という、まったく要領を得ない回答。・・・まず、困ってしまうのは、何かを用意すべきなのか?ということ。ところが、会場が、わりとまともなレストラン。実は、前から1度行ってみたいと思っていたところで、まあ、それもあって行ってみる気になったというのもあるのだけど。・・・うーん、しかし、ということは、ワインも食べ物も×。彼女の仕事の関係でこのレストランになったのだろうというのは察するところなのだけど、バールで立ち飲み、立ち食いとはちょっと様子が違う。会費制?あんまり高かったら行きたくないし・・・。
となると、次に困るのが、何を着ていけばいいのか?ということ。ワードローブにそうたくさん選択肢があるわけではないけど、ふだんはジーンズとTシャツに毛が生えた程度で、あとはオペラに行くときなどの一張羅、と両極端。それなりに年齢を重ねているし、やはり一歩間違うと怪しい東洋人だし、「下に外す」よりは「上に外す」ほうがまし、というのがいつものモットーなのだけど、ほんとに若い「友人同士のフェスタ」だとしたら、「オペラ」はかなり浮くだろう・・・と悩んだ末に、なんとか自分なりの中間着地点に。
そうして、19時から、と言われていたのでこれも迷った末に19時15分過ぎに到着してみたところ、レストランを覗いても、人が皆無。しかもテーブルには全部クロスがかかっていて、本格的ディナー仕様。間違えた?・・・ともう1度、数日前の携帯メッセージを確認するも、間違いなし。
「あの~・・・今晩、Aさんのフェスタがあります?」「フェスタはあるけど、8時か、9時くらいからかな~。でも本人ならもう庭にいるよ。」・・・8時か9時・・・?いやーさっと顔を出して、できれば9時すぎには失礼しようと思っていたのに・・・。
小さなレストランを通り抜けて、庭に出ると、そこもクロスにワイン・グラスの並んだ本格的な、30人くらいの大テーブルが用意されている。・・・ひょっとして、何か正式なディナー???
と、手前の籐のカウチ・セットみたいなところに、ご本人と・・・先着1名様。はー。
人によって、8時に来たり9時半に来たりするというし、最終的に何人になるかわからないし、ビュッフェ形式にしたかったのだけど、こうなっちゃってね~。全くイタリアは、ほんとに何もかも頭を入れ替えてもらわないと、と笑う彼女も実は外国人。確かに。
それでも、30分くらいするうちに、パラパラと人が来始め、まあ、待ち時間に、と、プロセッコ(地元の発泡白ワイン)と、おつまみ代わりに出てきたのが、バカラ(干鱈)のカナッペとツナ・クリームの乗ったミニパイ。
ようやく、テーブルに移動したのは、8時半くらい。そしてここで・・・前菜として登場したのが、ハム・サラミ各種と、またもや形や詰め物を少しずつ変えたパイ類。今ひとつ行動の鈍い私は、気がついたら周りの人がさっさと私の分まで(しかも山盛り)取ってきてくれてしまう。ありがたいけど、こんなに食べたら、後が入らない・・・。
が、時間がたっても、「できたて」のミニ・パイが続々と出てくるだけで、次に進む気配がない。ひょっとして、立食じゃないけど、食べ物はこれだけなのかも?と思って、さっさとワインも赤に代えて、人々のおしゃべりを聞いていたら、9時半ごろになって出てきたのが、なんとエビとアスパラガスのリゾット!あ・・・赤ワイン飲んじゃったんですけど。
大きなアスパラガスが上に1本、まるまるとしたエビがごろごろ入っていて、確かにおいしい。・・・おいしい、けど・・・リゾットということは、セコンド(メイン)もあるはず。
半ばヤケでリゾットを平らげ、次を迎え撃つ気分。どうやら、周りの話によると、メインはお肉らしい。
その噂のお肉が登場したのは、10時半過ぎていただろうか。ここで「私はもう結構です」と断れないのが、悲しいところ。ともかく味見はしないと。オーブン焼きのポテトの上に豚肉のソテーが一切れ、あとは、牛肉を、ちょっとアジア風に、野菜と一緒に炒めたもの。思っていたより少なめだったのが救い。だけど、この人数(いつのまにか、20人以上のテーブルがいっぱいになっていた)のものを一斉に作って出してくるから、まあ、こんなものかな~という感じ。途中、席をたって、室内のほかのお客さんのお料理をちらっと見たら、もっとおいしそう~なものもあったので、個人で来たらまた違うかもしれない。
当然、デザートにコーヒー、と続くのかと思ったが、深夜12時になってもそれ以上変化が見られなかったので、私はここで失礼することに。

というわけで、お食事がでてきたのはほとんど闇の中だったので、写真はなし!

長い夜の、長いブログでした。
5 mag 2007
by fumieve | 2007-05-06 09:32 | 飲む・食べる
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