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ヴェネツィア ときどき イタリア

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Cantine del Vino già Schiavi

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日本語はもちろん、ともかくあらゆる言語のガイドに紹介されているのだろうと思う。お昼前後、あるいは夕方になると、目の前の橋、それから横の欄干、すべてがにわかに飲み屋のオープン・テラスといった様相になる。飛び交ういろいろな言語。
カンティーナ、すなわち酒蔵、酒屋だが、ここに群がる大半の人々のお目当ては、グラス売りのワインと、チケッティ(cichetti)。
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このチケッティはヴェネツィア語で、オステリア(居酒屋)やバカリ(立ち飲み屋)で出す、一口おつまみのこと。小さなオープン・サンド、チーズ一切れ、肉団子1つ・・・と、ともかく手でつまんで食べるものが基本。安いグラス・ワインを1杯2杯ひっかけながら、おつまみを1つくらい食べるのがヴェネツィア流で、これでお腹いっぱいにしようとすると高くつくので要注意。
このお店の自慢は、種類豊富なオープン・サンド。バカラ(干鱈)は数種類、ツナ・ネギは意外な味わい、リコッタを使ったもの、各種チーズにアンチョビなどを一緒にのっけたもの。辛いサラミや、アーティチョークなど、そのままごろりと一口サイズに切ったもの、などもある。どれも、目の前でお母さんがさくさく準備しているから、安心でおいしい。
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この店、朝9時くらいから開いていて、10時ごろに(さすがに朝の10時は私も飲まないので)おつかいものなどで来ると、ジェラート屋、食料品屋、と両隣の店のおじさん、あんちゃんに加え、何かを配達に来たモーターボートのおじさん、朝の挨拶ついでにすでに1杯交わしている。まさに、水代わり。
しばしば観光客で埋め尽くされている店だが、ちゃんと地元の人も健在。今日はいつものメンツに加え、警察官2人も長いことチケッティ・カウンター前を占領していた。

唯一の難点ともいえるのはこの店、朝早く開く健全経営(?)だから、夜も9時ごろに閉まってしまうこと。飲みたければ昼間来い、ということか。

そうそう、以前紹介した、フラゴリーノという、小イチゴと言う名のブドウのワイン、ここでは赤・白とも瓶で買えるほか、もちろんグラスで1杯飲むこともできる。

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11 gennaio 2008
by fumieve | 2008-01-12 02:51 | 飲む・食べる
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