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ヴェネツィア ときどき イタリア

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迎春

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新年あけましておめでとうございます

混雑を避けて、今日2日の午後になってから初詣に行ってみたのだが、鎌倉の鶴岡八幡宮は予想以上の混雑。北鎌倉から行って、うまくいけば横の入口から入れるかと思ったが、どこもきちんと、儀礼用礼装の警官が立っていて、一方通行を守らせていた。
正面の境内入口にあたる三の鳥居へ回ると、さすがにそこまでは並んでいないものの、目の前はすでに大混雑。太鼓橋を越えたすぐのあたりで詰まってしまった。これは、参拝者が一度に詰めかけて危険な事態にならないよう、途中2カ所、ロープで区切って人数制限をするため。
この混雑状況、毎年全く読めない。鎌倉駅から向かうと、段葛の途中から詰まってしまうこともある。そう覚悟して数時間かかるつもりで行くと特別に待つこともなくさっさと参拝できてしまったり。元旦のほうが混んでいるかと思いあえて2日に行くと今日のように結構な人出だったり。

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まあこれなら小一時間で参拝までたどり着けるかな、と見極め、列におさまる。あきらめて、ずずっ、ずずっ、っと玉砂利の上を時々進みながら、待っている間に考えるのはやはり、これがイタリアならどうだろう?ということ。

まず脇の入口。一方通行といったって、そこに立っている警官が親戚・友人なら堂々と近寄って新年のあいさつでもして、ささっと中へ。そうでなくても、家族とはぐれたとかなんとか、ダメもとでもいろいろ「言ってみる」価値はある。・・・まあ、そういう人がいっぱいいるだろうから、割り込みとも戦いつつ、交渉する時間とエネルギーを考えれば、おとなしく正面へ回るほうがいろいろな意味で経済的かもしれない。
イタリアでは、何かとすぐに行列する。銀行、郵便局、お役所・・・。スーパー・マーケットや大学の事務局など番号札があるところはいいほう。立ったまま、少しずつ少しずつ前に進みながら待っている時間。こんなときイタリアなら、足が疲れる前にまず、周り中の、特にこの状況への苦情、類似体験についての苦労話などを声高に話す人々、その声に疲れてしまうだろう。もちろん、それには携帯で話す声もたくさん含まれる。
本堂内は撮影禁止・ペット持ち込み禁止の再三のアナウンスも、誰も聞く人なし、きっとデジカメや携帯でたくさんの人が写真を撮り、犬を連れた人も絶対にいるだろう・・・。まあその犬がせめて放し飼いになっていないことを祈るばかり。
・・・とまあ、いろいろと想像しているうちに、なんとかお賽銭箱前まで1時間ほどで辿りついた。秩序正しい日本、やはりさすが、と思う。

間違い探しのような写真、上は階段に人がいっぱいいるだけでなく、警官の持つ看板に「しばらくお待ちください JUST MOMENT PLEASE」の文字。では下は?答えは「ゆっくり お進みください PLEASE WALK SLOWLY」。そう、ロープの上げ下げの際に、この看板も裏返しているというわけ。ああ、原始的ながら細かい心遣い・・・。
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といいつつ、お賽銭箱の前でほとんどもみくちゃになりながら、なんとかお参りを済ませ、開運の貝お守りを買って帰ってきた。

2008年がいい年になりますように。
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2 gennaio 2008
by fumieve | 2008-01-02 23:22 | 日本事情
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